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- アルファードとは走りが違う
トヨタ ヴェルファイア 「アルファードとは走りが違う」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
アルファードとは走りが違う
2023.11.28
- 年式
- 2023年6月〜モデル
- 総評
- 買ってヨシ!の1台ではないでしょうか。確かに高いです。でも、それに見合う価値を得られるのだからしっかりバランスは取れていると思います。個人的には、快適性の向上とともに先代に比べるとドライバビリティが飛躍的に高まったことが注目する部分かなと思っています。
- 満足している点
- 室内の上質感と快適性。それに運転していて楽しいクルマになったこと。値段は高いけど、満足感も高いです。
- 不満な点
- 先代に比べてお値段が大きく上がってしまったことでしょうか。先代と同様の仕様でも100以上のアップは否めません(そのぶん装備水準も上がっているわけですが)。でも、そんなことを考える時点でこのクルマを買う資格はないのかもしれないですね。値段を気にせず買うのが高額車の何よりオツな買い方なのですから。超個人的な話をすると、エモーショナルな動的質感だったV6エンジンがなくなってしまったのは悲しい。
- デザイン
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4
- 従来モデルと比べると、現行型はスマートになった気がしますね(もしかしてヤンチャを求める人には物足りない?)。アルファードに比べると個性が強めですが、それは好み次第で。ちなみに現行世代は、全幅を変えることなく引っ込ませるところを従来より深く絞ったことでサイド面の抑揚が増しているのですが、それでも室内幅が全く狭くなっていないのは地味だけど凄いことだと思います。
- 走行性能
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4
- まずパワートレインの話。ガソリン車とハイブリッドがありますが、前者はアルファードと差別化していてヴェルファイアにはよりパワーのあるターボエンジンを搭載。従来モデルの「V6エンジン」に相当するパワートレインだと考えればいいでしょう。アルファードのガソリン自然吸気はもちろん、ハイブリッドよりもパワフルだから動力性能で選ぶなら迷わずこれに決まりです。そしてハンドリングですが、アルファードに対して車体剛性の向上やサスペンション&パワーステアリングの味付けの変更などで、より「運転する楽しさ」を高めています。つまり運転好きが自分で運転を楽しむなら、アルファードよりもヴェルファイアのほうが有力候補ですね。
- 乗り心地
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5
- アルファードに対して走行性能面で“運転する歓び”に振ったヴェルファイアですが、そのぶん乗り心地ではアルファードに分があります(タイヤサイズの違いも含めて)。なので乗り心地を重視するならアルファードのほうがいいですね。また、ヴェルファイアのなかでも、静粛性などを気にするならエンジンを止めたまま走ることもあるハイブリッドのほうがいいでしょう。発進もガソリン車よりスムーズです。
- 積載性
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4
- こういうクルマの場合は何をもって積載性というかが難しいところですが、もし3列シート使用時に積める荷物の量を指すのであれば、国産ミニバンの中ではトップといっていいでしょう。ただ、(現在発売している仕様では)2列目シートを小さく畳むことができないので、「2列目まで畳んで大きな荷物を積みたい」というニーズには合わないと思います。「床にフラットに寝たい」という人にも向かなさそう。
- 燃費
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3
- 燃費重視の選択なら、断然ハイブリッドを選ぶべき。郊外を走っているとカタログに記載されているWLTCモード燃費値を超える実燃費20km/Lを超えることもあります。この大きくて重い車体で実燃費20km/Lオーバーって一体どうなっているのだか……。それに比べると劣るガソリンエンジン車の燃費ですが、カタログ記載のWLTC総合値で10.3km/Lという数字(実際にはもっと走ることもある)は2トンを優に超える重い車体と279psというパワーを考えるとかなり立派では?アルファードのガソリン自然吸気エンジン車とほぼ変わらないのだから驚くしかないです。評価はハイブリッド「5」、ガソリン車「2」で。
- 価格
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2
- 2023年12月時点では、もっとも安価なグレードでも650から。さすがのプライスです。ただ、この先、需要と供給の関係が落ち着いてくればベーシックグレード(現在はミドルグレード以上の設定)が追加され、よりリーズナブルな価格で買えるようになる見込み。もっと手頃なヴェルファイアを求めている人は、そのタイミング待ちですね。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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