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SHARE 4月19日、イタリアのイモラ・サーキットでWEC世界耐久選手権第2戦の走行セッションが開始された。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は苦戦を強いられた第1戦カタールを経て、チームにとって初挑戦となるイモラで、表彰台への復帰を目指している。
この日は2回の90分間のフリープラクティスが行われ、ディフェンディングチャンピオンであるセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の8号車GR010ハイブリッドは、最速だった50号車フェラーリ499Pと0.772秒差の1分31秒729というベストタイムをマークして4番手。開幕戦カタールで5位に入ったマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリースの7号車は12番手タイムで初日を終えている。
WECイモラ初日最速はフォコが駆る50号車フェラーリ。トヨタは平川亮組の8号車が4番手に
■「カタールよりは少し良い状況だと感じている」
走行前日の木曜は濡れた路面も残るコンディションだったものの、金曜は気温が16度と暖かくなり、路面もドライコンディションに。正午にスタートしたFP1でTGRは、コースレイアウトと路面について習熟し、車両パフォーマンスとタイヤの摩耗についてモニターしながら、メカニカル、及び空力セッティングのための有用なデータを収集。このセッションでは7号車のデ・フリースが9番手タイム。8号車のブエミが10番手となった。
17時15分から行われたFP2では、ハートレーがセッション開始直後にマークしたタイムがこの日の8号車のベストタイムとなり、7号車はセッション中盤にコンウェイがマークしたタイムがベストとなった。
20日土曜日には、60分間のFP3のセッションに続き、今年から2ステージ形式へと改められた予選が行われ、スターティンググリッドが決する。
TGRからイモラ戦初日の走行に臨んだ6名のドライバーのコメントは、以下のとおり。
■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)
「このコースでGR010ハイブリッドを走らせるのは初めてですので、当然まだ学習している最中です。しかし、初日を終えた時点でのクルマの感触はとても良いです」
「私が最後にここで走ったのは20年近く前なので、懐かしくもあり、思い出しながら走っていて楽しめています。特に、すでにとても多くのファンの皆様が集まっている中での走行は楽しいです」
「週末へ向けて、ライバル勢がどのようなことを行っているかは分からないのでまずは様子見ですが、上位争いができることを願っています」
■マイク・コンウェイ(7号車)
「多くのドライバーにとって、ここイモラでの耐久レースは初めてなので、コースを学ぶという点ではこの初日、我々はとても良い進捗をしたと思う。予選シミュレーションとロングランにおいてもまずまずの状況だと思う」
「クルマのバランスについてまだいくつか改善点があり、ラップタイムももう少し向上できればと思っている。さらに学習と改善を続けて、土曜日にどうなるか見ていきたい」
■ニック・デ・フリース(7号車)
「多くの周回をこなし、たくさんのことを学んだ、かなり忙しい一日だった。イモラはかなり特殊なサーキットなので、全員が学びながらペースを上げていった」
「ここはコース上での車両混雑も激しいので、現時点で周りのペースを正確に把握するのは難しい。明日の予選は天候も少し変わりそうなので、また違う結果になるかもしれないが、楽しみにしている」
■セバスチャン・ブエミ(8号車)
「良い天気の下で順調な一日だった。私自身、コースをあまりよく知らなかったので、多くの周回数を走れたことに満足している」
「データを見る限り、クルマのバランスについてまだ改善できる点がいくつかある。初走行なだけに、通常のコースよりもそういった点が多いのかもしれない。カタールより少しは良い状況だと感じているが、明日は天候が変わりそうなのでどうなるか分からない」
■ブレンドン・ハートレー(8号車)
「大きなドラマのない一日だったが、我々ドライバーのほとんどがここを走るのが久しぶりだったので、コース習熟に時間を費やした」
「GR010ハイブリッドを走らせるのはカタール以来となるが、まったく異なるコースで、走っていて気持ちがいい。ランオフエリアがなく、荒れた路面と使える縁石を持つこのコースは、走っていてとても楽しい」
「フェラーリがとても速いが、彼らとの差を縮めるべく全力を尽くしている」
■平川亮(8号車)
「このコースはとてもユニークで、初日から多くのことを学びました。簡単なことではなかったですが、最初のセッションよりも2回目のセッションの方がクルマの感触が格段に良くなりました」
「これからエンジニアとともに改善点を見出すべく作業を続け、天候の影響でさらに難しくなる可能性のある明日の予選に備えます。週末残りの時間で、さらにクルマのパフォーマンスを引き出せればと思っています」
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