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どっち買う!? 新車のSUV「ヴェゼル」購入予算200台なら、3年落ちの輸入コンパクトSUV「BMW X2」も狙える!
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー・MOTA編集部
大人気のSUVは、もはや一過性のブームではないのはご存知の通り。販売の主流となってから長く時間も経っており、世代交代も続々と進んでいる。2013年に登場し、国産SUV市場で何度も販売台数No.1を記録した大ヒットSUV「ホンダ ヴェゼル」も、2021年にフルモデルチェンジを行なった。そのヴェゼルは、227のガソリンエンジン「G」(FF)から、329のハイブリッド車(e:HEV)の「PLaY」(FF)までを用意。装備充実で売れ筋の「e:HEV Z」(FF)は289である。一方この予算だと、輸入コンパクトSUV「BMW X2」の中古車も、3年落ち・低走行で十分に射程距離に入ってくるのだ。
憧れの輸入車ブランドのクルマが、思いの外リーズナブルに手に入るとしたら……あなたならどっちを選ぶ!?
スポーティなクーペ・ルックのコンパクトSUV「BMW X2」
かつてはセダンを補完するラインナップというイメージだったBMWのSUV「Xシリーズ」。現在では「X1」から「X7」までが設定されており、もはやBMWの基幹シリーズにまで成長した。
X2は、末弟X1をベースに、よりスポーティな性格を与えられて2018年に登場、同年から国内販売を開始したコンパクトSUVで、ルーフをカットしたようなクーペ・ルックが特徴だ。BMW自らが「伝統と創造性の融合」をうたうだけのことはあり、Cピラーに貼られたエンブレムや、BMW史上初の「逆台形型キドニーグリル」など、デザイン的な見所も多い。
X2のパワートレーンは、X1同様に横置きのFFを基本設計とし、「xDrive」と呼ばれる4WDモデルも設定。エンジンは当初ガソリン版では1.5リッター直3ターボが2種(140ps/192ps)、のみだったが、のちに2リッター直4ターボ(306ps)、2リッター直4デーゼルターボが2種(150ps/190ps)も追加設定された。
3年落ち・走行3万キロ以内・上限350で132台の「BMW X2」がヒット!2018年モデルでは新規車検付きも数多く流通
3年前の2018年から国内販売が始まったBMW X2の中古車は、ちょうど1回目の車検を迎えるタイミングということもあり、新規車検を付けて販売されているクルマも多くみられる。まさに絶好の買い時といえるのだ。そこで、さっそく中古車検索サイトで調べてみることにした。
検索条件は、3年落ち・走行3万キロ以内という設定にしてみた(2021年7月22日現在 MOTA調べ)。
走行距離3万キロ以内、2018年式までの「BMW X2」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名:BMW X2(2018年モデル)
・モデル:2018年5月~
・年式:平成30(2018)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大3万キロまで
・価格帯:250~350
・修復歴:なし
(2021年7月22日現在 MOTA調べ)
新車なら500台! 192psエンジン・Mスポーツサスを備える「MスポーツX」もチョイス可能
上記条件で検索したところ、3年落ち・走行3万キロ以内という検索条件で、さらにヴェゼルの最上位価格帯をカバーする上限350以内で、132台の「BMW X2」がヒットした。
気になる内訳では、ベースのガソリンFFモデル「sDrive18i」が268を皮切りに、Mスポーツによるハードなサスペンションを持つスポーティモデル「MスポーツX」も購入可能だ。
またディーゼルターボエンジン搭載の18d xDrive MスポーツXも約20台がヒット。ハイブリッドのヴェゼルを探していてロングドライブ派の方なら、高効率なディーゼルは検討の価値ありだ。
MスポーツXには、140psエンジンでFFの「sDrive 18i MスポーツX」と、同じ排気量ながらハイチューンにより192psを絞り出し、さらに4WDを組み合わせる「xDrive20i MスポーツX」がある。ヴェゼルの売れ筋価格帯280〜300では、「xDrive20i MスポーツX」は12台もヒットする。
エクストリームスポーツからヒントを得たという、スポーツ・オフローダー的な精悍なルックスでハイパワーという、魅力たっぷりの「xDrive20i MスポーツX」の新車価格は531(2021年7月22日現在)なので、中古ではとてもお買い得感が高い。
しかもこの中には、BMWの正規輸入ディーラー販売する認定中古車も数多く含まれる。認定中古車なら購入後の保証も充実しているため、初めて輸入車を選ぶというユーザーにも安心である。
BMW独自の「SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)」という考えも斬新
百花繚乱のSUV市場では、昔ながらの無骨な「四輪駆動車」もあれば、乗用車的感覚が強いクーペスタイルの車種まで千差万別。ひとことでSUVといっても様々なモデルがあるのだ。X1からX7をラインナップするBMWでも、奇数は「「SAV(=スポーツ・アクティビティ・ビークル)」、偶数を「SAC(=スポーツ・アクティビティ・クーペ)」と称して区別している。
BMWのSACはSUVが本来持つ実用性の高さを残しつつ、都会的なクーペのエッセンスを融合したモデルで、一番小さなSACであるX2でも、その要素が十分詰め込まれているのだ。SUVの実用性は欲しい、でもスタイリッシュなクルマが好みで、さらにプレミアム感も欲しいというユーザーには、X2という選択肢は魅力的に映るはずだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー]
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1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る
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