CARVIEW |
新車の「レクサス IS」購入予算500台で、ひとクラス上の高級セダン「BMW 5シリーズ」を中古で買うのはいかが?[どっち買う!?]
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー・島村 栄二・LEXUS
BMW3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、アウディA4のドイツ御三家を筆頭に、アルファロメオ ジュリア、フォルクスワーゲン パサートなど、上質で完成度の高いセダンがひしめくDセグメント。この戦場には、日本からはレクサス ISや日産 スカイライン、マツダ アテンザ、ホンダ アコードなどが投入されている。その中でも、3代目となる現行型レクサス ISは、デビュー7年を過ぎた2020年ほぼフルモデルチェンジに近い、いわゆる「ビッグマイナーチェンジ」を敢行。室内外デザインの大幅刷新、走りの質感向上を果たし、レクサスの「セダンに対する本気」をうかがわせた。
しかしレクサス ISの新車価格帯は480〜700で、国産車でありながら輸入Dセグメント勢とガチンコ勝負。その価格ならもっと上位セグメントのクルマは買えないのかな? と思うのも不思議ではない。そこで今回は、ひとつ上のEセグメントセダン「BMW 5シリーズ」が、レクサスISの価格帯で買えるかどうか検証してみた。あなたなら、どっちを買う!?
Eセグメントを代表する高級セダン「BMW 5シリーズ」
「駆けぬける歓び」をスローガンに、数々の高性能スポーティセダンを生み出してきたBMW。SUVラインアップや、前輪駆動の車種も増えてきたものの、依然として後輪駆動のセダンは同社の基幹を形成する。5シリーズは1972年に登場し、2016年本国発表、翌年日本でも発売を開始した現行型は7代目を数える。
7代目5シリーズは、部分自動運転を可能とした革新的な運転支援システムを採用。ライバル車よりも優秀な燃料を実現するなど、Eセグメントセダンのベンチマークとして進化を遂げた。ボディは6代目よりもわずかに拡大され、全長4945×全幅1870×全高1480mmという堂々としたサイズだが、高張力鋼板・アルミニウムやマグネシウム合金を多用したことで、先代モデルと比較して約80kgもの軽量化を達成している。2020年9月発売のマイナーチェンジモデルでは、「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」など安全性能を向上した。
5年落ち・走行5万キロ以下・500台で検索!
前述の通り、レクサス ISの新車販売価格帯は480〜700と幅が広い。そこで今回の記事では、ISのグレードから3.5リッターモデルと「Fスポーツ特別仕様車」を外し、価格帯を480から600に絞った。一方5シリーズの検索は、年式は5年落ち、走行距離は5万キロとした。
走行距離5万キロ以内、2016年以降の「5シリーズ」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名: BMW 5シリーズ
・モデル:2010年式モデル・2016年式モデル(日本での発売は2017年以降)
・年式:平成28(2016)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大5万キロまで
・価格帯:500台
・修復歴:なし
(2021年10月8日現在 MOTA調べ)
新車価格が1000前後だった直6エンジン搭載車、4WDもターゲットに
上記のように、5年落ち・5万キロという好条件で5シリーズを検索したところ、36台がヒットした。参考までに3年落ち。3万キロと厳し目にすると22台に減り、価格帯を500〜700に変更したところ、61台に増加した。(2021年10月8日現在 MOTA調べ)
2016年から検索条件に入るが、2016年時点では先代5シリーズが販売されていた。そのため、今回の検索に含まれるはずだが、先代5シリーズは表示されず、すべて2017年以降の現行型が対象となった。
本体価格が安い順にソートして見ていくと、まず508で、魅惑の3リッター直6ターボエンジンを積んだ「540i ラグジュアリー」が出てくる。2018年式で、走行はわずか1.8万キロだ。500オーバーは絶対的には安くないが、新車当時の540iラグジュアリーは1035.8もしたのだから、値落ち幅は3年で50%以上(!)に達する。これは、お買い得というほかない!?
さらにこの物件には、キーによるリモート・コントロール・パーキングが可能な「イノベーションパッケージ」(29万9000)、電動パノラマガラスサンルーフ(22万9000)など盛りだくさんのオプションが装備されるのも加味したい。
さらに、同じ540i(なお、書き忘れたが540iの最高出力は340psもある)でも、新車時が1050.1万だった「Mスポーツ」、同じく1058.2で駆動方式が4WDとなる「540i xドライブ Mスポーツ 4WD」までもが、本体価格500台前半で買えてしまう。
540iではオーバースペックだ、という人には、「530i」(2リッター直4ガソリンターボ、252ps)、「523d」(2リッター直4ディーゼルターボ、190ps)のほか、プラグインハイブリッドモデルの「530e」(2リッター直4ガソリンターボ+モーター、トータルで252ps)も選べる。
いずれも新車では700〜800台だったので、こちらも値落ち感はかなり大きいと言えるだろう。
走る楽しさとラグジュアリー性を両立した「5シリーズ」という選択肢はいかが?
車体の大きさを感じさせない軽快な操縦感覚、Eセグメントセダンらしい圧倒的な高級感、落ち着いた内外装デザインなどを兼ね備える5シリーズの魅力は、とても大きい。
安全装備についても、先進運転支援システム(ADAS)として「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」、自動運転技術を部分的に実現した「ステアリング&レーン・コントロール・アシスト」などを満載。未だ一線級の装備を備えている。
BMW 3シリーズの新車と中古の5シリーズを比較してみるのもあり!
レクサス ISも、プレミアムカーとして作り込まれたクルマだが、セグメントがひとつ上がったクルマは、プレミアムセダンとしての装備や風格がより一層盛り込まれる。新車価格で200、300以上高いのには、理由があるのだ。
そんな5シリーズが、わずか数年落ちで、Dセグメント車の価格に降りてきているのは驚きである。今回はレクサス ISの新車と比較検討したが、同門で新車価格600以下の「BMW 3シリーズ」でも当てはまる。
「どっち買う!?」のコーナーで「そうか、こんな視点でのクルマ選びがあるのだ!」と思ってもらえたら幸いだ。
[筆者:遠藤イヅル/撮影:茂呂 幸正・ビーエムダブリュー・島村 栄二・LEXUS]
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る
MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。
-
[PR]ハイゼット&アトレーの内外装をカスタムする SHINKE
-
[PR]ハイブリッドミニバンのパワー不足を解消する スーパーゾイル
-
[PR]ADDSETのショーラウンジ&新モデルを徹底解剖 ADDSET
-
[PR]アウトドア仕様のコンプリートカー「VW up!」が登場 imprime
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。
新車・中古車を検討の方へ
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
新着記事
- 【2024年】おすすめ人気の焚き火台32選! ソロやファミリーでも使える
- 日産の新型ミニバンとして「タウンスター」を日本導入? 予想価格やサイズなどを紹介
- 5ナンバーミニバンとは? おすすめ車種やメリット・注意点を解説
- 【2024年】ドライブレコーダーおすすめ人気16選! 選び方や注意点も解説
- [PR] 「ジムニーは使い勝手が…」というアナタ!“ジムリィ”はいかがですか?|Tスタイルオートセールス【Vol.1】
- [PR] アウトドア仕様のコンプリートカー「VW up!」が登場
- 【2024年】配線不要のドライブレコーダーおすすめ23選! 取り付け方やデメリットなども解説
- ホンダ 新型N-BOXの内装を紹介! 荷室や後部座席の広さ、使い勝手など詳しく解説
- 【2024年】国産&外車スポーツカーのおすすめ人気15選 !スポーツカーの選び方も合わせて解説
- 【2024年】レクサスの新型ラグジュアリーヨット「LY680」が登場! レクサスらしい豪華な内外装が魅力
- ホンダ 新型ヴェゼルにアウトドアテイストのパッケージ「HuNT(ハント)」が新登場! ハイブリッドシステム「e:HE...
- 【2024年3月】Amazon 新生活セールでお買い得な「おすすめ5商品」を紹介
- インドネシアで「ジムニー5ドア」を発表! 価格は約443から
- [PR] 「ジムリィ」などの軽カーのカスタム・コンプリートカーが人気
- [PR] ADDSETのショーラウンジ&新モデルを徹底解剖
- ダイハツ、軽自動車10車種の生産・出荷を2月26日から再開
- 【2024年】日産 新型アリアNISMOは2つのグレードを用意して今春に発売!
- 「トヨタ 新型プリウス」が大賞に! 2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤーの各部門賞やそれぞれの受賞理由とは...
- ホンダ 新型N-BOXの内装を紹介! 荷室や後部座席の広さ、使い勝手など詳しく解説
- 【2024年】国産&外車スポーツカーのおすすめ人気15選 !スポーツカーの選び方も合わせて解説
- ホンダ 新型WR-Vの内装を紹介! 荷室や後部座席の広さ、使い勝手など詳しく解説
- 【2024年】トヨタ ハリアーの納期や価格、マイナーチェンジ情報、内装、燃費など最新情報まとめ
- [PR] ハイエースをリーズナブルな価格で本格的なキャンピングカーにカスタムしたコンプリートカー「RODDY(ロディー...
- [PR] 「ジムリィ」などの軽カーのカスタム・コンプリートカーが人気
- 【2024年】ホンダ ヴェゼルの納期、サイズ、内装、燃費など最新情報をお届け
- ホンダ 新型フリードの価格は250万8000〜! 燃費や納期、おすすめグレードなどもあわせて解説
- 2024年登場予定の新型車12選! 価格と発売日を予想・解説
- 【2023年最新】ホンダ N-BOX 新型vs先代型! 内装や外装、乗り心地からお買い得度まで10項目を徹底比較
- 【2023年】三菱 新型デリカミニの値段や内装、燃費はいかに? SUV風軽自動車のダイハツ 新型タントファンクロス、...
- 【2023年】ホンダ N-BOX vs ダイハツ タント価格の割安度から実用性、納期まで徹底比較
- 【2022年】ダイハツ タントVSスズキ スペーシアVSホンダ N-BOX! 人気スーパーハイトワゴンの使い勝手と推...
- [PR] アウトドア仕様のコンプリートカー「VW up!」が登場
- [PR] ハイブリッドミニバンのパワー不足を解消する
- 【SUVライバル比較】ホンダ 新型ZR-V vs 日産 新型エクストレイル vs トヨタ RAV4 vs マツダ C...
- 【2022年トヨタ 新型ノア vs ホンダ 新型ステップワゴン】大勢での移動重視なら新型ステップワゴン、燃費や先進安...
- 190E、M3などドイツの名車が参戦! 「ドイツ・ツーリングカー選手権」で熾烈な戦いを巻き起こしていたマシーン3台を...
- 【2024年】おすすめ人気の焚き火台32選! ソロやファミリーでも使える
- 5ナンバーミニバンとは? おすすめ車種やメリット・注意点を解説
- 【2024年】ドライブレコーダーおすすめ人気16選! 選び方や注意点も解説
- 【2024年】配線不要のドライブレコーダーおすすめ23選! 取り付け方やデメリットなども解説
- [PR] ハイブリッドミニバンのパワー不足を解消する
- [PR] ハイゼット&アトレーの内外装をカスタムする
- 【2024年】国産&外車スポーツカーのおすすめ人気15選 !スポーツカーの選び方も合わせて解説
- 【2024年】キャンプ・アウトドア用薪ストーブのおすすめ30選|上品な雰囲気を楽しもう!
- 【2024年】キャンプにおすすめの枕29選|アウトドアでも質の高い睡眠をとろう
おすすめの関連記事
レクサス ISの最新自動車ニュース/記事
コメントを受け付けました
しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。
買い方が選べます
- 現金またはローンで乗りたい方
-
カンタン45秒!!
MOTAの新車見積もり-
-
新車価格〜
-
- NEWお近くの新車ディーラー・販売店を探す
-
日本最大級の新車/未使用車販売店検索サイト NEWCARマッチでお店を探す
-
この記事にコメントする