CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/417338d7c88c113a4f659808ff2893e72d4d82cd/
SHARE全方位で進化した「N-BOX」は家族のファーストカーになるか? ターボとNAどちらを選ぶべきか?
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹 47
静粛性が向上。ターボはカスタムのみに設定
長らく軽乗用車の販売ランキングでトップに君臨するホンダ「N-BOX」がこの度フルモデルチェンジして3代目となった。販売実績が示すとおり、2代目も軽自動車として不満のない性能が備わり、装備も充実し、使い勝手もよかったが、6年ごとにモデルチェンジするスケジュールにのっとって3代目となった。
新型は、グレード構成がシンプルになった。顔つきの異なる「N-BOX」と「N-BOXカスタム」があるうち、N-BOXはノンターボエンジン搭載モデルのみとなり、N-BOXカスタムにはノンターボとターボが設定される。エンジンの力強さに変更はないが、静粛性が向上した。そして先進安全装備は障害物の検知範囲が広がって性能がアップした。総合的に見ると、よりファーストカーとして使われることを考慮した軽自動車になったといえる。164万8900~236万2800。
>>N-BOXってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXのユーザーと専門家の評価はこちら
>>N-BOXカスタムのユーザーと専門家の評価はこちら
水平基調のダッシュボードで前方視界がすっきり
運転席に乗り込んで最初に感じるのは、すっきりとした前方視界だ。N-BOX、N-BOXカスタムを問わず、インパネデザインが変わり、ステアリングホイール奥のメーターの上にあったカウル形状の盛り上がりがなくなった。水平基調のダッシュボードデザインで、2代目同様に前後2分割のAピラーを採用することで、サイドまで回り込んだ大型スクリーンで映像を見ているような視界となった。最近のホンダ車がこぞって採用する考え方であり、どれも好印象だ。
>>N-BOXの公式画像(31枚)をチェックする
>>N-BOXカスタムの公式画像(38枚)をチェックする
歴代N-BOXには左前輪付近や斜め後方といった直接目視できない部分を確認するためにサイドアンダーミラーが備わっているが、今回、左前輪付近を確認するミラーと斜め後方を確認するミラーが離れた位置に配置されることで、それぞれを直感的に確認することができるようになった。前者はAピラーに、後者はドアミラーに置かれる。
万能ファーストカーを求めるならカスタムのターボ車を
ターボ車であれ、ノンターボ車であれ、走行時の静粛性能が確実に向上した。ルーフライニングの材質や形状を見直したことと(ターボ車はより防音性能が高い仕様になっている)、フロアカーペットに遮音層フィルムが追加されたからだ。これがめちゃくちゃ効果を発揮していて、軽自動車の中ではダントツに、小型車を含めてもいい勝負するほどの静粛性を手に入れた。長距離移動をしたくないクルマがあるとしたら、その理由はうるさいことであるケースが多いが、N-BOXでなら長距離移動を苦にしない。ファーストカーとしてアリだ。
<写真:N-BOXカスタム ※用品装着車>
パワーがなくても長距離移動は辛い。その点、軽自動車でもターボ車であれば、合流を含め痛痒なく高速道路を走行できるが、ノンターボ車だと辛い。この点は最新のN-BOXであっても変わらない。もちろんノンターボでも日本の高速道路の速度の上限である120km/hで巡航することはできるのだが、そこへ到達するまでに時間がかかり、その間、3気筒エンジンがうなり続けるため、いかに今回静粛性が向上したとはいえ、やかましい。
なので万能ファーストカーを求めるなら、N-BOXカスタムだけに設定されるターボ車を選ぶべきだ。カスタムじゃない顔つきのほうが好きという人もいるだろうから、そちらにもターボ車を設定してほしいという声は今後出てくるだろう。そういう意見が多ければマイナーチェンジで登場するかもしれない。
>>N-BOXの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>N-BOXのユーザーと専門家の評価はこちら
>>N-BOXカスタムのユーザーと専門家の評価はこちら
一般道走行メインならノンターボ車でもOK
高速道路をめったに使わないというのであれば、ノンターボ車でもOKだと思う。静粛性が向上した結果、高速道路合流時のように一定時間、全開に近い高負荷をかけ続ける場面以外では、うるささは気にならない。一般道での加速程度の負荷であればうるさいと感じることはなく、振動もよく抑えられている。
<写真:N-BOX>新型の静粛性の高さは、遮音材をふんだんに使っているからでもあるが、乗員がうるさく感じないようにCVTが制御されているからでもある。加速時にまず回転を最大トルク付近まで上げ、エンジンを効率よく稼働させられるのがCVTのメリットだが、その代わりエンジン回転の上昇と速度の上昇がリンクせず、ドライバーが気持ち悪いというデメリットがある。N-BOX、N-BOXカスタムのCVTは、若干燃費に目をつぶって、エンジンの回転上昇と速度上昇をリンクさせている。このことでドライバーは違和感なく運転することができ、うるさいと感じにくくなっている。アクセルペダルを踏み込んだなりのうるささであれば気にならないのだ。
マイルドになった乗り心地。先進安全装備も最新版に
乗り心地改善を目指し足まわりに手が加えられた。全車サスペンションのアライメントを見直し、旋回時の車体の傾き方を最適化したほか、ターボ車の前後ダンパーの減衰力を下げ、ソフトな乗り心地とした。これまでは空車状態でサスペンションを組み付けていたのに対し、新型では人が乗ったのと同じ状態で組み付けるようにしたという。その結果、よりマイルドで不快な振動を消すことができたという。これは実際に横浜の街なかと首都高速を走行して確認できた。
安全装備では、フロントカメラが約45度から約90度にワイドビュー化され、検知範囲が拡大した。2代目にも備わる踏み間違い衝突軽減システムが進化し、前後とも障害物を検知した際に誤発進を抑制するだけだったのが、ブレーキが作動するようになった。
4人家族のファーストカーとしてまったく問題なし
このほか、これまではパワースライドドアが閉まり切ってから施錠する必要があったが、新型ではパワースライドドアが動いている間であっても施錠ボタンを押すと施錠が予約され、ドアが閉まり切ると施錠されるようになった。
テールゲートハンドルの位置を低くすることで、身長が低いユーザーでもゲートを開けやすくなった。これまでは小柄な人がハンドルをもってゲートを開けようとすると、ゲートの下のほうがだんだん身体に迫ってくるのを避けられなかった。
<写真:N-BOX>
要するに新型はどこかが根本的に変わったということはないが、全方位的に細かく手が入って使いやすくなった。4人までの家族がファーストカーとして購入してもまったく問題ない。ターボ車であれば高速移動の機会が多くてもOK。
>>N-BOXってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXのユーザーと専門家の評価はこちら
>>N-BOXカスタムのユーザーと専門家の評価はこちら
-
- 新車価格(税込)
-
164.9 〜 188.1
-
- 中古車本体価格
-
1.0 〜 285.0
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
2023/11/01 12:23車両本体200万オーバーの軽自動車をファーストカーとして買うならもう少し出してシエンタやフリードなど買ったほうがよほどいろんな面で余裕があっていいと思うのは自分だけですか。
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2023/11/01 15:50自分は最近、普通車を処分して軽だけにしました。
まず、税金が安くて年間の維持費がかなり変わります。
高速料金も安い。
片道170km程度の長距離も使用しますが、高速でも大抵の場所で普通車と大差なく走れますし、疲れませんよ。
アクセル操作で「荷重」を意識しながら走るとスムーズに楽に走れます。
N-BOXに限らず、今の軽は本当によく出来ています。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
カー用品
2024.05.28
ホンダ TLM50用「Rikizoh アルミサイレンサー/BKアルマイト」が力造から数量限定発売!
-
業界ニュース
2024.05.28
崩壊する路線バス 「真犯人」はお前だ!
-
スポーツ
2024.05.28
角田裕毅がモナコで8位入賞「タイヤとペースの管理に集中した我慢のレース。終盤プッシュできた時は楽しかった」
-
ニューモデル
2024.05.28
超強力なエアダスター「J02B」はコンパクトなのに高性能で便利!
-
業界ニュース
2024.05.28
「まえぇぇ!」まさに「高速道路ミサイル」!? 工事帯に突っ込む“衝撃映像”が話題に? “費用請求”するも「当て逃げ」のケースも… 無惨すぎる「実情」とは
-
業界ニュース
2024.05.28
富士吉田『ふじ山食堂。』で、吉田のうどんとアジフライのコラボランチ
-
カー用品
2024.05.28
フィードスポーツジャパンから BMW R1300GS(’24)用「簡易ヘルメットホルダー」が発売!
-
業界ニュース
2024.05.28
あ…クルマも相続の対象か!! 意外と知らない超煩雑な仕組みを今こそ
-
業界ニュース
2024.05.28
スズキ「ワゴンR」に牛糞由来の燃料で走る仕様があった! バイオメタンガスとガソリンのハイブリッドモデルとは
-
業界ニュース
2024.05.28
道路脇で見かける「坊主頭で走る男の子」! こう見えて御年50歳の「飛び出し坊や」誕生の秘密
-
、1900馬力のパワーに悶絶!! ピニンファリーナの市販第1号車「バッティスタ」がスゴすぎた!" width="200">
業界ニュース
2024.05.28
約4億、1900馬力のパワーに悶絶!! ピニンファリーナの市販第1号車「バッティスタ」がスゴすぎた!
-
業界ニュース
2024.05.28
最も自由な新型 e バイク「ENNE F750」のプロジェクトをスタート!
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.5.28
【566から】アウディA4&A5スポーツバックに特別仕様車「マイスターシュトュック」新設定
-
コラム
2024.5.27
【ビンボー臭さゼロ】なVW製新型キャンパーの“デザイナーズ感”。日本メーカーも出してほしい
-
コラム
2024.5.27
【買えないアルヴェル】横目に“500安+6人”で売れるレクサス「LM」が気にする兄弟の動向
-
コラム
2024.5.26
【WRX S4ではありません!?】スバルが公開した謎の4ドアセダンの正体とは?【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.26
【マツダが明言】本当だった次期「CX-5」計画! ハイブリッドはTHSのマツダチューン版が濃厚
-
コラム
2024.5.25
キッカケは豊田会長の「走ってみない?」。マッチがS耐でレーサーに復帰したワケ【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.25
【199!】大人気プチバン「シエンタ」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか?
-
コラム
2024.5.24
近藤真彦参戦、弱点克服、夢のCO2回収装置…今年も水素カローラ進化が止まらない【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.24
スズキ ハスラーに新スタイル「タフワイルド」登場! 通常モデルもアップデート&価格上昇も