CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/d84deadc119c7afd2e9cd1ec34a5203ce0274358/
SHARE脱エンジンできない日本の軽自動車はかつてのガラケーのように駆逐される! は本当か?
掲載 carview! 文:山本 晋也 109
最終的な“脱エンジン”は今のところ既定路線
自動車業界が「100年に一度の大変革期」と呼ばれるようになって久しい印象もありますが、わかりやすい変革のひとつが脱エンジン&電動化です。
伝統的な大手の自動車メーカーでも、早ければ2030年代にはエンジン車の量産を止めるというロードマップを描いている会社は少なくありません。国産メーカーも2050年をめどにカーボンニュートラル化を目指すケースが多いようです。
カーボンニュートラル化=脱エンジンというわけではなく、水素エンジンや人工ガソリンなど、燃料側でカーボンニュートラルをする選択肢もあるとはいわれますが、エンジンが生き残る余地を明確に残している企業は少数派。多くの自動車メーカーは基本的に脱エンジン・EVシフトを明確にしつつあります。
>>新型N-BOXってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>新型N-BOXカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>N-BOXの中古車情報はこちら
>>新型スペーシアってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>新型スペーシアカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>スペーシアの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>スペーシアの中古車情報はこちら
ガラケーはスマホに、スマホは今や中華ブランドが優勢…
脱エンジンの流れで指摘されるのは、旧来型ビジネスモデルのアドバンテージがなくなるという話です。エンジンに関する設計・製造の知見が不要になることで新興メーカーが伸びる余地が広がるという指摘があります。実際、EV専業メーカーである北米のテスラ社は確実にシェアを広げ、成長しています。大変革期にはエンジンを作っていることは足かせになるという見方もあるほどです。
<写真:テスラ モデル3>
こうした業界勢力図の変わりぶりを見ているとケータイ電話を思い出すという声は以前から言われているところです。日本では「ガラケー」と呼ばれたタイプのケータイ電話が主流だった時代には国産メーカーがしのぎを削っていましたが、スマートフォンが主流になると海外メーカーの勢いに駆逐されたという歴史がありました。
同様に、EVシフトが進むことで国産メーカーのアドバンテージが失われていくと、海外ブランドのEVにシェアを奪われるということもないとはいえません。とくにスマートフォンでは中国製の存在感が増しています。中国ブランドでなくとも、たとえばiPhoneは主に中国で組み立てられています。大きな流れとして、中国から世界へスマートフォンが供給されているともいえます。
同様のことは自動車業界でも起きるのでしょうか? すでに日本向けのテスラ車は中国・上海で作られているものが多くなっていますから、中国製のEVは日本でもそこそこ認知されているといえるかもしれません。
軽自動車よりもっと安い“中国製EV市場”ができる?
最近では中国の最大手EVメーカーであるBYDが日本に本格参入していることも知られています。創業から30年足らずというBYDですが、いまやEVについては世界トップの生産規模を誇る大メーカーに成長しています。
<写真:BYDが9月に日本で発売した新型EV「ドルフィン」>
BYDは日本においてもディーラー網を整備することでユーザーとの接点を確実に増やす方針を掲げているようですし、日本政府の補助金についても最高額が支給されるような仕様に商品をブラッシュアップするなど、「本気で売る」気でいることは明らかです。
>>激安BYD「ドルフィン」発売でEV価格破壊の衝撃! 「リーフ」といろいろ比べた
>>衝撃のタンクターン! BYDの超高級SUV「U8」で知名度アップなるか【動画アリ】
>>BYDの現在地。ランボ顔150EVでゲームチェンジなるか?
となると、スマートフォンによって日本のガラケー市場が事実上消えてしまったように、いまは問題なく売れているようにみえる国産のエンジン車も消滅する未来が待っているのでしょうか。
また、BYDのようなトップブランドだけでなく、中国市場には数多のEVスタートアップ企業が存在しています。そうしたEVメーカーが作っているシンプルかつ安価なモデルが日本に入ってくることで、軽自動車をボトムとする市場の構造が変わってしまうことも考えられます。軽自動車の下にもっと安価なスモールEV市場が誕生すると、今やコンパクトカーを超える価格帯の軽自動車は一気に古い乗り物として駆逐されるかもしれません。
>>BYD ドルフィンってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ドルフィンの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>BYD ATTO3ってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>ATTO3のユーザーの評価はこちら
>>ATTO3の専門家の評価はこちら
>>ATTO3の気になる点は?
安価なスモールEVが閉鎖的な日本市場を変える可能性もある
ただし、スタートアップのEVメーカーが日本に進出する可能性は低いといえます。日本で売るための認可をとったり、右ハンドル仕様を作ったり、さらにいえば販売網を構築するという手間を考えたときに、日本市場にそれだけのリソースを割く価値があるとは思えないからです。
BYDクラスの企業規模であれば、日本市場はまだまだ攻略すべき価値があるかもしれませんが、スタートアップが目指すべきは成長市場でしょう。
さらに、ご存じのように経済成長のスピードが極端に遅い日本で売るような商品は、海外よりも日本で製造したほうがコストにおいても有利となりつつあります。あえて日本市場にチャレンジする価値があるかといえば疑問です。
とはいえ、ユーザーとしては海外から安価なスモールEVが日本上陸することは歓迎すべきでしょう。選択肢が増えるのはユーザーメリットですし、軽自動車より安価なスモールEVが増えてくれば、軽自動車の価格を下げる圧力になって、ユーザーが買いやすいモデルが増えていくであろうことが期待できるからです。
<写真:日本で圧倒的な人気を誇る軽自動車「N-BOX」>
>>新型N-BOXってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>新型N-BOXカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>N-BOXの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>N-BOXの中古車情報はこちら
>>新型スペーシアってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>新型スペーシアカスタムってどんなクルマ? 価格とスペック情報はこちら
>>スペーシアの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>スペーシアの中古車情報はこちら
写真:ホンダ、スズキ、BYD、テスラ
-
- 新車価格(税込)
-
164.9 〜 188.1
-
- 中古車本体価格
-
1.0 〜 327.3
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
2023/11/14 13:44EV=スマホは安直すぎます。ガラケーよりスマホが便利だったので、あっという間にスマホに置き換わりました。ガソリン車よりEVが便利なら、あっという間にEVに置き換わるはずですが、そうなってません。それどころか販売台数が伸び悩んでます。
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2023/11/14 13:49EVには全ては置き換わらない。厳冬時はすぐにバッテリー上がりになるし、ー20℃以下の極寒では暖房のすべがない。全部EVになれば充電の順番待ちで多大なロス時間を生む。この冬を越した時、いやでも思い知ることになろう。まずは北欧から180度逆の意見が出だすだろう。
-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース
2024.06.08
ホンダ「ダックス125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
-
ニューモデル
2024.06.08
セミダブルのマットで寝られる広さが魅力! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
-
業界ニュース
2024.06.08
今こそ再販してほしいのが日産[R32]スカイラインクーペタイプM! 元オーナーとして熱望するベストバランス[FRスポーツ]よもう一度!!
-
スポーツ
2024.06.08
FP1は大雨の影響で不完全燃焼なセッションに。なおもマクラーレンのノリスが最速。角田裕毅12番手|F1カナダGP
-
スポーツ
2024.06.08
F1カナダGP FP1速報|今週末は連日雨模様に!? 直前の大雨に翻弄されたFP1はノリスが首位。角田裕毅は12番手
-
業界ニュース
2024.06.08
井戸田潤、即決レベルのクルマ登場に大興奮!即購入で番組終了か!?
-
業界ニュース
2024.06.08
三菱「ミニキャブ トラック」日本カーシェアリング協会へ3台寄贈 能登半島地震復興を支援
-
業界ニュース
2024.06.08
前まで白が多かったのに……レクサスみたいなディーラー増えてない? [自動車ディーラー]がこぞって黒っぽくなる理由が納得すぎた
-
業界ニュース
2024.06.08
いつも心にスポーツマインドを。ホンダ シビックの歩み【名車の生い立ち】
-
ニューモデル
2024.06.08
アウディ 新型EV「Q6 e-tron」後輪駆動モデルを追加 航続距離は最大641km
-
業界ニュース
2024.06.08
新型ホンダ「WR-V」純正ナビにぴったりサイズ 液晶保護フィルム 反射防止で見やすさアップ
-
業界ニュース
2024.06.08
RVパークで車中泊!絶景のサンセットタイムが魅力の“夕日海岸”など 5施設がオープン!
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.6.07
【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
-
コラム
2024.6.07
今秋登場予定のジープ「アベンジャー」公開 ヤリクロと同サイズでガソリン仕様も欲しいぞ!
-
コラム
2024.6.06
【日本にピッタリ】MINIの“オシャカワ系”クロスオーバー「エースマン」発売! LBXなどのライバルに
-
コラム
2024.6.05
【858】650psのハイパフォーマンスEV ヒョンデ「アイオニック5 N」発売
-
コラム
2024.6.05
異色のハイブリッドと内外装変更。マイチェンと呼ぶには見どころ多めな新型「ポルシェ911」まとめ
-
コラム
2024.6.05
【70年の歴史で初】コルベット E-Ray発表。6.2L V8+モーターでマッスルカーも電動四駆の時代に
-
コラム
2024.6.04
気なるところ多少あれど…スバルの頂点「レガシィ アウトバック」はとにかく快適だった
-
コラム
2024.6.04
ダイハツ謹慎終了の合図は新型「ムーヴ」。禁断のスライドドアでN-BOXやワゴンRをぶん殴る
-
コラム
2024.6.03
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響