CARVIEW |
スズキ ワゴンR 標準車のシンプルなデザインは貴重だがACCは非装備。マイルドHVを選びたい
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:スズキ 128
マイルドハイブリッドが付かないFA以外がおすすめ
いちばん最初の「スズキ ワゴンR」が登場したのは1993年。今でこそ、軽自動車といえば背が高いのが当たり前になっていますが、ワゴンRが登場する以前はセダン系(背が高くないやつ)が主流で、背が高い軽自動車といえば、商用ワンボックスをベースとするモデルしかありませんでした。
そんな状況下に革命的に登場したのが、完全乗用車設計でありながら、天井も着座位置も高くした初代スズキ ワゴンRだったのです。
現在新車として販売されているモデルは、2017年2月に発売となった6代目。初代の頃は「かなり背が高い軽自動車」だったワゴンRですが、最近はさらに背が高い軽スーパーハイトワゴンがたくさん登場しているため、スズキ ワゴンRが属するジャンルは「軽ハイトワゴン」と呼ばれています。
プラットフォーム(基本骨格)は「ハーテクト」と名付けられた最新世代で、先代と比べて約20kgの軽量化に成功。これにより、新骨格らしいしっかりした走りと、WLTCモードで25.2km/Lという好燃費性能を実現させています。
エンジンは自然吸気(ターボじゃないやつ)にモーター機能付き発電機を加えたマイルドハイブリッドシステムが基本。ただ、ワゴンRの「FA」というおとなしめのグレードにはマイルドハイブリッドは付いておらず、逆に「ワゴンRスティングレー」というワイルド系デザインを採用したモデルの上級グレード「HYBRID T」(FF・CVTの場合=165万3300)には、マイルドハイブリッドに加えてターボチャージャーも付いています。
そしてデザインは大きく分けて3種類。基本となるのはワゴンRの「FA」と「HYBRID FX」で、こちら2つは、角目のヘッドランプを中心とした端正なデザインを採用。同じワゴンRの「HYBRID FZ」は、グリルとヘッドランプを上下分割したちょいスポーティなフロントマスク。そしてワイルド系な「ワゴンRスティングレー」には、メッキ加飾とブラックパール塗装のフロントグリル、縦型のLEDヘッドランプなどで迫力を強調したフロントマスクが採用されています。
トランスミッションはCVT(無段変速)が基本ですが、FAというグレードには2017年8月、5MT仕様が追加されました。今どきは少数派かもしれませんが、「マニュアルのほうが運転しやすい!」という人には要注目のグレードです。
そしてスズキ ワゴンRの運転支援システムは、2019年12月の一部変更で大いに充実しました。
デュアルセンサーブレーキサポートなどからなる「スズキ セーフティサポート」は当初から用意されていましたが、このタイミングで前後の衝突被害軽減ブレーキと後方誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーをCVT搭載全車に標準装備。ただし、より設計年次が新しいホンダ N-WGNや日産 デイズ&三菱eKには設定されたACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)は採用されませんでした。
それはさておき同じくこのタイミングで、自然吸気エンジン搭載車のエンジンとCVTは、新型ハスラーにも採用された最新世代のものに刷新されています。
おすすめとなるグレードは、一概には言えないためなかなか難しいのですが、最廉価グレードであるFAでも「スズキ セーフティ サポート非装着車」でなければ安全装備は充実していますし、その他の各種装備もそれほど寂しくはないため、FAでも十分な気はします。ただFAにはマイルドハイブリッド機構が付いておらず、アレはあったほうが何かと気持ち良く走れますので、基本的には「FA以外」がおすすめと言えます。
そのうえでデザインの好みと予算に応じて、残るワゴンRの2グレードとワゴンRスティングレーの2グレードから、「自分なりのベスト」を探してみてください。
<ワゴンR>
・FA ……(FF・CVT)116万3800、(4WD・CVT)128万9200
※スズキ セーフティ サポート非装着車
・FA※……(FF・CVT)109万8900、(4WD・CVT)122万4300
・FA※……(FF・5MT)109万8900、(4WD・5MT)122万2100
・ハイブリッドFX ……(FF・CVT)128万0400、(4WD・CVT)140万3600
・ハイブリッドFZ ……(FF・CVT)142万1200、(4WD・CVT)154万4400
<ワゴンR スティングレー>
・ハイブリッドX ……(FF・CVT)150万1500、(4WD・CVT)162万4700
・ハイブリッドT ……(FF・CVT)165万3300、(4WD・CVT)177万6500
>>次のページ:設計はやや古めだがシンプルなデザインやタイトな乗り味は魅力
※このページの写真:ワゴンR HYBRID FX
-
- 新車価格(税込)
-
129.5 〜 158.6
-
- 中古車本体価格
-
0.1 〜 1139.6
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2021/1/15 22:36現行モデルは後継車として順調に進化してるし、間違いなくワゴンRの系譜である。
…が、何故にセンターメーターにしたの?-
ログインしてコメントを書く
-
-
2021/1/15 19:24ワゴンRのマニュアル車は、
現行じゃないけど今乗ってるのは
これで2回目。
外から見たら、ごく普通なワゴンRだけど
その車内ではマニュアル操作を積極的にやって
運転しているというギャップに大満足。
しかも見た目は普通だからご近所から見ても
全く問題なし。
唯一の不満はタコメーターが4代目以降には
無いってことだけ。そこは知恵を絞りましょう。-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース
2024.05.30
4月乗用車ランキング、トヨタ・シエンタ首位、2位にはアルファードが浮上!(SUV・軽自動車を除く販売台数ランキングTOP20・2024年4月)
-
業界ニュース
2024.05.30
日産が新型「コンパクトSUV」発表! 「小さな高級車」な上質内装がイイ! 横一文字テールも新採用の「キックス」に注目集まる
-
業界ニュース
2024.05.30
ランボルギーニ「ウルス」に初のPHEV 新型「ウルスSE」日本上陸! トータル800馬力 最高時速312kmの“スーパーSUV”
-
業界ニュース
2024.05.30
「はい、それ違反でーす」エンジンかけたまま車から離れる、コンビニなどでやりがち。
-
ニューモデル
2024.05.30
車の撥水加工を衣類にも! プロ仕様の撥水力を実現した超撥水スプレー「さよならビッショリ―」
-
業界ニュース
2024.05.30
[5年間無事故無違反の証] ゴールド免許の維持に影響しない軽微な交通違反×5件
-
業界ニュース
2024.05.30
6速MTのみ!? トヨタ新型「SUV“ミニバン”」発表! タフ顔が圧倒的な「イノーバクリスタ」上品仕様!「GX+」印でに登場に反響アリ
-
ニューモデル
2024.05.30
S耐24時間オールナイトFUJI、3日間で過去最高の延べ5万4700人が来場!
-
業界ニュース
2024.05.30
ホンダ「グロム」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
-
業界ニュース
2024.05.30
大阪万博「シャトルバス運転手」が全然集まらないのは、やはり“民営化の呪い”なのか?
-
業界ニュース
2024.05.30
時代が悪かった……売れなかったけどトヨタのスタイリッシュなコンパクト[4ドアクーペ]だった! カローラセレスとスプリンターマリノを覚えているか!!
-
業界ニュース
2024.05.30
新幹線で不審者に火災にトラブル発生? 深夜の緊急事態訓練が「ガチ」過ぎる
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.5.29
BMW最小SUV「X1」に新グレード追加! 1.5Lの“sDrive18i”は最安の540
-
コラム
2024.5.29
活気を取り戻すイタリア車。名門「ランチア」の“懐かし系”ニューモデルたちは日本に入ってくるか?
-
コラム
2024.5.28
【さよならフィアット500】ついにエンジン車が終了宣言。まだ買える500のグレードまとめ
-
コラム
2024.5.28
【566から】アウディA4&A5スポーツバックに特別仕様車「マイスターシュトュック」新設定
-
コラム
2024.5.27
【ビンボー臭さゼロ】なVW製新型キャンパーの“デザイナーズ感”。日本メーカーも出してほしい
-
コラム
2024.5.27
【買えないアルヴェル】横目に“500安+6人”で売れるレクサス「LM」が気にする兄弟の動向
-
コラム
2024.5.26
【WRX S4ではありません!?】スバルが公開した謎の4ドアセダンの正体とは?【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.26
【マツダが明言】本当だった次期「CX-5」計画! ハイブリッドはTHSのマツダチューン版が濃厚
-
コラム
2024.5.25
キッカケは豊田会長の「走ってみない?」。マッチがS耐でレーサーに復帰したワケ【S耐富士24hレース】