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BMW X5 「この大型ボディでもBMWらしい駆け抜ける歓びは健在」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
この大型ボディでもBMWらしい駆け抜ける歓びは健在
2023.9.4
- 年式
- 2019年2月〜モデル
- 総評
- プレミアムクロスオーバー、プレミアムSUV(BMWの場合はSAV)としては息の長いモデルである。それだけにBMWらしさをしっかりと出した独自の世界観が演出されていることに好印象を抱く。それは走りの良さやデザインに表れている。ウィークポイントは価格設定とボディサイズだろう。得にボディサイズは上級モデルであるX7よりも全幅が大きいことを考えると、もう少し小さくしてほしいと感じる。
- 満足している点
- SUV(SAV)だと流行りに乗っかった感があるかもしれないが、しっかりとBMWらしさが随所に表れているところ。それは走りも当然のことながら各種デザインなど細部でも表現されている。また、FRベースのプラットフォームを使用しているのも走りの良さに繋がっていると思われる。その走りのよさを声高に主張しない点も好印象だ。
- 不満な点
- まずは値段の高さだろう。基本的に1000を超えるような価格設定は一般的になかなかのハードル。内容や車格を考えれば当然という声があるだろうし、それには同意できるが以前よりも近寄りがたさは増した。また、ボディサイズが大きいのもウィークポイントと言える。車格的に大きいのは当然かもしれないが、さすがに2メートルを超えると日本ではかなり厳しい。上級モデルであるX7よりも大きな車幅は、もう少し小さくしてほしい。
- デザイン
-
4
- キドニーグリルの主張が激しいというのは、近年BMWのニューモデルが登場した際の共通の話題となりつつある印象だ。X5もキドニーグリルが大きくはあるものの、ボディサイズが大きいため、全体的なイメージはマッチしている。そのほか、SUV(BMWの場合はSAV)だが、BMWらしくホフマイスターキンクやサイドのプレスラインを採用しブランドイメージをボディ全体で体現するなど、らしさが光っていると感じる。
- 走行性能
-
5
- 背が高く、重たいクルマでもBMWらしい駆け抜ける歓びを感じることが出来るあたりはさすが。どのパワーユニットを選択するかにもよるが、基本的に加速はシームレスでエンジン屋らしさを感じるし、ハンドリングも縦置きエンジンらしい気持ちよさを感じることが出来る。また、比較的ブレーキフィーリングも違和感が少ない印象で、走りと言う面に関して難しいパッケージを上手くバランスさせている。
- 乗り心地
-
5
- 乗り心地に関してはかなり良好な印象。低速域も良いが、驚かされるのはフラット感だ。地上高が高いSUV(SAV)はどうしてもフラット感が希薄になる印象だが、高速域でのフラット感もしっかりとあって長距離ドライブも疲労度が少なく済みそう。さすがにサルーンには負けてしまうが、SUV(SAV)としてはかなり高いレベルだと感じる。
- 積載性
-
5
- ボディサイズが大きいということもあるが、積載性で大きく不満が出ることはないだろう。また、リアハッチが2分割で展開されるのも利便性が高く、使い勝手が良いと感じるポイントだ。複数人の旅行からゴルフまで、想定される使用シチュエーションをほぼカバーしてくれるだろう。
- 燃費
-
3
- ボディサイズを考えるとディーゼルハイブリッドは優秀な燃費性能を実現していると感じる。WLTCモード燃費で12.4km/Lという数値は素晴らしいと思うし、実燃費もあまり乖離がない印象だ。V8ターボエンジン搭載モデルは燃費など気にしたらダメ。これぞマルチシリンダーという回転フィーリングを贅沢に味わって、ガソリンを燃やす快楽を体感させてくれるパワーユニットだ。
- 価格
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2
- グレードやパワートレインにもよるが、各種オプションや諸費用を考えると基本的には1000を優に超える金額となるX5。クルマの値段が高くなっているとはいえ、以前の世代よりも壁が高くなったと感じざるを得ない。800前後ならばまだ現実味を感じることが出来たかもしれないが、1000オーバーというプライスは内容的に妥当とはいえ、お買い得感はないだろう。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
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1198.0 〜 1520.0
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- 中古車本体価格
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46.0 〜 1298.0
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