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フィアット 500C (カブリオレ) 「カワイイ「だけ」じゃないコンパクトカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊達 軍曹(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
カワイイ「だけ」じゃないコンパクトカー
2021.3.17
- 年式
- 2009年7月〜モデル
- 総評
- レトロでカワイイのに甘ったるくはないデザインと、ツインエアエンジンの個性に関しては、まさに唯一無二。本国では発売済みの次期型はEVになりましたが、ガソリンのツインエアエンジンが買えるうちに買っておきたい、ナイスな小型車です。
- 満足している点
- 内外装のすべてにわたるセンス抜群なデザインは他の車にない美点であり、0.9L 2気筒のツインエアエンジンがもたらす独特のビート感と元気な走りもまた、他のハッチバックでは味わえない美点です。
- 不満な点
- 5速セミAT「デュアロジック」の、特に発進時にややギクシャクする感じは、嫌いな人は嫌いでしょう。操作に慣れていくと、そのギクシャク感もある程度なくせるのですが。
- デザイン
-
4
- デザインは往年のフィアット500をある意味忠実に再現。FF車なのにフロントにラジエターグリルがないのは、かつての500がリアエンジンで、前方から空気を吸入する必要がなかったためです。内装では、大きな丸形シングルメーターと操作ボタンなどに当時のモデルの面影を見ることができます。全体的にポップで遊び心あふれるデザインですが、決して媚びすぎ・甘すぎな感じではない雰囲気となっています。またルーフ部分をオープン状態にできる「500C」というモデルも、オープンカーでありながら独特の「包まれ感」を味わうことができます。
- 走行性能
-
4
- SOHCの1.2Lエンジンを搭載する「1.2 Pop」はやや非力で、デュアロジックという5速セミATにも少々のぎくしゃく感がありますが、0.9L 2気筒「マルチエア」ターボエンジンの「ツインエアPOP」「ツインエアLOUNGE」は最高出力こそわずか85psですが非常に活発で、車重が軽いせいか、デュアロジックのぎくしゃく感もあまり感じません。
- 乗り心地
-
4
- 2気筒ツインエアエンジンは常に「ドコドコドコ……」といったニュアンスの振動を感じますが、どこか有機的なせいか(生き物の鼓動のようであるせいか)、不快ではありません。全体としての乗り心地は「標準的」といったところ。欧州車らしい引き締まった感じもありますが、基本的にはややソフトです。
- 積載性
-
3
- 通常時のラゲッジスペース容量は185Lとやや少なめですが、普段の買い物に使う程度であれば特に問題はありません。また2人乗りと割り切って後部座席の背もたれを倒せば、ラゲッジ容量は550Lまで拡大できます。
- 燃費
-
4
- 最新のWLTCモードではなく、ちょっと古いJC08モードでの数値ですが、燃費は1.2L SOHCエンジン搭載車が19.4km/Lで、0.9L 2気筒ターボエンジン搭載車が24.0km/L。実燃費も含め、悪くはありません。
- 価格
-
4
- 車両価格は固定ルーフの「500」が200万〜276で、オープントップの「500C」が266万〜295。500の最上級グレードと500Cは少しだけ値が張りますが、500のベースグレードまたは中間グレードはまずまずお手頃です。
- 伊達 軍曹
- 自動車ジャーナリスト
- 外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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- 新車価格(税込)
-
326.0 〜 332.0
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- 中古車本体価格
-
20.0 〜 329.9
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