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- 最高のミドルクラスSUVかも(ただし条件付き)
マツダ CX-5 「最高のミドルクラスSUVかも(ただし条件付き)」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
最高のミドルクラスSUVかも(ただし条件付き)
2023.12.22
- 年式
- 2017年2月〜モデル
- 総評
- グローバルにおけるマツダの基幹車種ということもあり、その仕上がりはマツダの本気を感じる。CX-60の登場でモデルの存続が危ぶまれたが、マツダの中期計画を見る限り、CX-5は今後もしっかりとマツダのラインナップの中核を担っていくことになりそうだ。ただ、現行モデルの登場からすでに6年以上が経過しており、そろそろ古さを感じる部分も見えてきた。内外装のデザインはいまなお輝きを放っているが、それ以外の部分では「0.5世代前」のクルマであることは理解しておいたほうがいいだろう。その代表例が、電動パワートレインが設定されていないことだ。その完成度の高さから、CX-5は現代における最高のミドルクラスSUVのひとつであると言えるが、それはあくまでも「ハイブリッド車をのぞけば」という注釈付きであることを強調しておきたい。
- 満足している点
- 色褪せない上質なデザインはCX-5の大きな強み。「人馬一体」を感じる走りも、同クラスのSUVとは一線を画している。そのうえでベースグレードは200台というコストパフォーマンスの高さは驚きだ。
- 不満な点
- 電動パワートレインが設定されていないなど、現時点におけるマツダの最新技術がほとんど搭載されていないこと。熟成されたクルマを求める場合には悪くない選択だが、最新の技術に触れたいならほかの選択肢を選ぶことになるかもしれない。
- デザイン
-
4
- 都会的で洗練されたデザインは、さすがの一言。流麗なボディラインはもちろん、高級感のあるフロントグリルや抑揚のあるサイドパネルも、オーナーの所有欲を存分に満たしてくれるだろう。また、センスの良さを感じさせるボディカラーも多い。個人的には「プラチナクォーツメタリック」と「ポリメタルグレーメタリック」がおすすめだ。一方、インテリアは今となってはやや地味な印象を受ける。後に登場したCX-60のインテリアが秀逸であるだけに、この点はやや見劣りしてしまうかもしれない。
- 走行性能
-
3
- 「人馬一体」という言葉で表現されることからもわかるように、「走る・曲がる・止まる」というクルマの基本性能に関わる部分は非常にレベルが高いと感じる。ただ、それはあくまでもガソリンエンジンやディーゼルエンジンといった内燃機関を搭載したクルマの中で比べた場合だ。ハイブリッド車などの電動パワートレイン搭載車も含めて考えると、特に低速走行時は重さを感じることもあることは注意しておきたいポイントだ。
- 乗り心地
-
4
- サスペンションのチューニングなど、全体のバランスのよさから熟成されたクルマであることを感じる。静粛性も一定以上のレベルにあるため、基本的には乗り心地の悪さを感じることはないだろう。ただ、後部座席は決して広くはないので要注意。
- 積載性
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3
- ラゲッジスペースはミドルクラスのSUVとしては必要十分なレベル。日常生活やちょっとした旅行で困ることはほとんどないだろう。ただ、高さ方向はやや低く設計されているため、大きな物を積載する際には若干の注意が必要だ。
- 燃費
-
3
- 内燃機関を搭載したクルマとしては、という注釈を加えれば燃費性能は決して低くはない。ただ、CX-5と競合することの多いトヨタ・ハリアーや日産・エクストレイルなどはハイブリッド車をラインナップしているため、ミドルクラスSUV全体の中で見ればやや劣っていると言わざるを得ない。
- 価格
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4
- コストパフォーマンスの高さはライバルと比較しても群を抜いている。ただ、CX-5は価格帯が幅広いため、中間グレードを選ぶより上位のモデルであるCX-60なども視野に入ることになる。そういった意味では、中間グレード前後が最もコストパフォーマンスが高いと言えそうだ。
- 瓜生洋明
- 自動車ジャーナリスト
- 1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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- 新車価格(税込)
-
291.0 〜 422.5
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- 中古車本体価格
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36.1 〜 405.2
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