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- あえてセダンじゃなくてワゴン
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン 「あえてセダンじゃなくてワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 2
あえてセダンじゃなくてワゴン
2023.7.20
- 年式
- 2021年6月〜モデル
- 総評
- ステーションワゴンに対して、かつては「セダンではなくワゴンを買う理由」で語ることが多かったのですが、昨今は「SUVではなくワゴンを買う理由」という切り口のほうが参考になるかもしれませんね。その理由は一般的に走りで、メインは重心の低さからくる超高速域の安定性の高さ。しかしそれだけでなく、実用上のメリットもあり、それは同じセグメントで比べるとSUVよりワゴンのほうが荷室の床面積が広い(奥行がある)こと。それはCクラスステーションワゴンにもあてはまり、荷室の床の広さを求めて「GLC」ではなくCクラスステーションワゴンを買うのも大いにアリだと思います。
- 満足している点
- スタイルから走り、そしてラゲッジルームの実用性まで魅力はたくさん。満足度高いです。
- 不満な点
- 大型センターディスプレイにいろんな機能を詰め込んだコックピットインターフェイスは高機能だし、デザインのシンプルさも魅力です。しかし、物理スイッチが減りすぎたことで逆に操作が煩雑になった印象も。この辺のバランスは難しいですね。音声認識を活用すればいい……という考え方もありますが、エアコン温度調整やオーディオの基本操作などは音声認識機能を立ち上げて発話するよりもスイッチを押したほうが早かったりするわけで……。
- デザイン
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4
- 「ベンツと言えば偉そうな雰囲気!」というイメージは、すっかり過去のものですね。今どきのメルセデス・ベンツは流麗でスポーティ。それでいてエレガントさがあるという、絶妙なバランスの上に成り立っています。上手だなと思うのは、Cクラスより一足早くフルモデルチェンジしたSクラスの雰囲気を継承していること。それによってCクラスがより高級に感じられます。そしてステーションワゴンでも、箱に徹するのではなく躍動感のあるフォルム。個人的な好みでいえば、好きです。
- 走行性能
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4
- なんと、ガソリン車の排気量はわずか1.5L。あのCクラスが……と驚く人も多いかもしれませんが、実際にはターボの助けがあるので力強く、それなりのペースで高速巡行するのも得意です。マイルドハイブリッドによるモーターのアシストはフルハイブリッドに比べると感じにくいですが、ブースト機能により一時的に力強くなるアイデアも面白いですね。オススメはディーゼル。ガソリン車よりも力強く、燃費も優れるからです。
- 乗り心地
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4
- これまでメルセデス・ベンツの一部の車種は、モデルチェンジ後しばらくは乗り味のスッキリ感が抑えめで、マイナーチェンジで進化して完成度を高めることがありました。しかし現行モデルのCクラスは最初からいい感じ。フラットライド感が高く、違和感なく馴染めました。それはステーションワゴンも同じですね。
- 積載性
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5
- セダンではなくステーションワゴンを買う最大の理由が「荷物をたっぷり積めること」。もちろん、このCクラスステーションワゴンもしっかりと期待に応えてくれます。通常時の容量は470リッター。ホイールハウスもコンパクトで、使い勝手をよく考えてあるなと実感します。後席は3分割で中央だけを倒せたり、シートを倒すのは荷室側からリモコンレバーで操作できたり、テールゲートを開けた際はトノカバー後方が跳ね上がって荷物の出し入れが楽にできたりと、細かな工夫も利便性に効いていますね。
- 燃費
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3
- もしも燃料代のことを気にしてグレードを選ぶなら、一瞬も迷うことなくディーゼルエンジン搭載の「220d」を選ぶべき。燃費がいい(実燃費はガソリン車の3割くらいいい)うえに、燃料の軽油はハイオクガソリンより2割ほど単価が安いからサイフにやさしいのです。とはいえ、ガソリン車でも昨今はずいぶんと燃費が改善されたので昔ほど気にならなくはなりましたけどね。
- 価格
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2
- 「Cクラスは500以下で買える」なんて言っていたのは、すっかり昔の話。2023年夏の、ステーションワゴンのボトム仕様の価格は625。かつてのEクラスのようなプライスですが、このあたりは時代の流れというしかありません。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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