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- 進化し続ける電気自動車
日産 リーフ 「進化し続ける電気自動車」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 伊藤 梓(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
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- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
進化し続ける電気自動車
2021.3.27
- 年式
- 2017年10月〜モデル
- 総評
- 電気自動車が自分の生活に入り込んで来るのはまだまだ遠い未来だと思っていたが、この現行モデルのリーフの登場によって、さらに電気自動車が身近なものになったような気がする。あわせて、プロパイロットなどの高度な運転支援技術なども採用されているので、これから来る未来の自動車を先に体験するという意味では、リーフはもってこいのモデルになっているのではないだろうか。
- 満足している点
- 「電気自動車は先進的なクルマ!」と大々的な宣伝をせずとも、リーフのこれまでの蓄積や新しい技術などによって、電気自動車の良さが自然に伝わるモデルになったと思う。その地盤があるからか、デザインもドラスティックに変えずに、洗練されたデザインにまとまっているところも好印象。バッテリー容量も増えているし、より電気自動車が身近な存在に近づいたと思う。
- 不満な点
- バッテリー容量は大きくなり、航続距離も伸びたものの、実際に走らせてみると、公称の航続距離の数値より走れないことがあったりする。この電費の乖離をできるだけなくしたり、たとえば事前にルート検索した際に、地図データを参照して「このくらい電力を消費します」と教えてくれるようになると、より安心してリーフを運転できる気がする。
- デザイン
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4
- いかにもな電気自動車とも、これまでの内燃機関の自動車とも違う、洗練されたデザインになったリーフ。電気自動車がことさら特別なモデルだと主張するわけではなく、さらりと日常に溶け込むようなデザインになっているところが◯。それでいて、少し未来的な先進性が見えるところも絶妙なデザインだと思う。
- 走行性能
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4
- 電気自動車らしく、スタートからワープするかのように急激に加速する感覚と、すっきりとしたハンドリングがマッチしている。また、ワンペダルで加速から停止まで行える『e-Pedal』も、慣れるまで少し時間はかかるが、マスターすると楽しくなる。こういったモーターの加速感やワンペダルドライビングを体感したことが無い方は、まずはこの運転感覚に新鮮な驚きを感じると思う。また、プロパイロットが装備されたモデルでは、ハンドルやペダル操作をある程度クルマに任せることができるので、長距離運転なども比較的楽にできる。
- 乗り心地
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4
- 車内の静粛性と相まって、柔らかく滑らかな乗り心地がリーフの性格に合っている。先代モデルは、もっと走行性能重視でキビキビとしていて、少し足回りも硬かった印象だが、それを若干和らげて、ドライビングも足回りも快適性を重視する方向にチューニングされたようだ。個人的には、今くらいのチューニングが、誰にでも乗りやすいバランスになっていると感じる。
- 積載性
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4
- 荷室は、普通のコンパクトカーサイズくらい搭載できるスペースはあるので、そこに収まる荷物であれば、他の乗用車と変わらずに使用することができる。ただ、バッテリーが後席のフロア下に設置されているので、後席を倒してもフラットにならず、大きな段差が生まれるので、大きな荷物はやや積みにくいかもしれない。
- 燃費
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4
- 62kWhのバッテリーを搭載した「e+」なら、航続距離は約458km、40kWhのバッテリーであれば、航続距離は約322kmとなる(いずれもWLTCモード)。走行環境によって、かなり電費は変わってくると思うが、たとえば内燃機関モデルでも高速道路で遠出する時には、何度か休憩を挟むので、リーフの航続距離ならこれまでの休憩時間とそう変わらずに遠出することができると思う。
- 価格
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3
- 価格は、40kWhモデルは約332〜、62kWhモデルは約441〜となる。同じような車格の内燃機関モデルと比較すれば、やはりまだ電気自動車は高い。家にも充電設備を整える必要があるので、まだ内燃機関モデル同様にポンと買えるクルマではないが、リーフは、航続距離も伸び、性能も進化してきているので、電気自動車への理解や知識がある方にとっては、より手にしやすいモデルになったと思う。
- 伊藤 梓
- 自動車ジャーナリスト
- クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーからカーグラフィックの編集者へと転身。より幅広くクルマの魅力を伝えるため、2018年に独立してフリーランスに。現在は自動車ライターのほか、イラストレーターとしても活動中。パーソナリティを務めた経験を活かし、自動車関係の動画やトークショーなどにも出演している。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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- 新車価格(税込)
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408.1 〜 583.4
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- 中古車本体価格
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4.9 〜 495.0
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