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- ジムニーがほしいなら「覚悟」が必要
スズキ ジムニー 「ジムニーがほしいなら「覚悟」が必要」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 瓜生洋明(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 2
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
ジムニーがほしいなら「覚悟」が必要
2023.11.30
- 年式
- 2018年7月〜モデル
- 総評
- 一言で言えば「唯一無二」の存在。比較検討すべき直接的なライバルが存在しないため、ジムニーが気になっているのであれば、このクルマのメリットとデメリットを引っくるめて、清濁合わせ呑む覚悟が必要となる。ただ、そのリスクを背負う価値は十分にあるクルマであることは間違いなく、ジムニーでしかできない体験をすることができるだろう。
- 満足している点
- コンパクトなサイズでありながら本格的な悪路走破性能を備えた唯一無二のモデルだけに、所有した際の喜びは格別。およそ20年ぶりにフルモデルチェンジされた現行モデルでは、エクステリアとインテリアのデザインも現代風へと進化し、さらに魅力的な1台となった。ジムニーのメイン市場であるインドでは待望の5ドアモデルも登場しており、近い将来日本にも導入されるとのウワサも。そうなると、ますます鬼に金棒となるかもしれない。
- 不満な点
- 本格的な悪路走破性能を持っていることと引き換えに、一般道での乗り心地や高速道路での安定性、そして燃費性能などは決して良くない点には注意が必要。また、後部座席の使い勝手も一般的な軽自動車とは比べ物にならない。とはいえ、直接的な競合が存在しないということもあり、ほかのモデルと比べること自体がナンセンスかも。
- デザイン
-
4
- 伝統的なクロスカントリービークルの特徴を受け継いだ、あくまで機能性を重視したオーソドックスなデザインと言えるが、そもそもこのサイズのクロスカントリービークル自体がめずらしいため、結果として唯一無二のデザインとなっている。メルセデス・ベンツのGクラスなどを模したカスタムキットも発売されているが、せっかくならジムニーらしさを活かしたまま乗ってほしいところ。インテリアもあくまで機能性重視となっており、それぞれのデザインにどのような理由があるのかを考えることも、ジムニーの醍醐味と言えるかもしれない。
- 走行性能
-
3
- 入り組んだ林道などを走行することまで想定すると5点満点だが、そもそもジムニー以外で走破することは難しいため、ほかのクルマと比較検討するまでもない。一方、一般道や高速道路などでの走行については、本格的な悪路走破性能を持っていることがむしろ重荷となる。路面の段差に対する応答や車内の静粛性、高速走行時の安定性は、一般的な軽自動車と悪い意味で一線を画している。そういった意味では、あくまでセカンドカーとして所有するのが理想かもしれない。
- 乗り心地
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2
- 一般的な軽自動車と比べるまでもなく、決して乗り心地のいいクルマではない。それでも、先代に比べるとかなり改善されており、ドライバー自身が街乗りで使う分にはそれほど問題ないかもしれない。ただし、4人乗車で長距離移動となると、特に後部座席の人はあまりに過酷であるため、そういった使用は強くおすすめしない。
- 積載性
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3
- 軽自動車規格のボディということもあり、ラゲッジスペースの容量自体は多いとは言えない。ただ、後部座席を倒すとほぼフラットな空間が登場するため、工夫次第では車中泊も可能。1人もしくは2人でキャンプや釣りといったアウトドアアクティビティを楽しむ際には、必要十分な積載性を発揮してくれる。
- 燃費
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3
- WLTCモードでMT車が16.2km/L、AT車が13.2km/Lという燃費性能は、スズキ・ハスラーなどのSUV風軽自動車と比べて劣っていることは事実。一方、本格的な悪路走破性能を持ったクロスカントリービークルというカテゴリーのなかでは、言うまでもなく圧倒的な燃費性能を誇っている。いずれにせよ、ジムニーには直接的な競合が存在しないため、購入を検討しているなら良くも悪くもこの数字を受け入れるしかなさそう。
- 価格
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4
- 軽自動車としてみるとやや割高だが、唯一無二のコンパクトなクロスカントリービークルということを考えると、この価格を受け入れるほかない。実際、機能面を見ると割安であることは間違いなく、その性能も折り紙付き。リセールバリューも比較的いいモデルなので、総合的にはお買い得な1台と言える。
- 瓜生洋明
- 自動車ジャーナリスト
- 1987年生まれ。大手IT企業や外資系出版社を経て2017年に株式会社ピーコックブルーを創業。現在では平均年齢25歳のメンバーとともに毎月300本超の記事を配信している。愛車のボディカラーを社名にするほどのエンスージアストだが、新しいテクノロジーへの関心も強く、最新モデルは常にチェックしている。
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- 新車価格(税込)
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165.4 〜 200.2
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- 中古車本体価格
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1.0 〜 420.0
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