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- どっしりとした存在感と華やかさ
スズキ スペーシアカスタム 「どっしりとした存在感と華やかさ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
どっしりとした存在感と華やかさ
2023.12.21
- 年式
- 2023年11月〜モデル
- 総評
- 室内がさらに広くなっただけでなく、後席に装備された3通りに使える「マルチユースフラップ」で快適に過ごせる空間へ。運転のしやすさや乗り心地もアップし、信頼感とワクワクを伝えるデザインも魅力的なスーパーハイトワゴン軽です。
- 満足している点
- 使う人のことを考えた、秀逸な収納スペース。助手席の前のビッグオープントレイはドライブに欠かせないボックスティッシュとスマホが並べて置けます。運転席の前のトレーには小さなお財布や手帳などが置けそう。フロントドアのアッパーポケットは、リップクリームや飴などのこまごました物が迷子にならないように。もちろんスズキならではの助手席シートアンダーボックスもあり、子供の靴などを収納するのにも有効です。USBが前席にも後席にも備わり、折りたたみテーブルは後席左右にあり、形状が変更されて500Lの紙パック、細いマイボトル、幼児用マグまでしっかり収まり、ストッパーがついてタブレットを立てかけておくこともできるようになりました。
- 不満な点
- 後席は走行中のふくらはぎを支えて姿勢を保ちやすくしてくれるレッグサポート機能があり、使ってみましたが、ややシートが前後にたわむような感覚になるシーンがあるところが気になりました。
- デザイン
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5
- コンテナをモチーフにしたという標準デザインは、箱のような立体感を出しながら、サイドのビート形状が頼もしさと個性を演出。ホワイトルーフとの組み合わせと相まって、遊び心もありつつ毎日乗っても飽きがこないようなナチュラル感が好印象です。フロントマスクが少しキリリと大人っぽくなったところも、上質感をアップしていると感じます。カスタムはどっしりとした存在感と華やかさが印象的です。
- 走行性能
-
4
- 自然吸気エンジンモデルは、アクセルを踏み込んでいくと、マイルドハイブリッドによるなめらかで軽快な加速フィール。環状骨格構造によってボディ剛性がアップし、先代よりも低重心感が強まっていると感じます。ドライバーの意志に忠実な動作と、直進での座りの良さがあり、速度を上げていっても安心して操作できるステアリングフィールは、今回から小型車用のモーターに変更した恩恵でしょう。凹凸路での振動の収まりもよく、防振・防音材をしっかり施したこともあって、強めの加速をしてもエンジン音が唸る感じがしない、静かさにも感心しました。ターボモデルは厚みのある加速フィールが頼もしく、上質感もさらに高いと感じます。アクセル操作によってはグイグイとターボらしいパンチのある加速を見せるところもあり、スポーティな走りが好みの人にもウケそうです。
- 乗り心地
-
4
- 新たに装備された「マルチユースフラップ」によって、後席で3つの過ごし方ができるようになりました。1つめは停車中にオットマンとして足を伸ばしてリラックス。2つめはふくらはぎの後ろを支えてくれるレッグサポート。これは走行中に脚部を支えることで、揺れに対しても姿勢変化が少なくなるという検証結果が出たとのこと。3つめは座面に置いた荷物の落下防止のストッパー。急ブレーキや下り坂でも、買い物袋などが転がり落ちるのを防いでくれるから安心です。
- 積載性
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5
- ラゲッジスペースもわずかですが先代より拡大しています。開口部には自転車のタイヤを乗せるとスムーズに積み込むことができる、ガイド溝が2つ備わるのもスペーシアならでは。片手で簡単にダイブダウンさせることができる後席格納時の床面角度はゼロ度で、先端の高さが40mm下がっていることで、より効率的に荷物を積むことが可能となっています。
- 燃費
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5
- 自然吸気モデルが最高23.9km/L(WLTCモード)、ターボが21.9km/L(WLTCモード)という数値そのものも優秀ですが、マイルドハイブリッド搭載なので、発進時などエンジンへの負荷が大きいところをモーターが助けてくれることもあり、ストップ&ゴーが多い場所などでの燃費悪化を軽減してくれる期待が持てます。エコモードなどの設定はないですが、運転の仕方を気をつければエコドライブがしやすいモデルといえます。
- 価格
-
5
- さすがにカスタムのターボモデルは200台に届いてしまいますが、自然吸気モデルは170台に抑えていて良心的。カスタムの自然吸気モデルであるXSとは20ほどの差があり、LEDライトやヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーターなどがプラスされますが、使い勝手に大きく関わる装備の差はほぼないので、実用性重視なら170台のHYBRID Xで十分でしょう。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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180.2 〜 219.3
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- 中古車本体価格
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7.8 〜 1161.6
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