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- 総合性能の高い伝統モデル
スズキ ワゴンRカスタムZ 「総合性能の高い伝統モデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
総合性能の高い伝統モデル
2023.9.15
- 年式
- 2022年8月〜モデル
- 総評
- 近年はスライドドアを有するスーパーハイト系ワゴンがトレンドとなっているが、背が高い軽自動車という、軽自動車の歴史を大きく変えたワゴンRファミリーはその伝統的なモデル。スズキにとって一種のスタンダードとも言えるが、それだけにワゴンRファミリーの完成度は高い。それはこのカスタムZでも確かに実感する。全体的に不満なく仕上がっていて、満足度が高い。あまり話題に上がらないモデルかもしれないが、実際に乗ってみると新たな発見があるかもしれない。
- 満足している点
- 基本的に全体的な性能がそつなく高いのが非常に満足できるポイント。実際に運転しても違和感を覚える部分がないし、不快に思うところがない。また、価格設定も魅力的で燃費性能も優れている。室内空間や積載性もバッチリといった印象だ。全般的に満足できる部分が多く、カスタムに限った話ではないが、軽自動車を検討しているさまざまな人にワゴンRシリーズは勧めることができる。
- 不満な点
- 不満を感じる部分は少ない。強いて言えばエクステリアデザインが好みでないことくらいだろうか。もちろん、軽自動車ゆえの細かな部分を言い始めれば不満は出てくると思うが、軽自動車に求める部分ではない要素ばかりだ。デザインが好きなのであれば、買って損した気分になることはないだろう。
- デザイン
-
3
- 好みの部分も出てしまうが、フロントフェイスはアクが強すぎるかなと感じる。「カスタムだからそれでいい」という意見もあると思うが、ワゴンRファミリーらしい親しみやすさが欲しいと個人的には思う。メッキを多用しなくてもカスタムらしさが出るデザインだと、よりクールな印象になるのでは。しかし、そのように感じる人にきっとスティングレーが用意されているのだろう。カスタムというグレードであることを考えれば理にかなったデザインとなっている。
- 走行性能
-
5
- 正直言ってあまり不満はない。高速巡行をするのであればターボグレードを選択したくなる気もするが、基本的に一般道メインであればNAグレードでも不満は出ない。マイルドハイブリッドながら発進加速ではしっかりとアシストしている印象があるし、この手の軽自動車としては軽量なこともあり、加速性能は十分と感じる。ロール感やパワステのアシストもチープな印象がしない。特出して感動する性能があるわけではないが、軽自動車としての性能面で気になるところが運転していてまったくない。そつなく高バランスの性能を実現している。
- 乗り心地
-
5
- 全体的にソフトで、市街地を中心とした速度域であれば、軽自動車としては良好な乗り心地を実現している。振動の収束も穏やかで気になる角や突き上げ感がない。全体的にフラットな乗り心地でしっとりとした印象だ。「背の高い軽自動車でしょ」となめてかかるとちょっとビックリする乗り心地だ。
- 積載性
-
4
- このクラスの軽自動車としては比較的優れた積載性を持っていると感じる。ラゲッジスペース下の収納が用意されていたり、ラゲッジスペースの素材が防水などと言った機能性はないが、リアシートをスライドさせれば必要十分なスペースが生まれる。リアシートを一番前にした状態で筆者(177cm)が座っても不満はない。さらにリアシートは倒せばフラットな空間が生まれる。実用性に優れた積載性だ。
- 燃費
-
5
- モデルライフが長くなってきているが、燃費性能ではライバルたちに引けを取らない。WLTCモード燃費でNA25.2km/L、ターボ車22.5km/Lという燃費性能はクラストップレベルと言える。マイルドハイブリッドシステムが搭載されているのも燃費性能的に大きなポイントであるが、車重が800kg以下(2WD)という軽量さも大きく影響しているだろう。
- 価格
-
5
- 基本的には2グレード構成で、グレードごとの違いはNAかターボか。なおNAグレードでも走りに不満がなければ装備面であまり大きな差はなく、運転支援システムなどは充実した内容となっている。それでいて約150から狙えるのはリーズナブルで、ターボ車でも170を切る価格から選べる。カスタム系で充実した装備であることを考えると、この価格設定は立派だ。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
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155.1 〜 183.4
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- 中古車本体価格
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0.1 〜 300.0
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