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- パーソナルな両側スライドドア軽
スズキ ワゴンRスマイル 「パーソナルな両側スライドドア軽」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 5
パーソナルな両側スライドドア軽
2022.7.24
- 年式
- 2021年9月〜モデル
- 総評
- 広い空間を独り占めしたくなる、「スライドドア車=ファミリー向け」という先入観を見事に消してくれる1台。しかも純正アクセサリーが豊富に用意されていて、外観のトータルコーディネートでは「エレガント」「モダン」「ブリティッシュ」「カリフォルニア」と4つのスタイルが提案されており、それぞれ素のワゴンRスマイルとはガラリと違う世界観になっているのが楽しいです。女性なら、昔遊んだ着せ替え人形のような気持ちになるし、男性なら1/1のオリジナルミニカーを完成させるような気持ちで選べるクルマだと思います。
- 満足している点
- オプションの全方位モニターに設定されているのが、ぜひ運転が苦手な人に使って欲しい、スズキ初となる「すれ違い支援機能」。狭い道を低速で走行中に対向車とのすれ違いを検知し、自動でモニターに左側とフロントの映像を映し出し、ガイド線を表示してくれるという機能です。運転に精一杯で緊張している時には、カメラ映像のスイッチを押す余裕もない場合が多いため、これはとても助かるのではと思いました。
- 不満な点
- パーソナルユースが多い想定とはいえ、助手席のシートヒーターが4WD車にしかつかないのは惜しいところ。でも、逆にそれくらいしか不満が見あたらないのがワゴンRスマイルです。上級グレード以外はインテリアもちょっと簡素な雰囲気にはなりますので、こだわる人は上級グレードをおすすめします。
- デザイン
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4
- 第一印象では、「映え」を意識したという割にはちょっと地味なような?と思っていたのですが、数日間の試乗中に自宅に停めておいたり、公園の駐車場でも「素敵なクルマですね」と声をかけられ、響く人は多いと実感。ヘッドライトなどに丸いモチーフを多用しつつ、可愛すぎず見ているうちにじわじわと魅了されていくようなデザインだと思います。
- 走行性能
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4
- 自然吸気エンジン+ISG(モーター機能付発電機)のマイルドハイブリッドは静かな目覚め。発進は重くもなく軽すぎず、とても自然なフィーリング。モーターのアシスト量はワゴンRと変わらないということで、スライドドアで車重が80kgくらい増えた分をモーターで補っているわけではないようですが、過不足ない加速フィールが得られます。ブーンというノイズは大きめですが、やはりスペーシアに比べて全高が90mm低いということを、安定感のあるカーブやブレーキングで体感できました。
- 乗り心地
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4
- 後席は前後スライドが160mm、リクライニングが6段階で12度という調整幅があることで、シート位置を最後端にすると拳7.5個分ものスペースがあり、どんなに足の長い人でもラクな姿勢がとれるはず。室内高は1330mmと、小学校低学年の子供でも立てるほどの余裕があり、ワゴンRと比べても後席のヘッドクリアランスは42mm拡大。もちろん、スペーシアの室内高1410mmには敵わないものの、「広すぎないけど十分に広い」のがワゴンRスマイルの室内空間。乗り心地も不快な振動は少なめでした。ただ、やはりノイズは大きめです。
- 積載性
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5
- 荷室はフロアが少々高めに感じるものの、4人乗車時でも後席のスライドで荷物スペースを簡単に広げられます。後席が5:5分割で倒せて、ほぼフラットに。収納スペースも、スズキ軽伝統の助手席シート下収納ボックスをはじめ、大きめのスマホが置けるトレイの隣りにUSBジャックが備えてあったり、運転席の後ろにはフックとカップホルダー付きの折りたたみ式パーソナルテーブルがあったりと、文句なしの充実度です。
- 燃費
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4
- 燃費はWLTCモードで25.1km/L。ライバルのムーヴキャンバスと比べると、とても優秀な数値です。車両重量は同等なので、これはマイルドハイブリッドで減速エネルギーを回収してモーターアシストに回すことによる恩恵と言えるでしょう。そのため高速走行を続けるなど、走るシーンによっては思ったほど燃費が伸びない可能性もあります。
- 価格
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5
- マイルドハイブリッドではない通常のガソリンエンジンとなるベーシックグレードが、129台。両側パワースライドドアが標準装備となるHYBRID Sが147台。高く感じますが、同様に両側パワースライドドアが標準装備となるムーヴキャンバスは149台なので、ちょっとお得感はあります。ただ、こちらはターボモデルがないのが残念。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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135.2 〜 147.5
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- 中古車本体価格
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77.6 〜 236.0
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