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SHARE トヨタ自動車の米国部門は2024年4月9日(現地時間)、ミッドサイズSUVの新型4ランナー(4Runner)を発表した。車種展開は新設定のTRAILHUNTER(トレイルハンター)のほか、TRD PRO/Platinum/Limited/TRD Off-Road Premium/TRD Off-Road/TRD SPORT Premium/TRD SPORT/SR5という計9トリムをラインアップしている。
トヨタのミッドサイズSUVの代表格であるハイラックスサーフの血統を受け継ぎ、今回の15年ぶりの全面改良で第6世代に移行する新型4ランナーは、ピックアップのタコマなどと同様、トヨタのグローバルプラットフォームであるTNGA-Fをベースに新設計の高剛性ボディを組み合わせるボディ・オン・フレームを採用。懸架機構は前ダブルウィッシュボーン式/後マルチリンク式で構成し、新設定のTRAILHUNTERにはオーストラリアのARB社製“オールドマンエミュー(Old Man Emu)”リモートリザーバー付2.5インチ鍛造ショックアブソーバーをリアアクスルに組み込む。パワートレインには“i-FORCE MAX”と称するT24A-FTS型2.4リットル直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン+モーター/ジェネレーター+ニッケル水素バッテリー(総電力量1.87kWh)+8速ATで構成したハイブリッドシステム(システム最高出力326hp/最大トルク465lb-ft)と、“i-FORCE”T24A-FTS型2.4リットル直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボエンジン(最高出力278hp/最大トルク317lb-ft)+8速ATを搭載。駆動機構には3種類のフルタイム4WDのほか、パートタイム4WDと後輪駆動を設定し、TRAILHUNTER/TRD PRO/TRD Off-Road系には電動リアデフロックも配備した。また、Mud/Dirt/Sandなどのドライブモードが選択できる最新のマルチテレインセレクトシステムを導入。さらに、スイッチ操作でフロントのスタビライザーの結合および分離ができるSDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)を採用し、オールラウンド性能を高める。合わせてパーキングブレーキを電動式に刷新。先進安全運転支援システムとして、最新のToyota Safety Sense 3.0を全車に標準で装備した。
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米国カリフォルニアに本拠を構えるCALTYデザインセンターが主導した車両デザインについては、ピックアップトラックのタコマのスポーティかつ力感あふれるイメージを踏襲したうえで、初代および第2世代の4ランナー、日本仕様のハイラックスサーフをオマージュしたアレンジを随所に施したことがトピックだ。ルーフ部にまで回り込ませた“ラップオーバー”リアクォーターウィンドウや昇降式ガラスを組み込んだ垂直基調のリアゲートなどは、かつての4ランナーおよびハイラックスサーフを彷彿とさせる。バハ(Baja)のデザートレースの参戦車から着想を得た高いリフトや無駄のないボディ面なども、ルックス上の訴求点だ。ボディサイズは全長194.9×全幅77.8×全高70.8インチ(同4950×1976×1798mm)/ホイールベース112.2インチ(2850mm)に設定する。また、TRAILHUNTERには前述のARB社と共同でデザインした専用ルーフラックや強度を上げたロックレールおよびスキッドプレート、ブロンズの“TOYOTA”レタリングが入ったヘリテージグリル、33インチのToyo Open Country A/Tタイヤなどを専用装備して、オフローダーとしてのルックスを強調した。
インテリアに関しては、4ランナーの伝統である上質さや実用性の高さをさらにレベルアップさせるとともに、最新テクノロジーを積極的に採用したことが特徴。具体的には、14インチまたは8インチのマルチメディアタッチスクリーンや多様なスタイルが選択できる12.3インチまたは7インチのデジタルゲージクラスター、Qiワイヤレス充電パッド、USB-Cポート、スマートキーシステムなどを設定する。一方、シートは3列式または2列式で構成し、2列目には利便性を高めるダンブルシートを配備。また、シートはトリム仕様に応じてダンピングシステム付きダイナミックパフォーマンスシートや撥水加工シート、レザー表皮シート、ファブリック表皮シートなどを設定した。
なお、新型4ランナーは2025年モデルとして設定され、発売は本年秋を予定。生産は日本の田原工場(愛知県)が担当する。
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