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レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューウェイの離脱が決定したことについて、マックス・フェルスタッペンは、悲しいことであり、ライバルチームに行くよりも自分のチームにいてほしかったと述べる一方で、レッドブルの技術チームは強力であり、今後も素晴らしい仕事をすることができるとの信頼を示した。
クリスチャン・ホーナー代表が女性従業員に対して不適切な行為をしたとの告発があった後、チーム内には混乱が続き、それから数カ月で天才エンジニア、ニューウェイはチームを離れることを決めた。
“空力の鬼才”ニューウェイはなぜレッドブルを去るのか。早期離脱を可能にする手立ての謎
5月1日にレッドブルは、ニューウェイがレッドブル・テクノロジーグループから2025年第1四半期をもって離脱すると発表した。ニューウェイは、F1の設計業務から退き、レッドブル社最初のハイパーカーRB17の開発の最終作業とデリバリーに集中し、このプロジェクトが完了するまで関与するという。
レッドブルは今年初めから、波乱の時期を送っているが、フェルスタッペンは、自分のコミットメントやパフォーマンスにその影響は全くないと語った。
「冷静さを保ち、自分の仕事に集中し、自分が誰と一緒に働いているのかを理解し、快適に感じることが、とても重要だと思う」とフェルスタッペン。
「結局のところ、必要なのは、最速のマシンを手にすることだ。僕はそれを常に要求してきて、ここ数年でようやく手に入れることができた。このチームには強力な技術チームがあり、彼らは長い間、チームの一部として働いてきた。これまでと同じようにやっていくことになるだろう」
ニューウェイ離脱などの影響で、フェルスタッペンは、契約期間を短縮して他チームに移ることを検討するのではないかと推測されているが、マイアミGPを前に彼は、来年移籍することは現時点では考えていないと示唆した。2025年もF1技術レギュレーションに大きな変化がないため、来年型は今年のマシンの進化型になる。従って、レッドブルに残る方が、来年タイトルを獲れるチャンスは大きいと思われる。
チーム内で起きていることは自分の2025年の去就に影響しないと、フェルスタッペンは述べた。
「今の時点では影響はない。メディアはチーム内の(ニューウェイやその他の技術スタッフなどの)役割について理解していないから、たくさんのことをでっち上げていると思う」
「ただ、前にも言ったように、ニューウェイにとどまってほしかったと思っていることは否定できない。彼の人間性、知識、さらに彼が移籍する場合、そのチームにもたらすかもしれないものを考えるとね。とはいえ今のスタッフを僕は信頼している。彼らは信じられないほど優れた仕事をしているんだ」
フェルスタッペンは、決意を固めたニューウェイを説得しようとすることには意味がなかったと考えている。
「誰かを説得するような必要はない。結局のところ、本当に去りたいと思っている人は、去るべきだからだ。それは彼に対しても書いたことだ。人は、自分や家族にとって正しい決断だと思ったり、今とは違うチャレンジを追求したいなら、踏み出すべきなんだ。F1はサメの水槽のようなものだ。最終的には誰もが自分のことを考える。僕もばかじゃないから、それは分かっている。だからそれでいいんだよ」
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