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SHAREガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
この記事をまとめると
■ガソリン代の高騰でクルマの「エアコン」の使用を控える人も覆い
ガソリンは「つねに満タン」or「こまめに少なめ給油」クルマのコンディションや燃費にいいのはドッチ!?
■エンジン車の場合は暖房が燃費を悪化させることはあまりない
■ただし電気自動車の場合は暖房が電費に大きな影響を及ぼす
エンジン車で出す温風は家庭用エアコンと仕組みが違う!
ガソリン価格が高騰したまま、いっこうに下がる気配を見せない今日このごろ。せっかく自由にお出かけできる世の中に戻ったのに、これじゃ気軽にドライブもできない……。なんて嘆きつつも、コツコツと日々、燃費アップのためにエコドライブをしている人は多いですよね。
家庭の場合は、光熱費の節約というとまず頭に浮かぶのが「エアコン」ではないでしょうか。環境省などの呼びかけでも、夏は設定温度を高めに、冬は低めに、などといわれているので、クルマでもエアコンを使って燃費をアップしようと、同じように設定温度などを工夫して節約しているかもしれません。とくに冬の寒い日は、ヒートテックのような発熱する下着やダウンコートなどを着込んだり、温かい飲み物を飲んだりすれば、寒さを和らげることができるからと、暖房を入れるのをガマンしている人もいます。
でも、もしかするとそのガマンは、あんまり意味がないかも……?
というのは、クルマのエアコンのシステムが、家庭用のエアコンとはちょっと異なるところに理由があります。もともとクルマのエアコンは、エンジンの熱を利用しているシステムが多く、最近は電気を使うものも出てきていますが、ガソリン車の場合はまだまだエンジンの熱を利用するタイプが多いです。
おおまかなシステムとしては、車内のA/Cボタンをオンにし、たとえば設定温度を23度にしたとすると、外から取り込んだ空気を一度、コンプレッサーという機械を回して低温まで冷やしたものを、エンジンの熱で暖かくなった排気を利用して温度を調整して車内に放出し、車内の温度を23度に調整します。A/Cボタンには除湿機能もあり、外気温との差などによって、窓が曇るのを防ぐようになっています。これは梅雨の時期など、雨の日にも役立ちますね。
このようなシステムであることから、エアコンのクーラー機能では暑い日に設定温度を低くすればするほど、コンプレッサーがフル稼働することになってしまいます。そのためにガソリンを消費するので、燃費の悪化につながってしまうという理屈です。ただし、寒い日に暖房で車内を温めたい場合には、エンジンの熱で暖まった排気をそのまま車内に送り込めば済むことですね。冬は乾燥していますので晴れている日なら除湿機能を使う必要もほとんどありませんので、A/Cボタンはオフのままでも十分に快適な車内を保つことが可能です。コンプレッサーを休ませておくことができるぶん、燃料も節約できるというわけです。
電気自動車の場合はエアコンで温風を出すと電費がかなり悪化
なので、冬の寒い日に暖房を使わないというガマンは、いますぐやめてOK。A/Cボタンをオフにしたまま、温かい空気を車内に送り出せばほとんど燃費に影響はないのです。あまりに厚着をしたまま身体を縮こめて運転することは、万が一の際にハンドル操作が的確にできなくなるといったリスクも高まってしまうので、できる限りモコモコの上着は脱いで運転しましょう。
ただし、電気自動車をはじめとして、エンジンの熱を利用せずに電気を使って作動させるエアコンの場合は、A/Cボタンをオフにしても燃費や電費に少なからず影響してしまいます。その場合に少しでも燃費や電費をアップするためには、シートヒーターやステアリングヒーターをうまく使い、なるべくエアコンの使用は控えめにする必要があります。電気自動車のオーナーさんのなかには、繰り返し使えるポケット湯たんぽを車内に持ち込んでいたり、ニット帽やタートルネックニット、レッグウォーマーなどで、寒さを感じやすい頭や首の部分を温めているという話を聞きました。
ガソリン価格に何重にも税金をかけていたり、トリガー条項を凍結し続ける政府には、JAFをはじめ自動車業界は再三にわたって抗議を続けています。私たちのライフラインのひとつでもあるガソリン価格が下がることを願いつつ、自分たちでも日々できることをやって乗り切りましょう。
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