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新車の「日産 ノートオーラ」購入予算250〜300で「アウディ A3スポーツバック」を買おう[どっち買う!? 中古輸入車でプレミアムコンパクトカー選び]
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:小林 岳夫・茂呂 幸正・アウディジャパン・MOTA編集部
2020年秋にフルモデルチェンジを行って3代目となった日産のコンパクトカー、「ノート」。e-POWER専用車となって価格が上昇したものの、質感や動力性能・安全性能の向上が評価され、販売台数は順調に推移している。2021-2022 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことも、今後さらにノート人気を引き上げるだろう。
ノート好調の理由にはワイドバリエーション化が含まれるが、中でも上位モデルの「ノートオーラ」は、さらに上質さをアップ。プレミアムコンパクトカーとしてこちらも話題になっている。ノートオーラの価格は「1.2G」261万から「1.2 G FOUR レザーエディション 4WD」295.8万(消費税込)である。
ノートオーラはコンパクトカーとしては高い、約250〜300という価格帯(もちろん、それに見合う満足感は得られる)である。この領域になると、中古車ではさらに高級感や高品質を誇るひとクラス上の車種も狙うことができるのだ。そこで今回の「どっち買う!?」では、この予算範囲で購入できる輸入中古プレミアムコンパクトカーの中から、「アウディ A3スポーツバック」を選び、価格動向を調べてみることにしよう。
アウディのプレミアムコンパクトカー「A3 スポーツバック」
1996年に誕生以来、アウディの屋台骨を支えるCセグメントコンパクトカー「A3」シリーズ。現行型は、2021年から日本でも発売を開始した4代目となる。今回の対象となる3代目は、まず2013年9月に「スポーツバック」(5ドアハッチバック)が登場、続いて翌年1月に「セダン」が導入された。
3代目A3は、「フォルクスワーゲン ゴルフ(7代目)」でおなじみとなった新しい設計規格「MQB(Modulare Quer Baukasten=モジュールキットの意)をアウディとして初採用。高い効率を誇るダウンサイジングパワートレイン、アウディが得意とする軽量化技術「Audi ultra(アウディウルトラ)」により、走りと燃費を高いレベルで両立した。
2017年にはマイナーチェンジが行われ、外装をシャープな造形に変更している。
AUDI A3 スポーツバックを3年落ち・走行3万キロ以下・250〜300で検索!
アウディ A3スポーツバックの検索にあたり、絞り込み機能を用いて、価格をノートオーラの販売価格帯である約250〜300に、走行距離は3万キロ以内、年式を2018年式までという条件で設定した。
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名: アウディ A3スポーツバック
・モデル: 2013年式モデル
・年式:平成30(2018)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大3万キロまで
・価格帯:250〜300
・修復歴:なし
(2021年12月17日現在 MOTA調べ)
流通台数が多いA3 スポーツバック! 好みの仕様が選べる楽しみも
上記条件で検索したところ、人気車種で新車販売台数も多いことから、70台のアウディ A3スポーツバックがヒットした。(2021年12月17日現在 MOTA調べ)。
2018年以降という設定のため、検索対象であるアウディ A3スポーツバックは3代目のマイナーチェンジ版ということになる。
2018年1月時点でのグレード展開は、122psを発生する1.4リッターターボを積む「1.4 TFSI」(301.5)、スポーティな装備を持つ「1.4 TFSIスポーツ」(338.1)、ローダウンサスや18インチホイールが与えられ、さらに走りを強調した「1.4 TFSI スポーツ Sラインパッケージ」(370.7)、190psまでパワーを上げた2Lターボエンジンとアウディ伝統の4輪駆動システム「クワトロ」を備えた「2.0 TFSI クワトロ 4WD」「2.0 TFSI クワトロ 4WDスポーツ」「2.0 TFSI クワトロ 4WD Sラインパッケージ」(それぞれ401.5、441、473.6)のほか、1.4リッターエンジンの限定車Sライン テクノリミテッド」(454.3)だった。
売れ筋モデルだけに小まめな仕様変更やラインナップ追加などが繰り返された
その後、2018年9月にさらに仕様変更を行なっており、この際にグレード名から排気量が消え1.4リッターが「30」、2リッターが「40」となった。これは、エンジンの最高出力をkW表示にして、アウディ独自の区分(例:30=81〜96kW)を与えたものである。
2019年4月には限定車「Sライン ダイナミックリミテッド」、続く7月に「Sライン ブラックスタイリング」、11月には「ブラックスタイリング」を発売。
モデル末期を迎えた2020年10月には、装備をさらに充実させた特別仕様車「シグネチャーエディション」を「30 TFSI/30 TFSIスポーツ」「40 TFSIクワトロ/40 TFSIスポーツ クワトロ」の4グレードに設定した。
70台の内訳では、2リッターおよび「40」は検索されず、すべて1.4リッターおよび「30」を冠したグレードのみとなったが、限定車・特別仕様車を含めおおむね全グレードが表示された。
ボディカラー・オプションの有無なども含めると選択肢は極めて多く、「選ぶ楽しみ」があるのは嬉しいところだ。
内外装の優れた質感・クールなデザインを持ち、実用性も高い「A3 スポーツバック」
コンパクトカーといっても、そこはさすがのアウディ。3代目では、定評ある内装の高級感・高品質感・精緻さにさらに磨きをかけており、装備や安全性能も充実。特にインテリアのクールな雰囲気は、アウディの真骨頂といえよう。
デビュー以来貫いてきた「プレミアムコンパクトカー」のコンセプトにふさわしく、上位モデルの「A4」に引けを取らない内容に仕上がっている。室内空間・カーゴスペースも広く、5ドアハッチバックとしての実用性も高いことは、あえて書くまでもないだろう。
アウディらしさを常に継承! 旧モデルが古びて見えないのも美点だ
また、これもアウディの美点(と筆者は勝手に思っているのだが)として、「アウディに詳しくないとモデルチェンジ前の車種との見た目の区別があまりつかない」ことも、あえてここで記しておきたい。
最新型である現行型・4代目A3では、たしかに総合的に一歩先に進んだのは間違いないし、外観上でもフェンダーが力強い造形となったのだが、それでもやはり基本的な印象は大きく変わっていない。これは、アウディの中古車を買っても「これから先も、古く見えにくい」ということにつながる。
むろん、3年前のA3はまだまだ最新車に負けない装備を誇っており、走行1万キロ以下の物件が、新車価格より50〜100も値を下げているのは大いに魅力的。検索結果の多くがアウディ純正中古車というのも、安心感が高い。
ノートオーラの価格帯でアウディA3スポーツバックを買う、という選択肢は十分にアリと言えそうだ。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:小林 岳夫・茂呂 幸正・アウディジャパン・MOTA編集部]
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1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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