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カーリースがデメリットだらけってホント!? その理由を詳しく解説
- 筆者: MOTA編集部
カーリースはおすすめしないと言われている理由を、失敗例や後悔した例をもとに解説します。カーリースにはたくさんのメリットがあります。カーリースがおすすめな人の特徴などもご紹介するので参考にしてみてください。
カーリースのデメリット
カーリースは毎月一定の支払額で自分の好きな車に乗ることができますが、ネットでは「カーリースはデメリットが多い」といった声も目にします。
具体的にどういった点がデメリットとされているのでしょうか。まずは、カーリースのデメリットについて紹介します。
走行距離制限を超過すると追加料金が発生する
カーリースには走行距離制限が設けられているケースが多く、設定された走行距離を超えた場合、追加料金を請求されることがあります。
走行距離制限が設けられている理由として、カーリースの仕組みが大きく関係しています。
カーリースは車両本体価格から車の下取り価格(残価)を差し引いて、契約期間で分割して毎月リース料金を支払います。
設定された走行距離を超えると契約満了時の残価を下回る可能性があるため、あらかじめ走行距離を設けて残価を下回らないようにしているのです。
もし走行距離制限を超えてしまった場合、超過料金が発生する可能性があるため、契約者は走行距離を気にしながら車を利用しなければなりません。
しかしリース会社の中には、走行距離制限を設けていない会社もあります。長距離移動が多い方や超過料金を気にすることなく車に乗りたいという方は、走行距離制限なしの会社で契約しましょう。
車を返却する際に原状回復が求められる
カーリースは、リース会社から車を借りている状態なので、契約満了時に車の原状回復をした状態で返却する必要があります。
そのため、契約期間中に車に傷をつけてしまった場合は修理をする必要があり、修理費用は契約者が負担しなければいけません。
また、車の所有者はリース会社であるため、もしも車に傷をつけてしまった場合はかならずリース会社に連絡するようにしましょう。
契約満了時に車の傷があり残価を下回った場合は、差額費用を請求されることもあるので注意が必要です。
車の傷や修理費用を気にすることなく車に乗りたいという方は、契約満了後に車がもらえるプランに加入しましょう。車を返却しなくても良いので原状回復をする必要はありません。
車をカスタマイズできない
カーリースは、契約満了時に原状回復をして車を返却する必要があります。そのため、契約満了時に原状回復できないような改造やカスタマイズは基本的に禁止されています。
カスタマイズは、車検に通る範囲内や原状回復できる範囲で楽しみましょう。自分の好みでカスタマイズを楽しみたい人には、契約満了後に車がもらえるプランに加入することをおすすめします。
この場合は、車を返却する必要がないので契約期間内であってもカスタマイズすることができます。
中途解約やリース期間を変えられない
カーリースでは、中途解約や契約期間の変更ができません。
カーリースは、契約者の選んだ車をリース会社が購入して、契約者が毎月リース会社にリース料金を支払うという仕組みです。
もしも中途解約をされた場合は、残りの契約期間のリース料金が支払われなくなってしまい、リース会社にとって大きな損害となります。そのため中途解約や契約期間の変更ができない仕組みとなっています。
どうしても中途解約したい場合は、違約金を支払う必要があります。違約金は高額となるので、リースを契約する際は自分が納得する車種やグレード、プランを選ぶようにしましょう。
購入したほうが総支払額が安くなる
カーリースは毎月一定の支払額で車に乗れるというメリットがありますが、月額料金と契約期間を掛けて支払額を計算すると、車を購入したほうが総支払額が安くなります。そのため契約後に後悔したという声も見られます。
しかし、カーリースには車の維持費となる自動車税や自動車重量税、自賠責保険料などが月額料金に含まれているため、毎月の支出が安定し、家計の管理が楽になります。
車を購入した場合は、このような支払いはすべて自分で行う必要があり、都度まとまった費用を用意しなければいけません。
総支払額はカーリースのほうが高くなりますが、維持費や支出管理など車の購入とカーリースでは仕組みが異なるので、自分の収入や家計に合った車の乗り方でカーライフを楽しみましょう。
悪い点ばかりじゃない! カーリースならではのメリット
ここまでカーリースのデメリットについて紹介しましたが、もちろんカーリースにはならではのメリットもあります。
ここからはカーリースのメリットを紹介します。デメリットとメリットを踏まえたうえで、カーリースの利用を検討してみてください。
初期費用が不要
車を購入した場合、車両代金や自動車税、自賠責保険料などを支払う必要があるため、まとまった費用を用意しなければいけません。
一方、カーリースであればそれらの諸費用が月額料金に含まれているため、初期費用が不要になります。契約時の大きな出費を心配する必要がないので、安心してカーライフを始められます。
税金などの諸費用込みで月々定額
カーリースには税金も月額料金に含まれているため、自動車税や自動車重量税などを都度用意する必要はありません。
月額料金に含まれている項目は以下のとおりです。
カーリースの月額料金に含まれる諸費用
毎年支払う必要がある自動車税や2年に1度の車検費用は、家計にとって大きな負担となります。しかしカーリースであれば上記の項目が月額料金に含まれているため、毎月の支出額が一定になります。
月によって支出が変動することがないので、支出管理も楽になるでしょう。
ネットで手続きが完了する
車を購入する場合は、何度も店舗に足を運んだり書類を持ち込んだりと手続きに時間がかかります。
しかしカーリースであれば、申し込みから契約までネットで手続きが完了します。一般的な流れは以下のようになります。
ネット申込の手順
上記の手続きはすべてネットで手続きができ、必要書類なども郵送で行います。契約後は自宅に車が届くので、自宅にいながら契約に関する手続きができます。
車のグレードや契約期間、オプションなども自由に選択ができ、予算に合わせた車選びができる点も大きな魅力といえるでしょう。
カーリースにデメリットを感じる人の特徴
ここからはカーリースにデメリットを感じる人の特徴について解説します。
中途解約ができないことにリスクを感じる
カーリースは原則、契約の中途解約ができません。これはリース会社が車両本体価格を負担する代わりに、お客さまには月々のリース料を支払ってもらうことで返済に充てているためです。
中途解約されてしまうと、車両本体価格の残債分が赤字となってしまうため、契約を途中で解約することは認められていません。
また、リース会社にもよりますが、基本的にリース期間は5〜11年と比較的長期の契約となります。中途解約ができないことにリスクを感じる人はカーリースの利用はあまりおすすめできません。
車をカスタムできない
こちらは契約満了後に車がもらえるかどうかによって異なります。
契約満了後に車がもらえる場合は、最終的に車は自分のものとなるので、契約途中であってもカスタムは問題ないとされています。
ですが、契約満了後に車を返却する場合は、原則カスタムは不可とされています。理由は、返却後の車を売却したり、中古車リースとして利用したりするためです。カスタムしたことで車両価格が下がる場合があるため、そういったリスクを回避するためにカスタムを認めていません。
万が一、カスタムを行った場合は、返却時に原状回復を求められる場合もあるので注意してください。
カーリースにデメリットを感じない人の特徴
ここからは先述したカーリースのデメリットを感じない人や当てはまらない人の特徴について解説します。
頭金なしで車に乗りたい人・まとまったお金がない人
基本的にカーリースは初期費用なしでも契約することができます。
審査の内容によっては頭金を支払うことを条件に契約可能となる場合もあるので一概にはいえませんが、ほとんどの人が初期費用なしで契約されています。
新車や中古車を購入する場合は、頭金など初期費用を求められることも多いので、まとまったお金を工面できない人はカーリースも選択肢のひとつとなるでしょう。
定期的に新しい車に乗り換えたい人
リース会社によっては3年や5年おきに、新しい車に乗り換えられるプランを提供している場合があります。
定期的に新しい車に乗り換えられるので、「色々な車に乗ってみたい」という人にもカーリースはおすすめです。
車にかかる出費を安定させたい人
カーリースの大きな特徴のひとつが支払いが毎月定額であることです。先々の出費の見通しが立てやすくなるので、家計管理が楽になります。
また、月々の支払いには車検やメンテナンス費用もあらかじめ含まれているため、別途お金を用意するといった必要もありません。
毎月定額で車に乗りたい人
カーリースは税金や自賠責保険料、自動車重量税などが月額料金に含まれているため、毎月一定の支払いで車に乗ることができます。
車を購入した場合は、毎年支払う必要がある自動車税や、2年に1度の車検費用でまとまった費用を用意しなければなりません。
車の維持費は予想以上に費用がかかるので、「変動額をなくしたい」「大きな出費は家計の管理が大変」という方におすすめです。
メンテナンスや車検をお任せしたい人
車のメンテナンスは定期的に行う必要がありますが、時間と手間がかかり面倒と考えている人も多いのではないでしょうか。
車検時には車検工場を探し、見積もりや手続きも自分で行わなければいけません。
一方、カーリースでは車検費用が月額料金に含まれているため、車検時に指定の工場に車を持ち込むだけで、手続きは必要ありません。
リース会社にはメンテナンスプランを設けている会社もあり、加入すればオイル交換やバッテリー交換などをお任せすることができます。
事故時は不利? カーリースの違約金や解約について
カーリースの月額料金には車の修理費用が含まれていないため、事故を起こしてしまった場合の車の修理費用は契約者が負担しなければいけません。
一部破損した状態なのか、全損した状態なのかなど、違約金やカーリースの解約については事故の大きさによっても異なります。
車を修理できるような状態の小さな事故の場合は、リース契約に影響はなくそのまま車を使用できます。
しかし、カーリースは契約満了時に車を原状回復した状態で返却しなくてはいけないため、車に傷がついた場合は修理する必要があり、修理費用は契約者の負担となります。
このような、万が一の事故時のために自動車保険に加入するようにしましょう。保険内容の範囲において補償が受けられます。
全損事故の場合は、リース契約が強制解約となり違約金を支払わなければいけません。違約金はリース会社によって異なりますが、一般的に残りの契約期間分のリース料金、車の残価、手数料などの合計額になります。
しかし、双方に過失がある場合は、相手に修理費用を請求することができます。
カーリースと購入ではどっちがお得なのか
カーリースを利用するか車を購入するか迷われている方も多いのではないでしょうか。車を購入する際はローンを組む方法が一般的でしたが、近年はカーリースを利用する方も増えています。
ここからは、カーリースと車を購入した場合の費用の違いを見ていきます。
カーリース | カーローン | |
---|---|---|
頭金 | なし | 有無の選択可能 |
初期費用 | なし | あり |
自動車税 | 月額料金に含まれている | 毎年納付 |
車検費用 | 月額料金に含まれている | 2年に1度 |
メンテナンス費用 | プラン加入で月額料金に含むことができる | 定期的に自分で行う |
ネットでは、「カーリースは車を購入するよりも総支払額が高く後悔した」という声もあります。
一方で自動車税や自賠責保険料、車検費用が月額料金に含まれているため毎月の支払いが一定になり、支出の管理がしやすいというメリットがあります。
プランによってメンテナンス費用も月額料金に含むことができるので、まとまった費用を用意する必要がありません。
一方、車を購入した場合は税金や自賠責保険料など初期費用がかかり、まとまった費用を用意しなければいけません。車検やメンテナンスも自分で行う必要があるので、その都度大きな出費が必要になります。
カーリースと車の購入では仕組みが大きく異なりますが、まとまった出費による家計への負担やメンテナンスの手間などを考えると、カーリースの利用がおすすめといえます。
カーリースにはメリットもたくさんある
カーリースをおすすめしないと言われている理由は、走行距離制限が設けられており、改造やカスタマイズが楽しめないことなどが挙げられます。
しかしリース会社によってプラン内容は異なり、走行距離制限がないリース会社や、原状回復できる範囲内であれば改造を楽しめる場合もあります。
ネガティブなイメージがあるカーリースですが、月々1台でカーライフを始めることができるので、車の購入を考えている方はカーリースも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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