CARVIEW |
ヤリスクロス ハイブリッドとライズ、人気のトヨタ製コンパクトSUVの価格差50は“燃費”では埋められなかった!(1/2)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
現在、売れに売れているコンパクトSUVが「トヨタ ヤリスクロス」と「ライズ」だ。2021年3月の販売台数ランキング(軽除く)ではライズが6位(1万2272台)、ヤリスクロスはヤリスファミリー合わせて1位(2万8466台)で、ヤリスクロス単体でもライズ同様に1万台以上を売っているというから凄い。
1.5リッターハイブリッドとガソリンモデルをラインナップするヤリスクロスと、1リッターターボのみのライズ。サイズも価格帯も近く兄弟のような関係の2台を、燃費の違いを軸にランニングコストを比較してみた!
ヤリスクロス ハイブリッド 4WDの実燃費はほぼカタログ値通り!
全ての走行モードでカタログ燃費数値に近い低燃費を記録
まずは、トヨタの人気コンパクトSUV「ヤリスクロス」(ハイブリッド E-Four)の実燃費をチェックしてみよう。
今回も都内から首都高速経由で木更津・東京湾アクアラインを渡り、千葉県長南町から一般道を経由して都内に戻る約160kmのコースを走行した。
▼トヨタ ヤリスクロス 購入ガイドはこちらをチェック▼
「トヨタ ヤリスクロス ハイブリッド Z」(E-Four:4WD)の実燃費は、カタログ燃費26.2km/L(WLTCモード燃費)とほぼ同等の、25.2km/L(達成率96.9%)となった。
1回の満タンで900kmを走破出来る実力の持ち主!
郊外モードはカタログ燃費27.2km/L[WLTCモード燃費]に対し、達成率104.4%の28.4km/L。高速道路モードもカタログ燃費25.1km/Lに対し、達成率98.4%の24.7km/Lと極めて優秀な記録を残した。
市街地についても、朝の通勤ラッシュ時の渋滞に突入したものの、カタログ燃費26.4km/Lに対し、達成率92.6%となる24.5km/Lの記録を出している。
なお燃料タンク容量36リッターを満タンにすると、計算上は東京から山口県周南市の距離に相当する907.2kmを走る計算となる。
驚異の低燃費! ライズの実燃費はカタログ値を超えた!
トヨタ ヤリスクロスとライバル車 実燃費比較
そして社内のライバル「トヨタ ライズ」(計測はダイハツ版の「ロッキー」で実施)の実燃費と比較してみよう。
MOTA(モータ)ではトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーのデビュー直後の2019年12月に燃費レポートをお届けしている。その結果、ライズ(ロッキー)の実燃費は20.2km/Lと、燃費に優れるハイブリッドやクリーンディーゼル並みの低燃費をたたき出している。
▼関連記事:トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー 燃費レポートも併せてチェック!▼
間もなくフルモデルチェンジを実施する予定だが、ホンダの「ヴェゼル」も2013年のフルモデルチェンジ直後に計測した。ヴェゼル ハイブリッドの実燃費は21.0km/Lだった。新型がどこまで数値を伸ばすかも興味深いところだ。
▼関連記事:ホンダ ヴェゼルハイブリッド 燃費レポートも併せてチェック!▼
■ホンダ ヴェゼルハイブリッド 燃費レポート[2014年記事]
いっぽう、1.5リッターのクリーンディーゼルで独自路線を往くマツダの「CX-3」はやはりデビュー直後の2015年に計測し、実燃費20.6km/Lと、ヴェゼルとほぼ同等の数値を記録している。
なおその後マツダはCX-3マイナーチェンジに際し、ディーゼルの排気量を1.8リッターへ拡大。実燃費も改善されているが、本企画では未計測だ。
▼関連記事:マツダ CX-3 燃費レポートも併せてチェック!▼
トヨタ独自のハイブリッドシステムを搭載するヤリスクロスは、他社を圧倒する低燃費で、各モードともトップの成績を残した。
ヤリスクロス ハイブリッドとライズ、50の価格差は燃費ではとても埋まらず
キャラクターが違うから共存共栄できている!?
ここで改めてトヨタのヤリスクロスとライズ(ダイハツ ロッキー)を比べて見よう。
全長4.2メートル弱のヤリスクロスに対し、全長4メートル弱のライズと、ボディサイズも近い2台。
ヤリスクロスは179万8000から281万5500。ハイブリッドだけに限定すると、228万4000から281万5500だ。それに対しライズは167万9000から228万2200。ざっくり50~60の差が生じている。
仮に5年・5万キロを乗ったとして、レギュラーガソリンを150として計算した場合、ヤリスクロスのガソリン代はおよそ30。それに対しライズは37という計算になる。その差は7程度。とても50以上の価格差は燃費の違いだけでは埋まりそうにない。
欧州で企画が始まり、当初は日本国内への導入も未定だったというヤリスクロスと、小型車づくりに長けたダイハツが中心となって、トヨタと共同開発を行ったライズ。同じコンパクトSUVというジャンルながら、キャラクターも異なる2台が販売ランキングを争っているが、住み分けもしっかり出来ている。
なにせ2台とも、同じトヨタの販売店で比較しながら買うことが出来るのだ。他メーカーにとっては脅威でしかないだろう。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル]
【PR】MOTAおすすめコンテンツ
昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
-
[PR]ハイゼット&アトレーの内外装をカスタムする SHINKE
-
[PR]ハイブリッドミニバンのパワー不足を解消する スーパーゾイル
-
[PR]ADDSETのショーラウンジ&新モデルを徹底解剖 ADDSET
-
[PR]アウトドア仕様のコンプリートカー「VW up!」が登場 imprime
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。
新車・中古車を検討の方へ
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
PR
- 人気記事ランキングをもっと見る
新着記事
- 【2024年】2人用テントのおすすめ人気14選! 軽量なタイプや選び方を徹底解説
- 燃費のいい車おすすめ人気ランキング12選! 燃費をよくする方法や選び方もご紹介
- ホンダ 新型フリードの価格は250万8000〜! 燃費や納期、おすすめグレードなどもあわせて解説
- 2024年登場予定の新型車12選! 価格と発売日を予想・解説
- [PR] ハイエースをリーズナブルな価格で本格的なキャンピングカーにカスタムしたコンプリートカー「RODDY(ロディー...
- [PR] ミニバンでは味わえない心地よい空間をハイエース&キャラバンで|ステルス【Vol.1】
- 【2024年】トヨタ 新型プリウスの価格や燃費、内装、サイズ、買い得グレードなどを解説
- ホンダ 新型フリードの内装を写真で紹介! 内装の特徴や荷室サイズなども解説
- 【2024年】トヨタ カローラクロスの価格や内装、納期、サイズ、燃費、おすすめグレードなどを紹介
- 【2024年】レクサスの新型ラグジュアリーヨット「LY680」が登場! レクサスらしい豪華な内外装が魅力
- ホンダ 新型ヴェゼルにアウトドアテイストのパッケージ「HuNT(ハント)」が新登場! ハイブリッドシステム「e:HE...
- 【2024年3月】Amazon 新生活セールでお買い得な「おすすめ5商品」を紹介
- インドネシアで「ジムニー5ドア」を発表! 価格は約443から
- [PR] 「ジムニーは使い勝手が…」というアナタ!“ジムリィ”はいかがですか?|Tスタイルオートセールス【Vol.1】
- [PR] 「ジムリィ」「ジムキャリィ」「ハイエース」「エブリイ」「カスタム」「車中泊」など個性的なコンプリートカーを取...
- ダイハツ、軽自動車10車種の生産・出荷を2月26日から再開
- 【2024年】日産 新型アリアNISMOは2つのグレードを用意して今春に発売!
- 「トヨタ 新型プリウス」が大賞に! 2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤーの各部門賞やそれぞれの受賞理由とは...
- 〜! 燃費や納期、おすすめグレードなどもあわせて解説">
- 2024年登場予定の新型車12選! 価格と発売日を予想・解説
- 【2024年】トヨタ 新型プリウスの価格や燃費、内装、サイズ、買い得グレードなどを解説
- ホンダ 新型フリードの内装を写真で紹介! 内装の特徴や荷室サイズなども解説
- 【2024年】トヨタ カローラクロスの価格や内装、納期、サイズ、燃費、おすすめグレードなどを紹介
- [PR] 普段使いできるクルマにジムニーのデザインを! おしゃれで実用的な軽バン&軽トラカスタム「ジムリィ」「ジムキャ...
- [PR] ステルスの『8人乗り5ナンバー登録キャラバン』をミニバンと徹底比較! 積載力と2・3列目の快適性に注目/ステ...
- 【2024年】新型ミニバンおすすめ全15車種を紹介! ミニバンの選び方や購入時の注意点も解説
- 三菱の新型SUV「ASX」の予想価格は240から? 内装やサイズ、国内導入についても解説
- マツダ 新型CX-80の予想価格は500〜! サイズや内装も合わせて解説
- 【2023年最新】ホンダ N-BOX 新型vs先代型! 内装や外装、乗り心地からお買い得度まで10項目を徹底比較
- 【2023年】三菱 新型デリカミニの値段や内装、燃費はいかに? SUV風軽自動車のダイハツ 新型タントファンクロス、...
- 【2023年】ホンダ N-BOX vs ダイハツ タント価格の割安度から実用性、納期まで徹底比較
- 【2022年】ダイハツ タントVSスズキ スペーシアVSホンダ N-BOX! 人気スーパーハイトワゴンの使い勝手と推...
- [PR] ハイゼット&アトレーの内外装をカスタムする
- [PR] 普段使いできるクルマにジムニーのデザインを! おしゃれで実用的な軽バン&軽トラカスタム「ジムリィ」「ジムキャ...
- 【SUVライバル比較】ホンダ 新型ZR-V vs 日産 新型エクストレイル vs トヨタ RAV4 vs マツダ C...
- 【2022年トヨタ 新型ノア vs ホンダ 新型ステップワゴン】大勢での移動重視なら新型ステップワゴン、燃費や先進安...
- 190E、M3などドイツの名車が参戦! 「ドイツ・ツーリングカー選手権」で熾烈な戦いを巻き起こしていたマシーン3台を...
- 【2024年】2人用テントのおすすめ人気14選! 軽量なタイプや選び方を徹底解説
- 燃費のいい車おすすめ人気ランキング12選! 燃費をよくする方法や選び方もご紹介
- 【2024年】車中泊におすすめなクルマを紹介| 危険な車中泊にならないためのポイントなどもご紹介
- 【2024年】新型ミニバンおすすめ全15車種を紹介! ミニバンの選び方や購入時の注意点も解説
- [PR] 荷物をたっぷり積めて、3列目シートの足元も広々! 8人乗り&車検2年毎の5ナンバー登録ハイエース|ステルス【...
- [PR] フルフラット対応の3列シートを備えた5ナンバー乗用登録ハイエース│ステルス【Vol.4】
- 【2024年】釣り用クーラーボックス人気おすすめ15選! 小型から大型までサイズ別に紹介
- 新車で安い軽自動車はどれ? 価格や燃費、リセールバリューの各ランキングTOP5を紹介
- 【2024年】ソロ用焚き火台人気おすすめ12選!
おすすめの関連記事
トヨタ ヤリスクロスの最新自動車ニュース/記事
コメントを受け付けました
しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。
買い方が選べます
- 現金またはローンで乗りたい方
-
カンタン45秒!!
MOTAの新車見積もり-
-
新車価格〜
-
- NEWお近くの新車ディーラー・販売店を探す
-
日本最大級の新車/未使用車販売店検索サイト NEWCARマッチでお店を探す
-
この記事にコメントする