CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/39737cae1ece1789211253352c0043ef0305c6ef/
SHARE日本導入確定の新型GX、オフの走りもレクサスらしい洗練度。発売は24年夏以降か
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:トヨタ自動車 14
日本導入がアナウンスされたレクサスGX
今夏、アメリカ・テキサス州オースティンでその姿が明らかになった直後から、SNS上で絶賛が飛び交った新型レクサス「GX」。これまでのレクサスの各モデルとはどこか異なるテイストだが、スピンドルボディによってひと目でレクサスとわかる新型。
そしてこのほど富士スピードウェイを拠点に開催された「レクサスショーケース」で、レクサスインターナショナルの渡辺剛プレジデントが新型GXを来年中に日本国内に導入すると明言した。日本人にとって初めての“自分ごとのGX”。多くの日本人が導入を待ちわびている。
>>【ランクル250の高級版キター!】レクサス「GX」日本導入が公式にアナウンスされる!
>>GXってどんな車? 最新情報はこちら
>>GXの気になる点は? みんなの質問はこちら
堂々とした体躯
GXはレクサスのフラッグシップSUVである「LX」と同じくラダーフレームの「GA-F」によって成り立っている。従来のGXは「ランドクルーザープラド」や「ハイラックス」と同じ車台を用いていたため、GXは今回のモデルチェンジで車格アップを果たした。
それに伴いサイズも拡大。全長4950mm、全幅1980mm、全高1865mmと、もはやLXと大差ない大きさとなった。ホイールベースは「ランドクルーザー300」やLXが堅持する2850mmとなっている。
>>LXってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>ランクル300ってどんな車? 価格やスペックはこちら
新型のパワートレーンはいずれも縦置きのガソリンエンジンで、3.5L V6ツインターボと2.4L直4ターボハイブリッドの2種類がある。前者はレクサス「LS」に搭載されているエンジンと基本的に共通で、後者はレクサス「RX」やトヨタ「クラウンクロスオーバーRS」などに搭載されているものを縦置きにして搭載する。
>>LSってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>RXってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>クラウンクロスオーバーってどんな車? 価格やスペックはこちら
モノコックではなく、ボディ・オン・フレーム、すなわちラダーフレームシャシーの上にボディを載せる方式を採用した車体は、フロントが独立懸架式、リアがリジッド式のサスペンションと組み合わせられる。
本格オフローダーは、例えばランドクルーザー300のように信頼性の面から長らく電動油圧式のパワステを採用し続けてきたが、GXは電動パワーステアリングを採用した。そのほうがADASとの相性がよく、正確で心地よいステアフィールを出しやすく、キックバックも抑え込みやすいからだ。信頼性の面でもレクサスの基準でOKのレベルに達したのだろう。
>>LXのユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
>>ランクル300のユーザーレビュー・専門家の評価はこちら
非日常でもレクサスらしい洗練度
イベント当日、オフロード限定でごく短時間ながら、左ハンドルの海外市場向けのGX550のステアリングホイールを握ることを許された。
中央にサイズの大きなディスプレイが鎮座し、その下にタッチパネルとダイヤルスイッチがあり、そのさらに下にセンターコンソールがあり、ATシフトレバーや走行モードを切り替えるマルチテレインセレクトおよびクロールコントロールの操作系が配置される。レクサスとしてはエモいデザインや加飾は少なめで、機能的なインテリアとなっている。
ただしレザーシートの一部に色違いの人工皮革が用いられるなど、実用一辺倒という感じでもない。
>>発売が待ち遠しい! いつ出る? ランクル250&70最新情報まとめ
ドライバーは互い違いに土が盛られたモーグル区間へ進入する。右前輪が縮み、対角線にある左前輪と右後輪が伸びる。進んでいっても粘り強く四輪が接地し続け、どの車輪も空転しない。リアリジッドを堅持する理由のひとつがこれ。
四輪独立懸架式のオフローダーよりもホイールアーティキュレーション性能が高いため、ロードホールディング性能が高いのだ。最低地上高はまだ教えてもらえなかったが、現行型GX(ランドクルーザープラド)の220mmより上だというヒントをもらった。
モーグルをさらに進むと、ついに右後輪が接地を失い、空転しかけ、ほどなくその車輪にのみ軽くABSが作動し、トラクションが抜けるのを防ぐ。
その際、実用的なオフローダーだとABSの作動音が車内に伝わってきてあまり心地よくないのだが、GXの場合、ぼんやりしているとメーターパネル内のインジケーターがそれを知らせるまでABSの作動に気づかないくらい、(乗員に伝わる)作動音が小さい。
ぬかるみにハマった車輪が空転しかけてブレーキがかかった際にも静かにABSが作動した。開発陣が非日常的な悪路走行時の洗練度をも高めようとしているのがわかる。
>>レクサス新型GX発表。ハイブリッド搭載、ガチオフ系“オーバートレイル”追加で遂に日本上陸!?
>>「LX」より売れそう! 男前レクサス「GX」の価格や日本発売はどうなる?
ヒエラルキーの違いからキャラクターの違いへ
試乗した新型GXはオーバートレイルという、18インチの専用オールテレーンタイヤ(トーヨーオープンカントリー)をはじめ、よりラギッドなルックスと装備をまとったグレードだった。ルックスだけでなく、オーバートレイルには「E-KDSS」(ランクル300に初採用された前後スタビライザーを電子制御し、走破性を高めるアイテム)がレクサスとして初めて備わる。
これによって、ゴツゴツとした岩場にさしかかった際、GXの四輪はまるで関節を外したかのように大きく伸び縮みし、凹凸をただ通過できるだけでなく、通過時の車体の揺れを大幅に減らし、乗員の不安や不快さを大幅に低減することができる。
そんな悪路へ足を踏み入れるつもりがないという人にもE-KDSSの恩恵はある。スタビライザーの効果を強めることもできるので、オンロードでの旋回時にはロールを減らすことができ、SUV特有の旋回時のグラリとした動きを減らすことができる。こちらは多くのユーザーが日常的に恩恵を被るはずだ。
新型GXは、LXと同じ車台を用い、サイズもさほど変わらないクルマとして販売されることになる。GXのモデルチェンジを受け、LXは今後、より性能や装備を充実させ、上級移行する可能性もあるが、この先両者はレンジローバーとレンジローバースポーツのように、ヒエラルキーが異なるというよりもキャラクターが異なるクルマ同士になっていくのではないか。
>>レンジローバーってどんな車? 価格やスペックはこちら
>>レンジローバースポーツってどんな車? 価格やスペックはこちら
今後、一日も早くオンロードでその性能を解き放ち、LXとの、また他ブランドのライバルとの違いを確認してみたい。発売は来年のいつか。春に発売されるとされる「ランドクルーザー250」と被る時期に発売するとは考えにくい。夏以降と見るのが自然だろう。
-
- 中古車本体価格
-
-
-
- 新車価格(税込)
-
1235.0
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース
2024.05.15
コスパ最強のスポーツカーは[先代スイスポ]!! スポーツカーが40万!? 130馬力超えの6MTで買える!
-
業界ニュース
2024.05.15
今なら完全NGよ!! 昔にあった信じられない[ゆる~い交通ルール]
-
業界ニュース
2024.05.15
マクラーレン「750Sスパイダー」を関西まで長距離テスト! サーキットが真骨頂のクルマが提案する日常の楽しみ方とは
-
ニューモデル
2024.05.14
新型ロータス・エレトレ Sへ試乗 「5.1m」が小さく感じる敏捷性! 歴代最高のインテリア
-
スポーツ
2024.05.14
GTWCアジア第2ラウンドタイはアウディ&ポルシェが優勝。レース2で5ZIGENが2位に
-
スポーツ
2024.05.14
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
-
スポーツ
2024.05.14
ル・マンの戦いはすでに始まっている。LMDhの逆襲を象徴するポルシェの躍進と謎多き性能調整の裏側
-
スポーツ
2024.05.14
ラッセル「毎週5位~8位を争うのが現状」短期的な解決策は役に立たず、今後数週間は“痛みを伴う”と覚悟
-
業界ニュース
2024.05.14
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
-
スポーツ
2024.05.14
ボッタスのレースエンジニア交代は、アウディのF1参戦に向けた取り組みの一環。本人とも計画を話し合ったと代表が明かす
-
ニューモデル
2024.05.14
PHEVには馴染めなかった? V8へ "リターン" の可能性 メルセデスAMG新型「CLE 63」に導入か
-
業界ニュース
2024.05.14
ロータスが持続可能なモビリティの未来を牽引する動画を公開。2038年までのカーボンニュートラル達成に向けた戦略とは
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.5.14
今夏、北米で発売予定の新型日産「キックス」新着フォト集! 国内仕様に期待膨らむ!
-
コラム
2024.5.14
【稀少モデル】BMWが「M4 CS」発表! 超高速クーペは2000強、日本には何台入る?
-
コラム
2024.5.12
若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景
-
コラム
2024.5.11
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
-
コラム
2024.5.10
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
-
コラム
2024.5.09
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
-
コラム
2024.5.09
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500でライバルは高級SUV
-
コラム
2024.5.09
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
-
コラム
2024.5.08
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
ログイン
あなたにおすすめのサービス
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!