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- ちょうどいいサイズとちょうどいい刺激
アルファロメオ トナーレ プラグインハイブリッド 「ちょうどいいサイズとちょうどいい刺激」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
ちょうどいいサイズとちょうどいい刺激
2024.2.26
- 年式
- 2023年8月〜モデル
- 総評
- ステルヴィオではサイズが大きくてちょっと……という人や、刺激的な走りもいいけど癒しのドライブもしたい……という人にピッタリ。アルファロメオらしいセンスの良い内外装や、ドライブモードは継承しつつ、電動化モデルならではの静かさ、なめらかさ、燃費の良さといった新たな魅力を手にしているSUVです。
- 満足している点
- 創業以来守られてきたアルファロメオのエンブレムといえば、ミラノ市の紋章である赤十字と、ミラノの貴族・ヴィスコンティ家の紋章である人間をくわえた大蛇を組み合わせたデザイン。その大蛇がくわえているのは人間ではなく、コンセント!という遊び心にノックアウト。これは「エレクトロ・ビショーネ」という名称で、同じトナーレでもマイルドハイブリッドモデルにはついおらず、電動化をより強くアピールするためのものだといいます。さすがに前後のエンブレムは変わっていませんが、こういうひとひねりある加飾をしてくるところがアルファロメオらしいですね。
- 不満な点
- 後席のスペースは頭上がややタイトで、前席が大きく立派な作りのため、前方視界にも圧迫感があります。前席の居住性が優先されるキャラクターで、デザイン的にもルーフラインを低めているところはあると思いますが、クッションのゆったり感などでもう少し後席の居住性がアップするといいなと思います。
- デザイン
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5
- PHVとマイルドハイブリッドモデルのデザイン的な差は、サイドのエレクトロ・ビショーネがあるくらいであまり変わらないところは、欧州ブランドらしいですね。ヘッドライトに光る3連のハーフサークルモチーフが印象的で、グリルはブラック基調で落ち着いた大人の雰囲気。全体的にスポーティ感を前面に出しているステルヴィオよりも、エレガントさがアップしていると感じます。コンパクトサイズでも、存在感は十分にあり、ボディカラーも個性的で綺麗なカラーがラインアップしています。
- 走行性能
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5
- 1.3Lのマルチエアーターボエンジンに最大出力94kW/250Nmのリアモーターを組み合わせ、総出力は280hp。15.5kWhのバッテリーは多くのシーンでEV走行が可能で、航続距離は最大72kmです。ハイブリッドとして走る際にもエンジン音や振動の主張は控えめで、とってもスマート。発進などの際は、積極的にEV走行をしてくれます。アルファロメオのオーナーにはお馴染みの「ALFA DNAドライブモード」には「ADVANCED EFFICIENCY(アドバンスド・イフィシェンシー)」というEV走行モードがあり、高速巡行にピッタリです。「DYNAMIC」を選択すると、明らかにペダル操作へのレスポンスが鋭くなり、踏み込むとギアシフトが速くなっているのがわかります。アルファの血統も健在のPHVですね。
- 乗り心地
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5
- 接地感はしっかりとありながら、路面に食い込むような捉え方を伝えてくるこれまでのアルファロメオのどのモデルとも違う、初めての乗り心地です。1880kgという、PHEVとしては軽量に抑えている車両重量に加え、パフォーマンスと効率の両面で常に適したトラクションを管理するという4WDシステム「Q4 All-Wheel Drive System」の緻密な仕事ぶりがもたらす恩恵でもありそうです。後席に座ってみても、バタつく感じはなく快適でした。
- 積載性
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4
- ラゲッジ容量は385Lと、このクラスでは標準的な大きさです。ほぼ出っ張りのない荷室形状なので、効率よく荷物が積みやすいと感じました。フロアもフラットで、後席が6:4分割で倒せるようになっており、拡大すれば大容量が積み込めます。トランクスルー機能もあり。目隠し用のトノカバーも付属しています。いたって標準的なラゲッジで、使いやすそうです。
- 燃費
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4
- WLTCモード燃費は14.1km/Lですが、最大72km走行できるEVモードがあるので、繰り返し充電すればもっともっと効率よくドライブできます。普通充電のみ対応なので、自宅に充電設備があると便利。また走行中にSAVEモードにすると、エンジンで発電してEV走行の距離を延ばすこともできるので、深夜に帰宅する際に静かに車庫入れしたい、などというシーンで使えるのもいいですね。
- 価格
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4
- とんでもなく高すぎず、ちょっと頑張れば手が届きそう……と思わせる価格設定は、東京都など自治体によって補助金が多く出るところもあるからでしょう。サンルーフ付きの豪華仕様でも、補助金を利用すれば600台で購入可能となる地域があります。購入後も電気を賢く利用すれば維持費を抑えることもできますが、V2Hには対応していないのが残念。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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675.0 〜 777.0
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- 中古車本体価格
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415.0 〜 687.7
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