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- ドアだけじゃなくいろいろミラクルな軽自動車
ダイハツ タント 「ドアだけじゃなくいろいろミラクルな軽自動車」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
ドアだけじゃなくいろいろミラクルな軽自動車
2023.11.27
- 年式
- 2019年7月〜モデル
- 総評
- 助手席側のドアの邪魔な柱を埋め込み式として、ガバッと大きく開く「ミラクルオープンドア」がタントの代名詞ですが、現行モデルはそれだけでなく、運転席のロングスライド機能をプラスして、室内を自由に行き来できる動線を確保したところが秀逸。荷物も人も、どこからでも入れてどこからでも降りられるようになったことで、天候や場所、大きさを選ばない多彩な使い方ができる1台です。
- 満足している点
- ミラクルオープンドアから子どもを後席に座らせたら、そのまま自分も一緒に乗り込んで、センターウォークスルーで運転席に座るという、ミニバンのような使い方ができるのがタント。後席の子どものお世話をする時も、運転席をガーッと最後端まで下げて、座ったまま手が届くようになるのも便利です。雨の日や猛暑の日など、いちいち外におりて後席に行かなくてもいいのは、本当に助かります。
- 不満な点
- 先進の安全運転支援機能はひと通りそろっていますが、高速道路でACCを作動させてみると、ややライバル車と比べて挙動が荒かったり、急加速や急減速をしがちなところが気になりました。
- デザイン
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4
- 初代からちょっとユーモラスで、ほんわかゆるキャラ的なデザインがタントらしさでしたが、現行モデルはかなり上質感がアップして、大人っぽいデザインになりました。でもカスタムはさらに存在感と押し出し感がアップして、プチアルファードのようなイメージに変身したので、それと比べるとフレンドリーさのあるデザインなのかもしれません。ボディカラーもちょっと落ち着いた色味が多くラインアップしています。
- 走行性能
-
4
- 運転席に座るとまず驚くのは、広すぎるほどの視界です。これは56mmにまで細くしたAピラーや、上下の視野角を10.2度と大きく取ったフロントガラス、配置を見直したメーター類などによる恩恵です。自然吸気エンジンは、発進直後からなめらかさとトルク感のある加速フィールで、高速域まで余裕たっぷり。構造から改良したというシートの座り心地もよく、安心感に包まれて走ることができます。ターボエンジンに乗り換えると、パワフルでシャキッとした加速フィールながら、どこにも荒さのない上質な走りに感心。ステアリングフィールにもう少し手応えがある方が、高速域での安心感が高まるのかなと思いますが、ブレーキも自然なフィーリングで、カーブでも身体がほとんど揺れないほどの安定感はさすがDNGAによる作り込みです。
- 乗り心地
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4
- 驚異的な広さだけでなく、リラックスして過ごせる心地よさにもこだわった室内空間です。ワイド感だけでなく奥行きにもゆとりを持たせ、さらに前方の広がりを感じられるようになり、乗車中の圧迫感はゼロ。乗り心地はギャップでの振動が気になるシーンもありますが、不快なほどではないと思います。タントは、グレー基調のインパネにグリーンまたはネイビーのアクセントカラーで楽しさを表現。タントカスタムには、ブラックを基調にメッキ加飾やプレミアムシャインブラックを施して高級感のある空間を表現しています。
- 積載性
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5
- 後席のスライドで荷室の奥行きをサッと変えられるところも便利ですが、デッキボードの脚を立てると上下2段に荷物が詰めるようになるのが、とっても便利。タントの高いルーフを活かして、効率よく荷物が積み込めます。また、デッキボードの下もアンダーボックスになっていて、サッカーボールくらいは余裕で入るので、収納力はたっぷり。バックドアからだけでなく、スライドドア側からも長尺物などが積みやすいのもタントならではです。
- 燃費
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5
- 大幅改良を施したエンジンには、日本初となる複数回点火(マルチスパーク)を採用。世界初となるスプリットギヤを用いた新技術による新CVT、「D-CVT」によって伝達効率が約8%向上し、合わせて加速度が約15%向上したスムーズな加速性能と低燃費を両立しています。実走行では、自然吸気エンジンよりもターボエンジンの方が実用燃費が伸びそうな印象でした。
- 価格
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5
- トップグレードとなるカスタムのターボモデルでも、180台は今やお得に感じるほどの価格設定。N-BOXではなくなってしまった、標準デザインのターボモデルも160台でラインアップしているので、外観は普通でいいけどパワフルに走りたいという人にも、ちょうどいいグレードが見つかると思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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135.3 〜 177.1
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- 中古車本体価格
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1.0 〜 275.0
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