CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- レクサス(LEXUS)
- LX
- 専門家レビュー・評価一覧
- ランクルとは結構違う!
レクサス LX 「ランクルとは結構違う!」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 1
- 価格
- 3
ランクルとは結構違う!
2022.7.20
- 年式
- 2022年1月〜モデル
- 総評
- このクルマでなければならない人にとっては、唯一無二の存在。一般の人にとってはなかなか縁のないクルマですが、こういう贅沢なクルマがあるのもいいんじゃないかなと思います。夢が見られますから……。それにしても「砂漠のレクサスLS」とでもいうべき“エグゼクティブ”なインテリアの豪華絢爛ぶりはすごいですね。後席に乗る人のためのオフローダーって、とてつもなく贅沢な世界です。
- 満足している点
- 比類なきオフロード性能……が素晴らしいのですが、個人的に驚いたのは「エグゼクティブ」のインテリアの仕立て。通常モデルよりも後方に取り付けたリヤシートは、見るからに立派で電動調整機能なども充実。まるでリムジンであり、言うなれば「オフロード界のLS」です。日本車にもこんなクルマが登場する日が来るとは……。
- 不満な点
- ランドクルーザーではダメで、レクサスLXでないとならない理由はどこにあるのか? それを見つけられるかどうかが、このクルマの判断になるのではないでしょうか。タキシードで砂漠に立つ。そんなシーンが本当にあるのか不明ですが、それをイメージして作られたLXは、一般の人には想像できないような世界を見せてくれることだけは確かです。それにしても車両価格はすごい……ですね(笑)
- デザイン
-
3
- 巨大なスピンドルグリルを受け入れられるかは好みによるところだけれど、押し出し感はさすがです。ご存じのように車体は新型のランドクルーザーをベースとしていますが、新型になって顔つきや灯火類だけでなくDピラー形状が異なるなど、ランクルとの差別化部分が増えているのも従来モデルとの違い。つまりボディ自体はランクルとは異なる専用設計になっているのです。それにしても、威風堂々感はさすが。
- 走行性能
-
5
- 名だたるオフローダーのなかでも、トップクラスの悪路走破性を持っているのが魅力。人が歩くのに苦労するほどの極悪路も涼しい顔をして走り抜けていくのはさすがです。そのうえで、新型になって大きく進化したと感じるのはオンロード性能。従来モデルよりもしっかり感が増し、安定性が増しました。ランドクルーザーとはサスペンションが異なる(レクサスLXは油圧とガスによるDampers整式)のが効いているのでしょう。
- 乗り心地
-
4
- 先代モデルは風船の上に乗ったようなフワフワとした感じ(ちょっと安定感が足りない…)がありましたが、新型になって“ゴムまり”くらいになりました。フラットライド感が増し、一般的なSUVに近づいたような印象です。乗り心地と言う意味でトータルでいえば悪いわけがありません。路面が荒れていても大きな入力はなく、快適な移動ができます。ランドクルーザーに比べると、基本設計が同じながらサスペンションの違いなどにより舗装路を走る際のフラットライド感が増しています。
- 積載性
-
5
- 国産車の中でトップクラス。巨大なボディだけに荷室は広く、3列目シートを畳んだ状態は一般的なSUVの“2列目を畳んだ状態”に匹敵するほどの空間となります。先代に比べて大きく改善された点は、3列目シートの格納方法。先代は左右跳ね上げ式で畳んでも存在感がありましたが、新型は床下格納となり畳むと最初からなかったかのように隠されるのがいいです。ちなみに2列車と3列車では床面の高さが異なります。
- 燃費
-
1
- WLTCモード燃費は8.0〜8.1km/L。リアルワールドなら一般道でそこに届くのは難しいでしょう。高速道路であれば、速度を上げずに好条件で走れば2桁台に乗ることもありますが、コンスタントにその燃費を維持するのはかなり難しいところでしょう。国産車の中でもワーストに近い燃費と言えます。しかしながら、先代モデルに比べると着実に燃費は向上。やはり、先代の5.7L自然吸気のV8エンジンから3.4LターボのV6エンジンへとダウンサイジングしたのが効いています。
- 価格
-
3
- 1250から1800。国産SUVとしては最高峰のプライスです。「ランクルよりもずいぶん高い」と思う人もいるかもしれないし、なかには「レンジローバーに比べると安い」と感じる人もいるかもしれません。この価格をどう判断するかは人それぞれですが、海外のハイエンドSUVに比べれば性能と品質のわりにリーズナブルだというのは間違いないでしょう。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 中古車本体価格
-
565.2 〜 2178.0
-
- 新車価格(税込)
-
1250.0 〜 1800.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。