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- 伝統と革新が存分に味わえる新種のプジョー
プジョー 408 「伝統と革新が存分に味わえる新種のプジョー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
伝統と革新が存分に味わえる新種のプジョー
2023.12.21
- 年式
- 2023年7月〜モデル
- 総評
- 「解き放たれた新種」と謳われるそのプロポーションは、地上高が170mm確保されながら、全高は1500mmに抑えられ、プジョーらしい創造力と躍動的な美しさがあふれんばかり。ダウンサイジングしたガソリンとPHEVという、現在の最適解をそろえたグレード。後席の頭上スペースがややタイトなことを除けば、目の肥えた大人も満足度の高い1台です。
- 満足している点
- やはりデザインが魅力的。フロントマスクは、最新世代のプジョーモデルに共通する猛獣モチーフから、一歩抜け出した印象を受けました。GTグレードに装備される、ボディ同色のグリッドが左右のフェンダーに向かって溶け込むように配される「フレームレスグリル」は、未来にタイムスリップする時に流れる光のよう。フロントフードをはじめ、ボディを自由に彫ったような造形は、光の加減によってさまざまな陰影をつくってとても美しく、ライオンの爪をイメージした鋭い3本LEDテールランプも、光を受けて発光するような孤高の存在であるような錯覚を覚えます。
- 不満な点
- 流麗なルーフラインを実現しているので致し方ないことですが、後方視界は今ひとつすっきり広々とはいきません。後席の頭上スペースもややタイト。ですが、足元スペースはゆったりとしています。
- デザイン
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5
- プジョーがファストバックスタイルを創ると、こんなに斬新でスタイリッシュになるのだと感心しました。インテリアのデザインは、308などで見慣れた光景でもありますが、ステアリングホイールよりも上にメーターを設置した、プジョー独自の3D i-Cockpitは日差しを遮るクラスターがついています。ダッシュボード中央に設置したディスプレイは、タッチ操作が便利な一方で物理スイッチのトグルスイッチも用意されています。硬めのクッションのシートもプジョーらしいところです。
- 走行性能
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5
- 1.6L+モーターのPHEVは、電池残量があるうちはスポーツモード以外では基本的にEV走行を優先するので、出だしはとても静か。そして、このクラスにふさわしい落ち着いた質感やなめらかな操作感はしっかりと感じさせながら、驚くような軽やかさを感じさせてくれるところに感心。高速道路に入ってからも、合流などで強めの加速をした時に少しエンジン音が届くくらいで、心地よくクルージングさせてくれます。直線での加速の伸びやかさも爽快です。
- 乗り心地
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5
- 408の足まわりはフロントがマクファーソンストラット、リヤがトーションビームで、タイヤは全グレードが205/55R19サイズ。試乗車はGT専用のアルミホイールに、ミシュランのeプライマシーを履いていましたが、その乗り心地は市街地はもちろん高速道路でもフラットさを維持してくれて、路面のギャップも一発でいなす、見事な出来栄えでした。後席でも快適で、「プジョーといえば」的に語られる猫足のフィーリングとは違うけれど、これはこれでやはり新種のプジョーとしてしっかり煮詰めてきていると感じます。
- 積載性
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4
- 全長4700mmと大きいことも功を奏して、ラゲッジ容量はPHEVでも471L、ガソリンモデルでも536Lと広大です。バックゲートがかなり寝かされているので、上に高さのある荷物を積むのは工夫が必要かもしれませんが、スッキリとした壁面で無駄なく積みやすくなっていると思います。
- 燃費
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5
- PHEVのハイブリッドでの燃費は17.1km/L(WLTCモード)、EV航続距離は最大66kmあるので、近所の走行なら繰り返しの充電でかなり燃料を節約できます。使い方次第で賢いドライブができるのが魅力です。ガソリンモデルの燃費も16.7km/L(WLTCモード)で、このクラスとしては十分に優秀です。
- 価格
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5
- 429のベースグレードは受注生産なので、499のガソリンモデルと629のPHEVがメイングレードとなっています。装備は安全装備をはじめ、アルカンターラシートやコネクテッドナビなど贅沢装備もそろっています。欧州車のPHEVの中でも、決して割高感はなくむしろお買い得だと感じます。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
-
429.0 〜 505.1
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- 中古車本体価格
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401.1 〜 504.8
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