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- 個性とラゲッジスペースで国産ミニバンと勝負
プジョー リフター 「個性とラゲッジスペースで国産ミニバンと勝負」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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2
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 2
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 2
個性とラゲッジスペースで国産ミニバンと勝負
2023.5.22
- 年式
- 2019年10月〜モデル
- 総評
- クルマにあまり興味のない一般ユーザーが国産ミニバンと比べた場合、リフターは正直あまり魅力的な選択肢とは言えないだろう。ミニバンでも他とは違う個性を選びたい人の選択肢だ。そんなことはプジョーも、そしてユーザーも分かり切っていることだと思うが、やっぱり日本のマーケットで電動スライドドアがないのは痛手だと思う。この点さえ克服できれば、個性的なミニバンを選びたい多くの人にオススメすることが出来る。
- 満足している点
- 「ミニバンで他とはカブりにくい個性を演出できる」というのが良い点と言えるだろう。内外装ともにデザインで個性を演出できるミニバンは輸入車の特権。また、積載性やラゲッジスペースへのアクセスの利便性などは、国産ミニバンと比べても魅力的な部分がある。この2点がリフターの武器だろう。
- 不満な点
- 単純に道具として考えた場合、国産ミニバンには劣ってしまうのが欠点と言える。値段も安くないし、その割には装備も充実していないし、走行性能や乗り心地に関しても国産ミニバンと比べると特段秀でてはいない。ミニバンを選択する大多数は、いかに道具として優れているかが選ぶ時のポイント。そうなると現状ではリフターという選択肢はなかなか難しい。ほかのポイントで勝負するしかないだろう。
- デザイン
-
5
- デザインの変化を付けるのが難しいスライドドアミニバンだが、リフターはボンネットの存在感が比較的しっかりとあるため、デザイン面では他のミニバンと差別化が出来ていると言える。また、近年のプジョーのデザインアイコンである爪をイメージしたヘッドライトデザインが採用されており、ひと目見てプジョーだと分かるのも良い。このようにミニバンとしては個性的なデザイン特徴を持つが、悪目立ちしすぎていないのが好印象だ。
- 走行性能
-
2
- 走行性能は正直、日本のミニバンの方が優れていると感じる。1.5Lのディーゼルターボは満足のいくトルク感で動力性能に不満はないが、コーナリング時のロール感やステアフィールから来る安心感は、近いサイズの国産ミニバンに比べて劣っていると感じる。コーナリング性能で語るクルマではないが、国産ミニバンに比べて長距離を安心して疲労度少なく走れるかと言われると疑問が残るところ。
- 乗り心地
-
3
- 乗り心地自体はハードな印象がなく、比較的ソフトではあるものの、足のバタつき感や収束のスピード、細かな振動などはもう少し改善してほしいと思うポイント。大きく不満が出るほどではないが、日本の道で走らせると国産ミニバンの方が家族には喜ばれるかもしれないと感じてしまう。
- 積載性
-
5
- 2列シートの5人乗り標準ボディも、3列シート7人乗りのロングボディも、ミニバンの乗用タイプとして考えると積載性は比較的優れている。特にリアのタイヤハウスが室内空間に影響していないのは国産ミニバンには無い特徴。3列目を使うというよりも2列目まで乗車してガンガン荷物を積みたいという人にオススメだ。またリアハッチを開閉できるのも狭い駐車場が多い日本では嬉しいポイントだ。
- 燃費
-
5
- ディーゼルターボは日本の道路環境でも良好な燃費性能を見せる。ロングでWLTCモード18.1km/Lという燃費性能だが、実質燃費でも13〜15km/L程度は走る。フルハイブリッドやストロングハイブリッドのミニバンと比べても悪くはない数値と言える。また、軽油を使用するため燃料費が安く済むのもユーザーにとってはありがたいポイントだろう。
- 価格
-
2
- 正直言って各種装備内容を考えると高いと言えるだろう。しかしこれはメーカーの努力が足りないからとは一概には言い切れない。安の影響も大きいのだろうと思う。しかし、日本のユーザーにとっては約400代半ばからであれば、同じ金額を出すならより装備の充実した国産ミニバンがたくさんあふれている状況だ。特に電動スライドドアが装備されていないのは日本のマーケットだと痛手だろう。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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