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- ハイブリッドであっても軽さと安さは武器
スズキ アルトハイブリッド 「ハイブリッドであっても軽さと安さは武器」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
ハイブリッドであっても軽さと安さは武器
2023.7.21
- 年式
- 2021年12月〜モデル
- 総評
- ハイブリッドであっても、優れている部分は基本的にガソリン車と変わりない。ハイブリッドであっても軽量であることと価格が安いことはアルトの魅力を最も引き立てているポイントだ。700キロ台の車重は、燃費はもちろん、各種消耗品が安いためランニングコストが低い。また、100万プラスαでハイブリッド車が狙えるのも、うれしいポイントと言えるだろう。軽量なのもあって走りも良さが光る。良いクルマとは何なのかを改めて考えさせられる1台だ。
- 満足している点
- ガソリン、ハイブリッドどちらも、まず価格が魅力的。ハイブリッドは各種装備が備わっている上級グレードの場合でも150を優に切る。クルマが高くなったと言われているが、そんな状況の中でも安くて良いクルマを作るのがスズキはうまい。また、ハイブリッドなのに軽量なのも素晴らしいポイントだ。実際に運転してみると軽さが生み出すさまざまなメリットに驚かされるし、運転が楽しいと思わせてくれる。
- 不満な点
- ガソリンモデルも同じだが、不満なポイントは少ない。確かにインテリアの質感がチープとか、車内に入ってくる騒音が気になるとかいう意見もあるかもしれない。しかし、価格などを考えれば妥当と言えるだろう。個人的な部分で言えばフロントフェイスは先代モデルの方が好みであったくらいだ。
- デザイン
-
4
- 基本的なデザインはガソリンモデルと同じだ。シンプルなボディラインで、全体的なシルエットは「THE軽セダン」といった印象。先代からルーフラインやハッチ形状は変更され、室内空間やトランクルームが広くなった。灯火類は丸みを帯びたデザインになったが、少しキュートな印象が強くなった印象だ。個人的にはこの手のベーシックな軽セダンは、もう少しキュートさを除いたプレーンなデザインの方が良いとは思うが、全体的にはまとまりのいいデザインだと感じる。
- 走行性能
-
5
- ハイブリッド車であっても軽さが光る走行性能を見せてくれる。上級グレードでも700キロちょっとという車重は意外とドライバーを楽しませてくれるのだ。いろんなシチュエーションで加速、減速、旋回どれをとっても、車重の軽さが走行性能に大きなメリットを与えていると感じさせる。高速域での直進安定性もそこそこあって、価格を考えれば満足な走行性能と言えるだろう。
- 乗り心地
-
4
- 乗り心地は全体的にソフトな印象。ガソリン車もそうだが、乗り始めの第一印象はソフトすぎて少し不安を感じてしまうが、車重が軽いためソフトな足回りでもロール感は問題がないと感じられた。発進加速時の静粛性はモーターがあるため、ガソリンモデルよりも優れており、車内の快適性という面で言えばガソリン車よりもハイブリッドの方が上と言える。
- 積載性
-
3
- 積載性はガソリンモデルと基本的には同じ評価だ。ベーシックな軽セダンとして特出するべきポイントはあまりない。正直、普通といった具合だ。ただ、先代に比べればラゲッジスペースの積載性は向上したと感じる。リアシートを倒せばフラットに近い形状にもなるので、比較的使い勝手はいい方と言えるのでは。
- 燃費
-
5
- WLTCモードで27.7km/Lという燃費性能は満足度が高い。実燃費として考えても優に20km/Lは超えてくるだろう。マイルドハイブリッドながらこの高い燃費性能を実現しているのは、パワートレインのシステムが優れているのもあるが、軽量な車重が大きく影響していると言える。軽くてエネルギー効率の良いクルマを作らせたら、スズキは優れていると感じさせる1台だ。
- 価格
-
5
- ガソリンモデルも100を切って素晴らしいと感じるが、ハイブリッド車であっても余裕で100台前半という価格設定は安いと言えるだろう。装備的に満足度が高い上級グレードを選んでも130ほどとなっていて、コストパフォーマンス的な満足度はかなり高い1台だ。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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