CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- トヨタ(TOYOTA)
- アルファード
- 専門家レビュー・評価一覧
- 熟成されたラグジュアリーミニバンの王者
トヨタ アルファード 「熟成されたラグジュアリーミニバンの王者」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
熟成されたラグジュアリーミニバンの王者
2022.7.24
- 年式
- 2015年1月〜モデル
- 総評
- 後席の乗り心地など多少の弱点はあるものの、ハイブリッドによる静かで重厚な乗り味や、至れり尽くせりの快適装備、堂々たる存在感といった要素を総合すると、やっぱりアルファードがキング・オブ・ラグジュアリーミニバンとして確固たる地位を築いたのも納得です。欲を言えば、PHVやFCVなどでさらなる燃費の改善に期待したいところです。
- 満足している点
- エグゼクティブラウンジシートのヘッドレストは、左右に大きくて角度も変えられるので、眠る際に頭を持たせかけるのにとても快適。飛行機のビジネスクラスのシートのような感じで、首が痛くならないので感心しました。
- 不満な点
- いろいろな考え方があるので否定はしませんが、アルファードでは2列目シートの左席(助手席の後ろ)を最もVIPな席、つまり上座と考えているようで、2列目右席にはウォークイン機構が設定されています。一般的には、2列目右席が上座と考えられていると思うので、この違いが何かに影響がなければいいのですが……と老婆心ながら気になりました。
- デザイン
-
5
- こんなにクセの強いデザインのラグジュアリー・ミニバンは、世界中探してもアルファードしかないでしょうね。でも、鋭く前を見据えるヘッドライトや、ダイナミックかつエレガントに艶めくグリル、堂々たるフォルムを描くボディラインと、王者の風格にふさわしいデザイン要素がしっかりと網羅されています。とくに、毎年のように出ている特別仕様車の「S "TYPE GOLD"」シリーズは、エンブレムなどがゴールドになったり、スエード調のシート表皮を採用したりと、インテリアも大人っぽくて上品ですね。
- 走行性能
-
4
- すでに新型の情報も出ている時期だけに、初期の頃から比べると走りの方も熟成されてきた印象が強いです。とくにハンドリング時のボディの一体感、大きなギャップを超えた際の収束の速さは感心するところ。ハイブリッド、ガソリンとも加速フィールは申し分なく、巨体を動かしている感覚がなくなってくるほどです。ただハイブリッドよりガソリンの方が、軽やかさがアップ。ちょっとスポーティな運転をしたくなることもあるほど。ハイブリッドは高速走行が静かで快適です。
- 乗り心地
-
4
- 前席はとても快適。でも2列目、3列目は路面状態によってごく小さな微振動が続くような場面もあり、とくに2列目を超ロングスライドで後端の位置にすると、よけいに振動が気になってしまうというのが難点。ただ、エグゼクティブラウンジのシートは、電動オットマンや大型アームレスト、収納式テーブルやヒーター、ベンチレーションまで至れり尽くせりで、ラグジュアリーの極み。仕事しながら移動する人にもピッタリです。
- 積載性
-
4
- 開口部はほぼスクエアで広くとってあります。フロアは吐き出し口から少し深く、3列目シート使用時には、薄いスーツケースくらいなら2〜3個は積めるかなというスペース。3列目を跳ね上げ格納し、2列目シートを最前端にスライドすれば、たっぷり積むことができます。格納操作はちょっと重く大変なので、次期型ではヴォクシーのようなワンアクションタイプが採用されることを願います。
- 燃費
-
4
- ハイブリッドでWLTCモードが14.8km/Lなので、実用燃費は10km/Lいけば御の字というところ。ガソリンはV6モデルが10.2km/L、直4モデルが10.6km/L(いずれもWLTCモード)と大きく変わらず、高速走行時の余裕などから長距離使用の場合や多人数で乗る場合は、V6モデルの方が実用燃費が抑えられることもあると思います。
- 価格
-
3
- 2列目が超豪華仕様のエグゼクティブラウンジを狙うと、ガソリンでもハイブリッドでも700台後半という価格にビックリ。ですが、リセールも高めなので、数年後に乗り換える場合にはそこそこ良い価格で引き取ってもらえるのは魅力的。ただ、車内で仕事をする人でなければ、最上級グレードでなくても500台のG"Fパッケージ"についてくるエグゼクティブパワーシートでOKだと思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
540.0 〜 872.0
-
- 中古車本体価格
-
25.0 〜 2199.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。