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SHAREフォーミュラEにとって、日本&東京は重要な市場。求めるは日本人ドライバーの参戦。ドッズCEO「佐藤琢磨に、再び参戦してもらおうか」
初開催となるフォーミュラEの東京E-Prixを前に、フォーミュラEの共同創設者兼チーフ・チャンピオンシップ・オフィサーのアルベルト・ロンゴと、フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズが記者団の取材に応じ、東京でフォーミュラEを開催する意義について語った。
フォーミュラEは2014年に中国・北京で最初のレースを開催。そして10シーズン目となる2024年、ようやく日本で初めて開催されることになった。
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その初期からフォーミュラEは、日本での開催を熱望しており、それを明言してきた。今回の東京開催にどんな意義があるのかと尋ねられたドッズCEOは、次のように語った。
「東京、そして日本という国は、我々にとっては非常に重要なんだ」
そうドッズCEOは言う。
「我々は10年以上にわたって、日本で開催できるように働きかけてきた。日本のファンの皆さんは、世界で最も強力だし、ここでレースをするのはとても重要だ」
ロンゴCCOも、ドッズCEOの発言を次のように補足する。
「2012年に、フォーミュラEのライセンスがFIAから下りたんだ。そして2014年の最初のシーズンに向けて開催カレンダーを作り上げる上で、最初に訪れたのが東京だった。ライセンスが下りたのが8月で、9月には東京に来たと思うよ」
そうロンゴCCOは語る。
「その後、東京で開催できないかと、色々と検証してきた。日本には年に2~3回は来ていた。日本の色々な都市と話をしたが、東京のプライオリティは高かった。しかし小池(百合子)都知事の後押しがなければ、実現できなかったと思う。改めて御礼申し上げたい」
「やっと東京で開催できることは誇りだし、今後20年も30年も続くと良いと思っている」
ドッズCEOもロンゴCCOも、「フォーミュラEにとって日本は重要」だと口を揃える。しかし、日本ではモータースポーツの話題が一般に報じられるのは稀であるし、メジャーなスポーツと言えるかどうかとなると、難しいところだ。
なぜ日本が重要なのか? 改めて尋ねると、ドッズCEOは次のように語った。
「実は日本に来る前に、上海に行ってきたんだ。中国には、5億人のファンベースがあり、フォーミュラEのファンも1億人以上いるらしい」
日本の総人口を上回るような数のファンがいる中国の方が、フォーミュラEにとっては重要に思える。しかしドッズCEOは、日本の重要性をさらに次のように強調する。
「しかし、中国は新しいファンベースだ。一方で日本は、モータースポーツの長い歴史がある」
「私は以前、ホンダで働いていたことがある。その時F1やMotoGPに関わったが、日本のファンの皆さんの知識は素晴らしいし、スーパーGTやスーパーフォーミュラといった国内のレースにも多くの情熱を注いでいる。さらに、テクノロジーやイノベーションに対する情熱も強い市場だと思う。テクノロジーの面でも最先端だしね」
「ただ、我々にとってのチャレンジは、レーシングドライバーの認知度を高めることにある。我々のスポーツは、まだ9年しか歴史がない。今後はもっとデジタルコンテンツを拡充し、『Drive to Survine』(Netflixで配信中のF1ドキュメンタリー。邦題『栄光のグランプリ』)のようなこともやっていきたいね」
またロンゴCCOは、フォーミュラEに多くの日本企業が参戦していると語り、今後は日本のチームや日本人ドライバーが参戦することを期待すると語った。
「フォーミュラEには日産が参戦しているし、ヤマハが参戦することも発表された。2027年からはブリヂストンもやってくる」
「今後は、日本人ドライバーや日本のチームも参戦して欲しい。最初のシーズンには、アムリン・アグリというチームもあった。そのためには、日本からの注目を維持しなければいけない」
ドッズCEOはこれに応じるように、佐藤琢磨を再び参戦させようと語った。佐藤琢磨は最初のシーズンの開幕戦に、アムリン・アグリから参戦。このレースでファステストラップを記録したのも、佐藤だった。
「タクマは最初のシーズンに参戦したんだったね? 彼は私がホンダにいた時、ホンダのドライバーとして活躍していた。今週末、彼はここに来るということだから、”フォーミュラEに戻らないか?”と言ってみるつもりだよ」
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