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SHARE【若者やキャンパーに人気出そう!】トヨタIMVゼロは良品廉価だが日本の発売が微妙な理由
掲載 更新 carview! 文:山本 晋也 6
DIYで荷台をカスタムするピックアップトラック
111万人を集めた「ジャパンモビリティショー2023」は大成功、その熱気はいまだ冷めやりません。各メーカーが出展したコンセプトカーや新型車も、市販化や国内販売を望む声が高まるなど、クルマ好きを中心に大いに話題になっているようです。
そんな出展モデルのひとつが、トヨタのピックアップ「IMV 0(アイエムブイ ゼロ)」です。荷台部分をユーザーが自由に作りこめる設計で、会場では移動販売車やキッチンカーにカスタムされた車両が展示されていました。
はたして、このクルマは日本で販売される可能性はあるのでしょうか?
>>市販されそう! ぜひ売ってほしい!! トヨタのJMSコンセプトで気になる3台を徹底解説日本では持て余しそうな全長5.3mの大柄ボディ
結論からいえば、国内需要はそれほどないかもしれません。
その理由はボディサイズにあります。会場を訪れる前に写真を見た印象では、荷台のない軽トラのようなクルマを想像してしまったかもしれませんが、実物を見た人ならお分かりのように5mを超える非常に大柄なボディとなっています。
発表されているスペックは、全長5300×全幅1785×全高1740mm、ホイールベース3085mm。日本では1ナンバーの商用車に分類される大きさです。
このサイズのキッチンカーや移動販売車を求めるユーザーも皆無ではないでしょうが、日本の道路環境を考えると、それほどのニーズがあるとは思えません。
<写真:JMS2023に展示されたEVピックアップトラックのコンセプト「EPU」は全長約5mとIMVゼロよりやや小さい>
そもそも「IMV」というのは「Innovative International Multi-purpose Vehicle 」の略称で、東南アジア圏に向けたピックアップトラックやクロスオーバーSUV、ミニバンを同じアーキテクチャから生み出そうというトヨタの製品戦略です。
ちなみに、日本では新車で買える唯一のピックアップトラックとして根強い人気の「ハイラックス」もIMVシリーズの1台で(※)、東南アジア圏においてIMVゼロは、そのハイラックスの弟分という位置づけで展開されるのです。※来春、三菱の新型ピックアップ「トライトン」が日本で復活予定。
>>ハイラックスってどんなクルマ? ボディサイズや価格情報はこちら
>>ハイラックスのユーザーの評価はこちら
>>ハイラックスの気になる点は? みんなの質問はこちら
>>来春日本に復活! 三菱の新型「トライトン」ってどんなクルマ?
ただしサイズの問題をいったん置くと、経済が斜陽となりつつある日本市場では、IMVベースのピックアップトラックは価格帯(200台後半~という噂も)から言っても相性は良さそうです。
また、IMVゼロをベースにしたキャブコンバージョン(荷台をキャビン化するカスタマイズ)と呼ばれるキャンピングカーなどの提案も、アウトドア好きユーザーには魅力的でしょう。ウィズコロナにおいて一大ムーブメントとなったキャンピングカー人気は、まだまだ高いものがあります。
キャンピングカーに仕立てた状態でもリーズナブルな価格なら、IMVゼロの愛嬌あるフロントマスクを路上で見かける機会も増えるかもしれません。
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写真:トヨタ、三菱
トヨタ ハイラックス
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