CARVIEW |
アクア改良で低燃費トップ、G'sの走りは?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一
外観は変えずに、中身を大きく変えた
9月にホンダ「フィット・ハイブリッド」が36.4km/L(JC08モード)の低燃費をたたきだし、国内の燃費トップの座に立った。それも束の間、3ヶ月後にはトヨタ「アクア」のマイナーチェンジにあわせて、従来比で+1.6km/Lの37.0km/Lへと燃費を向上させてきた。
競っているのは、燃費性能だけではない。販売台数では、プリウスも加わって"ハイブリッド三つ巴"の様相を呈している。JADA(日本自動車販売協会連合会)によれば、2013年の1~3月は「アクア」がトップ、王者「プリウス」が4~6月に上位に踊りでたものの、7~9月には再びアクアがトップに返り咲き、ホンダ「フィット・ハイブリッド」が発売されるやいなや、10~11月はホンダがトップに君臨した。現時点では12月の統計が発表されていないが、当然、トヨタは「アクア」のマイナーチェンジで1位への返り咲きを目論む。
ところが、新型「アクア」をパッと見ただけでは、いったいどこが変わったのかと首を傾げてしまう。それもそのはず。発売から2年が経って、通常の国産車ならば内外装に小変更を施してリフレッシュするのが一般的だけれども、今回の「アクア」のマイナーチェンジでは外観に変更はないのだ。
一方で、ハイブリッド機構やシャシーにはしっかりと手を入れてきた。一番の注目は、国内トップの低燃費の座を取り戻したハイブリッド機構の改良だ。エンジン始動時にスロットルを早めに開けることにより、吸気時に空気が流れ込むときに生まれる抵抗=ポンピングロスを減らすことでエンジンの効率を高め、従来よりも早めに出力を引き出している。そして、この増えた分のパワーをジェネレータできっちり回収してバッテリに保存する。一見すると簡単なようだが、実はこうした複雑な制御をあっさりできるのがトヨタの「THSII」のスゴイところ。エンジン始動時に発生するショックを0.数m秒だけモーターを動かすことで吸収するといったワザも、遊星ギアを介して2つの動力源がパラレルで存在する機構ならではの制御だ。
加えて、カムシャフトとバルブリフターの触れるところにダイヤモンドライクカーボン(DLC)をコーティングして、表面の強度を高めると同時に、摩擦抵抗を低めた。エンジンを止めるタイミングを少しでも早くする工夫もある。可変バルブタイミング機構を調整したり、エンジンの再スタートに適した位置でクランクを止めるためにモーターを使うなど、一つひとつの積み重ねが37.0km/Lの低燃費につながっている。
-
- 新車価格(税込)
-
214.6 〜 283.7
-
- 中古車本体価格
-
0.0 〜 299.6
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
スポーツ
2024.06.04
WRC、来季から中東ラウンドが復活! サウジアラビアでの10年開催契約を締結。同国では5つ目のグローバルモータースポーツに
-
業界ニュース
2024.06.04
車中泊に最適! EcoFlow『Alternator Charger』登場…車のオルタネーターでポータブル電源を充電
-
業界ニュース
2024.06.04
高速道路での「旗振り合図」はどんな意味がある? もしもの時のために覚えよう!
-
業界ニュース
2024.06.04
バイクのオートマ化はホンダの執念か!? 1977年登場の「EARA(エアラ)」が新2輪世紀の幕を開ける
-
ニューモデル
2024.06.04
BMW M 最強、XM「レーベル・レッド」、新カスタムオプション設定
-
ニューモデル
2024.06.04
塗装に最大55時間、ベントレーが15色の新サテンボディカラー発表
-
業界ニュース
2024.06.04
レクサスの「小さな高級車」登場! スポーティ仕様&豪華仕様を展示!? 新型「LBX」の魅力に触れる展示とは
-
業界ニュース
2024.06.04
660ccの「小さな高級車」って最高! 超ラグジュアリー仕立ての「オトナの軽自動車」あった! 上品でカッコいいダイハツ「エグゼ」が凄い!
-
スポーツ
2024.06.04
【MotoGP】マルティンのアプリリア加入、一夜にして変化した情勢の裏側。リボラCEOは「我々の成長の証」と受け取る
-
ニューモデル
2024.06.04
BMW『5シリーズ・ツーリング』新型、ディーゼル搭載の入門グレード設定
-
業界ニュース
2024.06.04
走行距離の少ない中古車は買うべき? 低年式・低走行物件に潜む甘い罠を詳しく解説します「クルマは動かしてなんぼです」
-
業界ニュース
2024.06.04
ホンダの型式指定申請における不適切事案---のべ34車種、現行販売車種では確認されず
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.6.04
気なるところ多少あれど…スバルの頂点「レガシィ アウトバック」はとにかく快適だった
-
コラム
2024.6.04
ダイハツ謹慎終了の合図は新型「ムーヴ」。禁断のスライドドアでN-BOXやワゴンRをぶん殴る
-
コラム
2024.6.03
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
-
コラム
2024.6.03
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
-
コラム
2024.6.02
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.6.01
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
-
コラム
2024.5.31
【228】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
-
コラム
2024.5.31
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5上昇
-
コラム
2024.5.30
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?