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- 最後のコンパクトFRターボスポーツとなるか
アバルト 124スパイダー 「最後のコンパクトFRターボスポーツとなるか」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 2
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 3
- 価格
- 4
最後のコンパクトFRターボスポーツとなるか
2022.1.21
- 年式
- 2016年10月〜モデル
- 総評
- コンパクトなFRターボという点で考えると大変貴重なモデルである。もし購入を前向きに検討しているのであれば急いだほうが良いのは間違いない。パワーアップしても各種ポイントが強化されバランスの取れた造りになっているので、走行性能に関しては期待を満たしてくれるはずだ。
- 満足している点
- FRスポーツとして楽しめるパッケージになっていると言える。コンパクトなFR自体減っているなかで、そこにターボエンジンを組み合わせたこのパッケージは、人によってはずっと探していたモデルと言えるだろう。将来的にこのクルマを振り返った際に、「最後の現実的なFRターボだった」ということが起きるかもしれない。
- 不満な点
- 個人の好き嫌いなので一概には言えないが、フロント周りのデザインはもう少し美しいものにできなかったのかと感じる。ベースとなるロードスターがデザインで高い評価を受けているモデルなだけに、そのベースを生かし切れていないと個人的には感じてしまう。
- デザイン
-
2
- ベースとなるNDロードスターのデザインからは大幅に変更を受けてはいるものの、イタリア車らしい美しさには欠けるかと個人的には思う。(特にフロント)もう少しアクの少ないデザインの方が良かったのではないか。もしも第2弾があったらデザインがどう変わるかを期待したいと個人的には思う。
- 走行性能
-
5
- ロードスターとの最大の違いはエンジン。アバルトチューンの1.4Lターボエンジンは低速域からスムーズにトルクが立ち上がり、扱いやすいと感じるし、振り回すにもちょうどいいパワーを感じる。ロードスターよりも車重は重たくなっているが、それをネガと全く感じないほど全体の走りの仕上がりはまとまっていて良い。
- 乗り心地
-
4
- 段差などを乗り越えた時の一発目の当たり方はややハードに感じるが、そのあとの収束は早い印象。街乗りの低速域でも不満はない。しっかりと締めるところは締めて、緩めるところは緩めている印象だ。姉妹車とも言えるロードスターよりは、若干ハードな印象を受ける。
- 積載性
-
3
- この点はベースとなるロードスターに準拠するが、2シーターオープンとして考えてもあまり積載性が良好とは言えない。リアのトランクはまだ日常的とも言えるので許せるが、室内の収納は圧倒的に少ない。この手のクルマで収納を気にしてはいけないとは思うが、普段使いを考えるともう少し収納力が欲しいと感じさせる。
- 燃費
-
3
- 車体が軽量であることを考えると燃費性能もそこそこであると期待してしまうが、思ったよりも良くないというのが数値として感じるところ。この辺は使用するシチュエーションでも異なってくるが、期待を裏切られてしまうことはあるかもしれない。しかし非常識な燃費を叩き出す訳ではないので、そこまで身構える必要はない。
- 価格
-
4
- 新車価格約400という価格設定はベースのロードスターの金額を考えると妥当と言えるであろう。ターボでトルクフルなロードスターが欲しいのであれば、アフターパーツでチューニングするよりは124スパイダーを買った方が現実的な選択肢と言える。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 中古車本体価格
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289.0 〜 535.0
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- 新車価格(税込)
-
406.0 〜 416.9
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