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- 至って優等生的な質実剛健ツーリングワゴン
BMW 3シリーズ ツーリング 「至って優等生的な質実剛健ツーリングワゴン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- carview!編集部(著者の記事一覧)
- 編集部員
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
至って優等生的な質実剛健ツーリングワゴン
2023.3.9
- 年式
- 2019年9月〜モデル
- 総評
- 試乗車は320d xドライブ ツーリング Mスポーツ。2022年9月のMCでインパネ周りやエクステリアが刷新され、全体的な完成度はどれもこれも高い水準であるが、エクステリア、インテリア、走りなど、全体的にもう少しスパイシーな部分があってもよかった(個人的な好みを含む)。そういうスパイシーさは不要で「安心・安全・快適に乗れる質実剛健なBMWのツーリングワゴンがよい」という人にはうってつけの一台。(担当:MT)
- 満足している点
- ファミリー、単身、カップル、夫婦など、あらゆる人やシチュエーションに似合うところ。全長4720mm/全幅1825mm/全高1455mmと、日本の道路や駐車場事情的にも極端に困ることのない絶妙なサイズ感。大きすぎるのは困るけれど小さいのも嫌だ、というサイズこだわり派にもおすすめできるモデル。
- 不満な点
- 大枠的にはなんら問題も遜色もないが、個人的にはエクステリア、インテリア、走り含め、もう少し「艶感」「色気」「とんがり感」といったスパイスが欲しかった。またリアプライバシーガラス(サンプロテクション・ガラス)がオプションなのも地味に残念。ツーリングワゴンはこれがないと一気に商用車(おじさん)テイストをかもし出してしまうので、標準で付けてほしかった。また細かい点になるが、車内にティッシュボックスを置く適切なスペースが見当たらなかったため、「車内はスッキリ見せたい派」は工夫が必要かも。当日は海風が強いエリアでの試乗だったが、思いのほか風切り音が聞こえたのが意外だった。
- デザイン
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3
- 誰が乗ってもそれなりにハマる、質実剛健でそつのないまとまったデザイン。もちろん好み次第ではあるが、人によっては「個性が足りない」と感じる人もいるかも。いわゆる「ブタっ鼻」と呼ばれるキドニーグリルは昨年9月のMC時にワイド化。こちらも好き嫌いあると思うが、見た目の迫力は確実にアップしており実車で見ると想像以上になじんでいる。インテリアは、昨年9月のMC時にメーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ、水平横長のスタイリッシュかつモダンなデザインに刷新。視認性と操作性がグッとアップした。
- 走行性能
-
4
- 日本の道路であれば高速でも市街地でも「コンフォート」だけで必要十分。ちょっと踏み込めばディーゼル特有のトルクフルなパワーでぐいぐい加速していく。「スポーツ」モードは踏んだ瞬間に牙を剥く、といった類のものではなく、トルクフル+伸びやかな吹け上がりで、スムーズにスポーツモードの領域を体感できる。1点意外だったのは、そこそこ傾斜のある坂道を登る際、エンジンの唸り音(頑張り感)があったこと。400Nmあれば、もう少し滑らかにぐいっと登っていくと思っていた。
- 乗り心地
-
4
- 若干硬めな印象ではあるが不快感などはなし。凹凸のいなしも非常に優秀な印象。停止時などにディーゼルならではの挙動が多少あるものの、ほとんど気にならない程度。エンジンやアクセルのフィーリングにもディーゼルみは感じない。後席居住性は一般的な身長の大人であれば4人が十分リラックスして過ごせる空間。子供のいる家族であればさらに十二分なスペースだ。運転席からの視界は広く良好で、安心して運転ができる。ディーゼルならではのエンジン音は、音楽などをかけていれば気にならないが、無音状態だと意外と聞こえる。
- 積載性
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5
- ラゲッジルームは後席使用時で500L、後席をフラットにすると1510Lと、さすがの大容量。ゴルフでもアウトドアでも必要な道具がしっかり積み込めるだろう。後席はワンタッチで簡単に格納できるので女性でも扱いやすいが、起こす時は手動のため多少の力は必要。USB電源はフロントコンソールに1つ(Type-A)、コンソールボックス内と後席にType-Cを備える。
- 燃費
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3
- 少ない試乗時間だったため未計測ではあるが、WLTCモードでは3シリーズツーリング全モデルで最良の15.5km/L。実際はそれ以下=10km/L前後でまとまりそうなことが多いと考えると、ディーゼルの割によくはない。ただ他のモデルはすべて無鉛プレミアムなので、ランニングコストを考えるならこれ一択ということになる。
- 価格
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3
- 試乗した320d xドライブ ツーリング Mスポーツは全4モデル中、2番目に高い価格で715。さらに試乗車に装備されていたタンザナイト・ブルーの特別色やサウンドパッケージ(harman/kardonのサラウンド・サウンド・システム)、電動パノラマ・ガラス・サンルーフ、パーキング・アシスト・プラスなど「できれば普通に欲しい」オプションを加えるとプラス136万5000。これを検討できる人が今の日本にどれだけいるのか知らないが、一般庶民にとってはやはり高嶺の花だろう。
- carview!編集部
- 編集部員
- スポーツカー&チューニング大好物な20〜30代から、華麗なる(?)クルマ遍歴やマニアックな知識を持つ40〜50代の家族持ちお父さんまで。個性豊かなクルマ大好き編集メンバーが日々奮闘しながら記事を制作中。感じたことをリアルに書いていくスタイルで、みなさんのカーライフがハッピーになる情報を発信していきます。
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