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BMW 5シリーズ セダン 「名実ともにBMWの中核モデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
名実ともにBMWの中核モデル
2023.6.21
- 年式
- 2017年2月〜モデル
- 総評
- いつの時代も5シリーズはBMWの中心的な存在だ。そしてメルセデス・ベンツやアウディとも比較されてきた。7代目に相当する5シリーズは2017年に日本に導入された。直列4気筒2.0Lターボから6気筒、8気筒モデルとハイパワーモデルが相次いで導入された。2023年5月、日本においても8代目が発表された。THE FIRST EDITIONは300台だ。
- 満足している点
- ほぼ上限ながら、日本の街中でも取り回しに苦労しないボディサイズ、余裕ある車内空間、豊富なパワートレーン、そして日本の道路環境にもフィットする走行性能。さらにi5としてBEVもラインアップする。2017年の従来型では車両価格500台からのラインアップだった。8代目も導入から時間が経過すれば、手頃な価格帯モデルも導入されるだろう。
- 不満な点
- ベーシックなセダンボディなので高い実用性を求めるユーザーも多いはずだ。これはBMWに限ったことではないが、SUVに押される販売状況の中、特別な性能を与えないとセダンが市場の中で沈んでしまうという懸念があるという。よって、人目を惹くデザインと大きな車内ディスプレイ&LEDできらびやかに。確かに目立つが、運転していてどこか落ち着かない。
- デザイン
-
3
- 前後のオーバーハングを切り詰めた3ボックスのセダンで、走行性能と居住性能の最適化を図った。全体のバランスは良好だし、すっきり感も演出されている。最新モデルではキドニーグリルが誇張されている点が気になるが、BMWらしい品格が現代的に解釈されたとも理解できる。しかし、街並みに溶け込むデザインかといえばそうは感じられない。車内デザインにしてもやや演出が過剰だ。
- 走行性能
-
5
- 満点の5点は7代目523dの4気筒2.0Lターボディーゼルモデルだ。これが6気筒3.0Lターボになると4点。最新型は日本に導入されておらず未試乗。なぜ2.0Lが上かといえば、エンジンの性能に対しシャーシが完全に勝っていて、どんなシーンでも走行性能にゆとりがあるからだ。筆者は523dで東京〜大阪を往復する日帰り取材を行なったが、シートの出来もよく、本当に疲れ知らずだった。
- 乗り心地
-
5
- こちらの満点も523d、しかもセダンボディとの限定がつく。開口部分の大きなステーションワゴンボディはラゲッジルームにある程度の荷物を積載した状態でのバランスが図られているため、比較試乗すると1名乗車ではリヤサス周りからの突き上げがやや厳しい。その点、セダンはマイルド。しかも、4気筒エンジンで鼻先が軽い。バネ下が軽く、足の動きもスムーズで荒れた路面での収束も早い。
- 積載性
-
3
- 2017年モデルでは4:2:4の分割可倒式リヤシートを備えていたこともあり、長尺物の積載もしやすい。トランク容量も十分で530L(523dの場合)。トランクリッドのステーもカバーされていて積載物との干渉もない。地上からバンパーまでの高さはやや高めだが、開口部は左右に幅広いため、重い荷物であっても持ち上げてしまえば収納は楽だった。
- 燃費
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4
- ここは搭載するエンジンによって大きく異なる。523d(後輪駆動モデル)での長距離取材ではその65%が高速道路だったので良い方向へと振れやすい環境だったが、平均燃費数値は18.5km/Lと優秀な値を記録した。短距離試乗だったが、3.0Lターボモデルを都市部で走らせた際の値は8〜10km/L程度と、得られる走行パフォーマンスからすれば納得できるが、dとの差は大きい。
- 価格
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3
- 8代目となる新型の価格は934(オンラインストア限定販売のBMW 523i THE FIRST EDITION)と高額だ。メルセデス・ベンツEクラスにしても新型が本国で登場したが、日本市場への初期モデルでは、やはり1000クラスとなるだろう。こうなるとワンクラス上の7シリーズが見えてくる価格帯。いずれにせよ、簡単には手が出せないモデルになった。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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798.0 〜 964.0
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- 中古車本体価格
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23.0 〜 899.0
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