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- 3列シート7人乗りが標準仕様となった第4世代
メルセデス・ベンツ GLEクラス 「3列シート7人乗りが標準仕様となった第4世代」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
3列シート7人乗りが標準仕様となった第4世代
2022.7.21
- 年式
- 2019年6月〜モデル
- 総評
- メルセデス・ベンツのブランドは確固たるもので、その意味でSUV、3列7人乗りとなると必然的にGLEという選択肢に。ただ、デザインは古典的なSUVルックだ。デザイン性を求めるのであれば5人乗りとなるがGLEクーペがいい。見た目だけでなく乗り心地や操縦安定性がオンロード寄りだから、市街地ユースメインであればGLEクーペの評価が高まる。
- 満足している点
- Gクラスほど本格的なオフロード性能はいらないが、4WD性能はしっかりしたものがほしい。それでいて威圧感の少ないSUVボディ、さらに3列シート仕様の7人乗りとくれば輸入車のなかで競合車は限られてくる。メルセデス・ベンツのブランドと数々の要素技術を組み合わせた、一種独特なSUVとしての存在価値はとても高い。
- 不満な点
- 乗り心地だ。エアサスペンション仕様はオフロードでの性能に特化したと思える特性で、フラットライドながらボディ全体の動きはややもっさりしている。3列目シートに座って試乗してみたが、オーバーハング部分に身体の大部分がかかることから、ストップ&ゴーでは前後のピッチングが気になった。また、ボディの見切りが思ったほどよくない。狭い道での離合ではGクラスよりも苦労した。
- デザイン
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3
- 試乗したGLE400dスポーツは全長4940mm×全幅2020mm×全高1780mmで、ホイールベースは2995mmと立派なサイズ。3列目シートは後軸の真上からリヤオーバーハングにかけて設置される。いかにもメルセデス・ベンツらしい堂々としたフォルム。各部に丸みを持たせているものの、そばに立つとかなり大きい。ボリュームがあるという表現がぴったりの一台だ。
- 走行性能
-
4
- 試乗モデルの搭載エンジンは、直列6気筒3.0Lディーゼルターボで「OM656」型を名乗る。最高出力330PS/3600〜4000rpm、最大トルク71.4kgf・m/1200〜3000rpmと、同じエンジン型式のGクラス「350d」の3.0Lディーゼルターボより44PS/10.2kgf・mも力強い。試乗車の車両重量は2420kgとヘビー級だが、増幅されたトルクによって7人乗車であっても加速力にはゆとりがある。
- 乗り心地
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3
- これまでGLEはオンロードでの特性を重視していたが、この400dは出力特性や足回りの設定からオフロードでの性能が高められたことがわかる。前後駆動力配分は前100:後0〜前0:後100の電子制御連続可変式を採用しつつ、最低地上高200mmを確保した。エアサスペンションはボディの動きを徹底して抑える特性が与えられた。
- 積載性
-
5
- 5:5分割可倒式の3列目シートと、4:2:4分割可倒式(概算)の2列目シートを倒すと、ほぼフラットなラゲッジルームがひろがる。サスペンションの張り出しはフロア/フロアサイドともなく大きな立体型の荷物もなんなく積載できる。フロア高はややあるが、持ち上げてしまえば段差がなくスムースに押し込むことが可能。荷物の固定フックも随所に用意されている。
- 燃費
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3
- 試乗した400dにおける市街地中心の実用燃費は6km/L台だったが、これが高速道路でおとなしく巡航させると13km/L台までなんなく伸びた。300dは直列4気筒2.0Lディーゼルターボとなり、こちらは丁寧に走らせれば市街地走行でも10km/L台に届く。いずれも車両重量がかさむため、アクセル開度が大きくなりがちだが、ディーゼルの特性を踏まえてじんわり踏み込むことで燃費数値を伸ばしやすい。
- 価格
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3
- 試乗当時、GLE 400 d 4MATIC スポーツの価格は1109だった。現在、1000の大台を超える車両は輸入車ではめずらしくない。そのなかで、GLEクラスは3列シートSUVとしての魅力を高めた。価格以上の価値とまでは言えないが、それでも輸入車のこのサイズで3列シート仕様は貴重な存在。中古車市場でも高値安定が続く。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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1268.0 〜 1510.0
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- 中古車本体価格
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248.0 〜 1420.0
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