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- 快適爽快な進化系ベーシックコンパクト
日産 ノート e-POWER 「快適爽快な進化系ベーシックコンパクト」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
快適爽快な進化系ベーシックコンパクト
2023.7.21
- 年式
- 2020年12月〜モデル
- 総評
- ガソリン車ともEVとも違う、第2世代e-POWERがもたらす新鮮な走りと、大人4人でもファミリーでも快適に過ごせる室内を備えるノート e-POWER。コンパクトカーではちょっと不満が出そうな追い越し加速や上り坂、高速クルージングも上級車並みにこなし、電気のチカラを存分にいいとこ取りできます。グレードがXのFFと4WDのみで、あとは内外装が上質になるオーテックがメインですが、ファーストカーとして満足度は高いはずです。
- 満足している点
- 見た目から想像するよりもたっぷりに荷物が入るラゲッジは、ほぼスクエアな開口部で広く、後席使用時でも家族3〜4人分の中型スーツケースが余裕で積めるスペース。A型ベビーカーもピッタリと横積みできます。後席はレバーでパタンと前倒しでき、やや段差は残りますがゴルフバッグも積める奥行きが確保できます。ファミリーユースでも十分に活躍するはずです。
- 不満な点
- シートヒーターやステアリングヒーター、リヤヒーターダクトといった冬のドライブに欠かせない装備が、FFだとすべてオプション設定です。4WDには標準装備されますが、降雪のない地域でも冬は寒いからあると嬉しいのに、4WDを買わなければならないところはちょっと残念。オーテックのFFでもシートヒーターはオプション設定です。
- デザイン
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4
- 斬新なところや個性的なところはやや薄いかもしれませんが、フロントグリルから続くヘッドライトのシャープさや、ボディの面のふっくらと丸みがある優しい表情が印象的。日産デザインを象徴するVモーショングリルも先進性を感じさせてくれます。ジェンダーフリーな雰囲気で、どんな人にも似合いそう。ボディカラーも鮮やかで大人っぽい色がそろいます。
- 走行性能
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5
- ノーマルモードで走り出すと、アクセルを踏み込んだ瞬間からスーッと気持ちのいい加速で、ストップ&ゴーもキビキビと軽快。首都高への合流も、ジャンクションの急なカーブも、思い通りの加速・減速ができ、しっかりとした安定感が続くことで、運転が上手になったように感じます。アクセルペダルのみで加速と減速ができるe-Pedalをオンにすると、強めの減速に最初は慣れない人も多いようですが、感覚をつかめばカーブが続く山道やノロノロ渋滞などでペダルの踏み替えやブレーキ回数が減って、スムーズに走れます。
- 乗り心地
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4
- ボディの剛性感はしっかりあるので、運転が上手な人なら乗り心地は上々。ただモーター加速と減速を優しく操作できない人の運転だと、前後の揺れが大きくなって車酔いしてしまう人もいるかもしれません。スーッと加速して穏やかに止まれるような運転を心がければ、自然と後席の乗り心地もアップするはずです。
- 積載性
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4
- なんの変哲もないと言ったら失礼ですが、普通のラゲッジスペースなのに、見た目よりしっかり荷物が積めるイメージです。5人乗車時でもA型ベビーカーが横積みできるくらいの実力があり、後席を6:4分割で倒すとゴルフバッグなど長尺物もOK。旅行用の中型スーツケースも4個積めますので、レジャーにも十分な使い勝手です。ただ、隠したい荷物が収納できて便利なラゲッジアンダーボックスや、防犯対策にもなるトノカバーはオプション設定。4WDではラゲッジアンダーボックスが選べないので要注意です。
- 燃費
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4
- 1.2Lの小型エンジンを発電専用に搭載するというシステムを持つe-POWERは、燃費が28.4km/L(WLTCモード)となかなかに優秀。ただライバルのようにガソリン直結で走った方が効率がいいシーンでもモーター走行となるため、走り方やシーンによっては実用燃費がアップしにくいこともあります。市街地での実用燃費は期待通りという印象です。
- 価格
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3
- ハイブリッド専用コンパクトカーのアクアが199台からラインアップすることを考えると、224台の「X」からという価格はちょっと高めに感じてしまうでしょう。しかもオーディオレスが標準で、プロパイロットもオプションとなると、コスパを気にする人には合わないかもしれません。新感覚の走りや上質な内外装に価値を感じられる人にオススメです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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229.9 〜 269.1
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- 中古車本体価格
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0.0 〜 298.0
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