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プジョー 208 「カッコよさに惚れたら買っていい」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 2
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
カッコよさに惚れたら買っていい
2022.7.20
- 年式
- 2020年7月〜モデル
- 総評
- 日本において輸入車のコンパクトハッチを買う理由は、日本車にない味や雰囲気を求めてということになるはず。そういう意味では、デザインから走りまで日本車とは考え方が違う208はベストチョイス。ライバルはドイツの「ポロ」というより、同じくフランス生まれの「ルーテシア」かもしれません。カチッとしたポロに対して、208やルーテシアはデザインも乗り味もどことなく柔らかい雰囲気。
- 満足している点
- 小さな車体ながら存在感を感じさせる、スポーティさやアグレッシブさと上質さのバランスが絶妙なデザインは国産車にない魅力。気軽に購入できる輸入車の枠に収まっているプライスもいいし、EVモデルを用意する選択肢の幅もうれしいところ。
- 不満な点
- 個人的には気にならないのですが、人によっては小径ハンドルの操作性に違和感を抱くかもしれませんね。またエアコン操作までタッチパネル内の操作として物理スイッチがないので、サッと設定温度を変更するのは苦手。これは国産車にはない思い切った手法で先進性はありますが、煩わしいと感じる人もいるかも。
- デザイン
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4
- プジョーのデザイン力はさすがです。とにもかくにも、ひと目でわかるプジョーらしさと軽快に走りそうな雰囲気、そしてモダンさのバランスが絶妙。個人的には、208のルーツであり大ヒットした「205」の面影を感じる三角形のようなCピラーがツボです。フロントバンパーに入れた、ライオンが爪で引っ掻いたような1本のLEDライトは大胆で好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはいいアクセントになっていると感じています。「208GT」はフェンダーをブラックにして、オーバーフェンダー風にしているのが面白いですね。悪くないと思います。
- 走行性能
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4
- ガソリン車のエンジンは全グレード共通で、1.2Lターボ。最高出力は100ps、そして排気量2.0L級自然吸気エンジン並みの最大トルク205Nmもあるから力強く走ります。プジョーだけにサスペンションの完成度も高く、クネクネとした峠道も気持ちよく走れるのはさすが。運転が楽しいコンパクトカーです。EVモデルはガソリン車よりも滑らかかつスムーズな加速が特徴で、アクセルを踏んだ時の爽快感はエンジン車には真似ができない心地よさです。
- 乗り心地
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4
- どのグレードに乗っても、プジョーらしくしっとりとした乗り味。乗り心地に粗さは皆無で、快適に移動できます。フラットライド感(車体の上下動が少ない感覚)と細かい凹凸もしっかりと吸収するのが優れたポイントです。そのあたりの印象は日本でもメジャーなライバルの「フォルクスワーゲン・ポロ」よりも滑らかで、フランス車らしさを感じるところ。かつてほどのプジョーの味の濃さはありませんが、乗ると素直に「いいなあ」と思えます。コンパクトカーなのにどこまでも走り続けたくなりますね。
- 積載性
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2
- Bセグメントのハッチバックなので容量的にも限られ、特筆すべきところはありません。…というか、265Lとなる208の荷室容量はライバルに相当するフォルクスワーゲン「ポロ」の351Lやルノー「ルーテシア」の391Lに比べるとかなり控えめ。絶対的な容量を重視するなら、残念ながらライバルに対するアドバンテージはありません。ただ、リヤシートは左右60:40で倒せるなどシートアレンジは一般的な水準を確保しているので、「3名乗車+荷室拡大」といったアレンジも可能です。ちなみに、EVモデルもガソリン車と同じ容量を確保しています。
- 燃費
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3
- ガソリン車のWLTCモード燃費は17.9km/L。実燃費はそこから2割程度落ちるとしても、これだけ走れば十分ではないでしょうか。適度なパワーのエンジンによる走る楽しさと燃費の両立はかなりのハイバランスです。唯一の問題と言えるのは、使用燃料がレギュラーではなくそれより1Lあたり10ほど高いハイオクガソリンだということかもしれません。これは208特有の問題ではなく、欧州車に共通する悩みですが…。
- 価格
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3
- 278万9000からのプライスは、昨今の輸入車としてはかなり魅力的。「国産コンパクトのハイブリッドモデルを買うか?それとも208を買うか?」と迷うところですが、個性や走りの楽しさを重視するなら208という選択も大いにアリでしょう。ただ、バイヤーズガイド的にいえば278万9000の「Style」に対して15弱の価格アップで手に入る「Allure」がオススメ。エアコンがオート化されて快適になるし、リヤコンビネーションランプのLED化により見栄えもよくなるからです。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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302.3 〜 372.0
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- 中古車本体価格
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15.0 〜 349.0
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