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- 硬派過ぎずに純粋に運転を楽しむことが出来るモデル
ポルシェ 718 ケイマン 「硬派過ぎずに純粋に運転を楽しむことが出来るモデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
硬派過ぎずに純粋に運転を楽しむことが出来るモデル
2022.12.21
- 年式
- 2016年4月〜モデル
- 総評
- ポルシェのスポーツカー=911という考えがある人もいるかもしれないが、ここまで歴史を重ねたことを考えると、歴史ある立派なスポーツカーの1台と言えるだろう。ポルシェらしさは残しつつも、911より身軽で一体感のある走りが楽しめる点を見ると、より純粋に運転を楽しむことができるモデルだと感じされる。モデルライフも長くなってきており、その走りは熟成の域に達していると言えるだろう。
- 満足している点
- 街乗りからサーキットまで、あらゆるシチュエーションで運転を純粋に楽しむことが可能となっていないが、普通に日常ユースで使うことができる懐の深さが素晴らしい。これはポルシェのスポーツカー全般に言えることではあるが、エントリーモデルであってもそれを体現しているのは流石と言える。ポルシェのスポーツカーとなるとGTの名が付く役物が目立ってしまうが、素のモデルもしっかりとキャラクターを持った良さがあるのが良い。
- 不満な点
- ケイマンに限った話ではないが、日本車の感覚に慣れ切ってしまった我々にとってはやはりあらゆるものがオプション設定となっていて、1つ1つ地道に付けていくと結構な値段になってしまうところだろう。ネットでコンフィギュレーターをやるだけでも、オプション選択が多すぎて筆者は途中で心が折れてしまった。電動可倒ミラーですらオプションなのだから、ポルシェの設定には驚かされる。
- デザイン
-
5
- スポーツカーであることを考えると、ベーシックモデルとなるケイマンは少しシンプル過ぎるというかプレーンな印象だが、上にGTSやGT4などの役物たちが控えていることを考えると、このデザインがある意味正解だと感じさせる。余計な飾り気なく、純粋に運転を楽しむことを目的としたことに機能美を感じることが出来るデザインで、様々なメカニズムが計算されて凝縮していることを思わせる。
- 走行性能
-
5
- 正直言ってスポーツカーメーカーポルシェが作り上げてきた、量産ラインアップの中で最もコンパクトなスポーツカーに走行性能面での不満は全くないと言える。モデルライフも長く熟成の域に達しており、各種操作系の剛性感も高い。運転フィーリングも抜群に秀でている。モデルチェンジ当初は4気筒になったことにマイナスな声もあったかもしれないが、軽量になったユニットはハンドリングに良い影響をもたらしていると感じる。GTSやGT4は6気筒を搭載するが、4気筒モデルには速さでなく純粋に運転を楽しむうえで適した重量とトルク特性を持っていると思う。
- 乗り心地
-
4
- GT4などのサーキット主眼なモデルで言えば話は変わってくると思うが、スタンダードに近いモデルは乗り心地に優れている。狭い室内空間などを気にしなければ、日本の街乗り派もちろん、日常使用だって全然苦にならないレベルではないかと思う。ケイマンに限った話ではないが、日常ユースも加味した乗り心地というのは、ポルシェの驚かされるポイントの1つと言える。
- 積載性
-
4
- ミドシップの2シータークーペであるため、積載性に期待する声は少ないだろう。しかし、実際にラゲッジスペースを見てみると思ったより積めるという印象になる。もちろん、普通のセダンやGT色の強いFRクーペには敵わないが、フロントのラゲッジスペースなどを上手く駆使すれば2名での泊りでの旅行も対応可能なのではないだろうか。
- 燃費
-
3
- スポーツカーに燃費性能を期待する声は少ないと思うが、ケイマンの軽量な車重とモデルチェンジでダウンサイジングターボになったことを考えると「もう少し伸びてほしいかも…」と思ってしまう。ただ、欧州車ということを考えると燃費的には日本の下道はあまり得意ではないだろう。高速主体で気を遣えば12.0km/Lはいくのではないだろうか。
- 価格
-
3
- 700台後半からスタートする価格設定は内容や車格、ライバルたちを考えても妥当な価格と言えるだろう。しかし、ポルシェあるあるなポイントだが、オプションを選択していくと平気で100万、200万と金額が上がっていくところが痛いと言える。そうなると中古の911を考えてしまう人もいるのではないだろうか。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 中古車本体価格
-
444.5 〜 3500.0
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- 新車価格(税込)
-
871.0 〜 1878.0
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