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- 熟成を極めたラグジュアリーミニバン
トヨタ アルファードハイブリッド 「熟成を極めたラグジュアリーミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
熟成を極めたラグジュアリーミニバン
2022.12.21
- 年式
- 2015年1月〜モデル
- 総評
- パワーリクライニングやオットマン、眠る時にラクな角度調整式大型ヘッドレストなどが備わるエグゼクティブラウンジシートは、ゲストも大満足の豪華仕様。高額ですが、ハイブリッドで大空間サルーンとしても使えるミニバンは唯一無二の存在です。ただ、上級グレードとその他のグレードで大きく装備が変わるのは、2列目シートと安全装備、ナビ&オーディオ系。子育て世代などでそこまで豪華なシートなどが必要なければ、使い勝手を優先し、価格を抑えることも可能です。
- 満足している点
- 1500Wのアクセサリーコンセントが通常でも3個、Exective Lounge(エクスクルーシブ ラウンジ)になると5個も装備されるのがすごいところ。後席でそれぞれの人がPC作業をする際など、ビジネスシーンではとくに重宝されると思います。また、きめ細かな空調ができ、ナノイーがフロントにもリアにも噴き出すので、このご時世にも嬉しいですね。
- 不満な点
- T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムアサウンドシステムが標準装備されるのはExective Lounge(エクスクルーシブ ラウンジ)だけで、そのほかはディスプレイオーディオになります。この空間で9インチの画面ではちょっと小さく、チープに見えてしまうかもしれません。約72と高額ですが、オプション設定ができるようになっています。
- デザイン
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4
- 最初に見た時はギョッとしたものですが、今では特大でゴージャスなグリルこそが富の象徴のような感覚で、ないと物足りないのでは? とさえ思います。キックバックしたようなBピラーの斬新なデザインや、クリーム色のレザーシートの上質感なども素敵。インパネはややスイッチがごちゃごちゃしていて、さすがに見た目には年月の経過を感じさせますが、豪華ではあります。
- 走行性能
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5
- 運転席に座ると見晴らしがよく、予想以上に見切りがいいので取り回しがしやすいことにまず感心し、ドライバーズカーでもあると実感します。ハイブリッドは出足からなめらかで、重量を感じさせない俊敏なハンドリングが見どころ。ストップ&ゴーが続くとかったるさはありますが、高速走行での適度な安定感もあり、とくにモデル末期となって走りが熟成してきた感があります。乗り心地は17インチタイヤのモデルが優秀。
- 乗り心地
-
4
- 運転席と助手席がいちばん落ち着いた乗り心地。2列目シートは超ロングスライドで最後端に下げると、ちょうどサスペンションの付け根の真上あたりにくることもあって、振動がやや大きめに感じるのが残念なところです。とはいえ、タイヤによる差もあり、17インチタイヤのモデルは後席の乗り心地もショックの収まりがよく、おすすめ。
- 積載性
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4
- アルファードには2列目シートが5タイプあり、3列目はベンチシートタイプでスライドとリクライニングが可能。5:5分割でサイドに跳ね上げて格納することができます。大きな荷物を積みたい時は、2列目と3列目の背もたれをほぼフラットにできますが、2列目のアームレスト部分は倒れず、シート間の隙間もできますので、完全にフラットにはできません。細長い長尺物は積めますが、自転車の積載などは厳しいと思います。
- 燃費
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5
- このクラスのミニバンとしては優秀な14.8km/L(WLTCモード)で、長距離を試乗した感覚では、郊外路のような60km/hくらいで流れる信号のない場所を走るのが最もいい燃費が出せたと思います。高速道路では飛ばしすぎるとあっという間に平均燃費が悪化します。レギュラーガソリン仕様なのは嬉しい限り。
- 価格
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4
- ハイブリッドモデルはすべてE-Fourとなることもあって、価格設定は高めです。いちばん豪華なExective Lounge(エクスクルーシブ ラウンジ)はいずれも750超えとなりますので、ファミリー使いなどで豪華なシートにこだわらないのであれば、リラックスキャプテンシートや6:4分割のベンチシートで価格を抑えるのも手。ただ、安全装備の充実度も変わってきますので、必要なものはオプションで加えるといいと思います。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 中古車本体価格
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25.0 〜 2199.0
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- 新車価格(税込)
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461.3 〜 775.2
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