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- 気軽に乗れるリーズナブルな軽
マツダ フレア 「気軽に乗れるリーズナブルな軽」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
気軽に乗れるリーズナブルな軽
2022.6.21
- 年式
- 2017年3月〜モデル
- 総評
- 気軽な足としての軽自動車が必要だけど、セダンタイプのマツダ キャロル(スズキ アルトのOEM)よりも乗り降りがしやすく、後席が広いモデルを望む人にジャストフィットのモデル。それにしてもコストパフォーマンスの高さと燃費の良さは驚くばかりだ。
- 満足している点
- 求めやすい車両価格ながら、装備も一通りそろっているコストパフォーマンスの高さ。そして誰でも簡単に引き出せる燃費の良さだ。かつてのハイトワゴンとは異なり、今どきのハイトワゴンは後席の足元スペースが広くて居住性に優れるのもいい。
- 不満な点
- 個人的な好みの話をすれば、加速に力強さが増すターボエンジンが欲しいところ。リヤドアはヒンジ式で、なかにはスライドドアが欲しい人もいるかもしれない。しかしそんな人はフレアワゴンのようなスーパーハイトワゴン、もしくはスズキ「ワゴンRスマイル」のような選択肢がある。フレアは闇雲にスライドドア化するよりもリーズナブルなポジションで正解だと思う。
- デザイン
-
3
- スズキ「ワゴンR」のOEMモデルで、基本デザインはワゴンRそのまま。異なる部分はフロントグリルとテールゲートのマツダエンブレム程度だ。スタイルはワゴンRの標準タイプに準じる「ハイブリッドXG」と2段ヘッドライトでカスタム的な顔つきとなる「ハイブリッドXS」を展開。好みに応じて選べる。新型は従来モデルに比べるとすっきりした意匠で、ボディサイドはBピラーを強調したデザインとなっている。
- 走行性能
-
3
- ターボエンジンの搭載はなく、動力性能的には至ってフツー。……と思いきや、実際に運転してみると思った以上に加速力を感じるのは、軽量ボディの恩恵だ。OEM元であるスズキは燃費を稼ぐためもあって軽さに力を入れていて、フレアももっとも軽い仕様の車両重量はなんと770kg。軽快なコーナリングにも貢献している。スーパーハイトワゴンの軽自動車に比べると、コーナリングの姿勢も自然で乗りやすい。
- 乗り心地
-
4
- 軽い車体は正義だ。なぜなら軽い車体のお陰で乗り心地も良くなるため。現行型になってホイールベースを長めにしたことも効いているだろう。後席は足元が広く、頭上も「これで十分」と思えるスペースが用意されている。静粛性に関しては「ハイブリッドXG」よりも「ハイブリッドXS」のほうが静かな印象。特に高速道路巡行時に違いが感じられる。これは上級グレードの後者のほうが遮音対策を念入りにおこなっているからだろう。
- 積載性
-
3
- 後席居住性を重視したパッケージングゆえ、後席スペースを最大に広げた状態だと荷物は機内持ち込みサイズのキャリーケース程度しか積めない。しかし、左右独立のシートスライドやシート格納が組み込まれているのでアレンジ幅が広く、状況に応じたレイアウトができるのが嬉しい。シートスライドを活用すれば、リヤシートに大人2人がゆったり座れるスペースを確保しつつ、大型スーツケースの積載も可能だ。
- 燃費
-
5
- WLTCモード25.2km/Lというカタログ記載値は、なかなかの実力。これはエンジンの効率が悪い発進加速などをモーターがアシストしてくれるハイブリッドの助けもあるが、FFモデルでは770kgという軽さも大きく効いているはずだ。基本的な特性として軽さは燃費に有利になるので、特別なテクニックなどを使わなくてもアクセルを踏みすぎないようにだけ気を付ければ、驚くほどの実燃費になるだろう。
- 価格
-
5
- ベーシックグレードで128万400という価格は、マツダ「フレアワゴン」などスーパーハイトワゴンに比べると控えめ。だがこの価格で衝突被害軽減ブレーキをはじめ運転席シートヒーター(4WDモデルは助手席も)、オートエアコン、さらに非接触式キーなども標準装備しているのだから十分である。約14のアップとなる「ハイブリッドXS」になれば、LEDヘッドランプ、本革巻きステアリング、チルトステアリング、アルミホイールなども追加される。コスパでいえば上位グレードの高さが光る。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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147.8 〜 192.4
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- 中古車本体価格
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