CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- トヨタ(TOYOTA)
- コペン
- 専門家レビュー・評価一覧
- 大人な乗り味のコペン
トヨタ コペン 「大人な乗り味のコペン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 3
大人な乗り味のコペン
2022.12.21
- 年式
- 2019年10月〜モデル
- 総評
- コペンは近年のダイハツのフラッグシップの1台である車種とも言える存在。そこにはファンがしっかりと付いているし、世間からの認知もある。そこにGRとしてメーカーの垣根を超えて新たなコペンを投入することは勇気のいる決断だったと思う。そしてコペンへのリスペクトを残しつつもGRの世界観をしっかりと体現しているのは、流石のバランスだと感じられる。
- 満足している点
- 元々、コペンは登場当初から軽自動車の高級スペシャリティカーといった印象があった。そのため、大人のセカンドカーな雰囲気を感じていたのだが、GRモデルはその方向性をより強くしたと感じる。メーカーコンプリートだからこそ出来たチューニングはハマる人にはハマるはずだ。メーカーの枠を超えてGRの走りを体現出来たことが、これまでの常識では出来なかったすばらしさを感じる。
- 不満な点
- コペンがGRとなって30〜40高くなったことに対する理解が分かりやすく得られないことではないだろうか? その価格なりの内容はしっかりと施されていると感じるものの、GRの乗り味が好みでなければ割高に捉えられてしまうのは仕方がないと言える。そのような状況でも他ブランドのキャラクターが強い車種でGRを展開するというのは、チャレンジングな姿勢を感じる。
- デザイン
-
4
- 専用のフロントマスクは、トヨタ車をベースにしたGRと同じような雰囲気を持つものに変更されており、GRらしさと機能性が合わさったデザインとなっている。すでに販売されていたカタログモデルのコペンとは、ひと味もふた味も違った世界観が再現されていることが伝わってくるエクステリアデザインとなっている。
- 走行性能
-
5
- コペンは軽自動車のオープンボディということを考えると、剛性面で不利であることは間違いないが、そのような厳しい条件の中でも必要な剛性は確保していると感じられる。GRになると下面の補強バーが更に増やされるため、より床面での剛性アップを痛感させられる。また、コペンとは異なる専用の足回りも採用されており、しなやかで接地感がある懐の深さを感じられる乗り味に仕上がっている。
- 乗り心地
-
3
- コペンに比べるとGRのボディ補強と専用サスペンションで乗り心地は少し良くなっていると感じる。ボディが小さく、キャビンも狭いため微小な振動やコツコツ感があるのは否めない。ただ、リアタイヤから乗員への距離の近さなどを考えると、乗り心地としてはあまり有利なクルマではないと思うが、そのような厳しい状況であることを考えると、乗り心地は比較的優れていると感じる。
- 積載性
-
5
- この点はコペンとなんら変わりない。軽自動車で2シーターオープン、しかも電動ルーフとくれば荷物はほとんど積めないと思ってしまうだろう。しかし、屋根を閉じた状態であれば、想像を超えるラゲッジスペースを有している。これは初代コペンから同じであったが、現行型になってその広さは増した印象だ。日常ユースはもちろん、ちょっとした大きな買い物でも対応できそうな雰囲気のラゲッジスペースとなっている。
- 燃費
-
3
- ベースとなっているコペンのモデルライフが結構長いため、基本的なコンポーネントの古さは隠すことが出来ない。その結果が燃費性能に表れていると感じる。CVTで19.2km/L、MTで18.6km/LというWLTCモードの燃費性能は、軽自動車の枠組みで見ると燃費が良いとは言えないだろう。また、車体はコンパクトであるものの、電動ルーフで車重がサイズの割に重たいのも影響しているものと思われる。
- 価格
-
3
- 250に届こうかという価格設定は割高な印象があるのは否めない。ベースモデルから約30〜40ほど高い価格設定となっている。各種専用加飾や足回り、ボディ剛性の向上に電動パワステの専用セッティングまで施されているので内容を考えれば妥当な価格と言えるのであるが、それはGRの味付けが好みだった場合とも言える。コペンはファッションスポーツカーである面が強いので、GRの乗り味に付加価値を感じるか否かでこの価格への評価は変わってくるだろう。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
-
- 新車価格(税込)
-
238.2 〜 243.7
-
- 中古車本体価格
-
160.0 〜 264.9
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。