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トヨタ プリウス 「世界でもっとも愛されるハイブリッドカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
世界でもっとも愛されるハイブリッドカー
2022.7.21
- 年式
- 2015年12月〜モデル
- 総評
- そろそろ5代目プリウスの存在が噂されはじめた。電動化システムの飛躍的な進歩、2次バッテリーの充放電性能の進化、そしてボディの軽量化が相まって、次なるモデルは燃費数値だけでない、次世代にふさわしいモデルになるだろう。また、車内の操作系には強化型のボイスコントロールが入るとも言われている。日本語の認識能力を高めることで、物理スイッチを配した環境が提供されるようだ。
- 満足している点
- ハイブリッドシステムはこのプリウスで着々と進化してきた。その意味で歴代プリウスの功績は大きい。セダン的なパッケージでありながら、空力性能を十分に考えたエクステリア。空気抵抗係数だけでなく、前面投影面積を合わせて考慮したCDA値を下げるため全幅を1760mmに留めるなど、究極を目指し続けた。愚直な開発姿勢は、スタイルやパッケージングからもうかがい知れる。
- 不満な点
- 致し方ないのだが、2015年から7年以上が経過したことから、パワートレーンに不満が出始めた。昨今、トヨタのハイブリッドモデルは電動化システムの強化により動力性能が格段に向上したからだ。ヤリス・ハイブリッドでは直列1.5L3気筒ながら、走り、燃費数値、静粛性、どれをとってもプリウスを上回る。ボディサイズこそプリウスの圧勝だが、アクアであれば後席も広く実用度も高い。
- デザイン
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3
- 4代目の登場当時、奇抜なデザインと称された切れ長のヘッドライトはボンネットフード長の半分以上を占め、リヤセクションでは天地方向にテールライトが伸ばされた。いずれも空力性能や被視認性の向上を見越して採用された策だが、見た目があまりにも特徴的であったため、すんなりとは受け入れられなかった。2018年末のマイナーチェンで前後意匠を変更、リヤ周りは水平基調として安定感を強調した。
- 走行性能
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3
- 直列4気筒1.8L+ハイブリッドシステム。システム出力122PSだから高速道路における80km/hあたりからの加速はそれほど力強くない。ただし、ドライブモードスイッチの設定は秀逸で、ほとんどの場面でノーマルモードが最適だ。パワーモードやエコモードへの切り替えが必要ないほど、市街地走行では右足の動きにリンクする加速力が得られる。
- 乗り心地
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3
- 2015年当時は硬さ(動きの渋さ)が目立つ印象だったが、こちらも2018年のマイナーチェンジでしなやかな方向へと若干変更された。ただし、新しい車造りの考え方であるTNGAを部分的に採用した第一号モデルであることから、マイチェン後でも若干ながら硬さが残る。純正装着タイヤの選択やシート形状にもよるところが大きいが、細かな上下動が終始残る点が惜しい。
- 積載性
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4
- ラゲッジルーム容量は502Lと公表されているが、使い勝手が数値以上に良い。ハイブリッド用のバッテリーを小型化するとともに、車体下部に配置したことでフラットな床面を実現した。ゴルフバックも積載の仕方に工夫をこらせば4セット入る。リアシートは6:4の分割可倒式を採用する。また車内各所に収納ポケットを確保した。地味に便利だ。
- 燃費
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4
- 改良型2ZR-FXEエンジン搭載により、WLTC値では30.8km/L(事実上のベースグレードである「S」のFFモデル値)だ。装備類を見直し軽量化を図った「E」グレードでは32.1km/Lとなる。4代目となってプリウスシリーズ初のE-Four(4WD)が加わったが、独立リヤモーター式でありながら軽量設計(FF+80〜100kg)であるため、燃費数値の悪化率もごくわずかだ。
- 価格
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4
- 2,597,000がエントリーモデルである「E」グレードの価格。しかしながら装備が若干乏しく、パーソナルユースであればひとつ上の「S」グレード2,731,000がおすすめだ。執筆現在、特別仕様車が充実していて、 S“ツーリングセレクション・BLack Edition”(2,947,000)では、上位グレードの意匠や安全装備が装着される。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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275.0 〜 460.0
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- 中古車本体価格
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4.3 〜 628.0
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