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- 走行性能を高めたフルサイズミニバン
トヨタ ヴェルファイア 「走行性能を高めたフルサイズミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 2
走行性能を高めたフルサイズミニバン
2023.9.16
- 年式
- 2023年6月〜モデル
- 総評
- 初代アルファードは「アルファードG」として2002年に誕生していたが、同時期に「アルファードV」を兄弟車としてデビューさせ、販売チャンネルごとに区分けしていた。それを2008年の2代目アルファード登場時に、アルファードVから「ヴェルファイア」へと車名を変更し、デザインやイメージカラーについてもヴェルファイア専用とした。
- 満足している点
- 19インチ化された大径ホイール&タイヤが標準設定になるヴェルファイア。17&18インチが標準設定となるアルファードと同じグレードで、同じ路面を走らせるとややハードな乗り味。だが、電動パワーステアリング、電信制御スロットル、ダンパーの減衰力をヴェルファイア専用に設計したことで、国産ミニバン界では随一の走行性能を獲得した。
- 不満な点
- 現状のグレード構成では、ボトムグレードが2.4Lガソリンターボとなるため、アルファードに対してボトムグレード価格がグンと高くなってしまった。半導体不足による納車遅れが解消されれば、現状はアルファードのみである2.5Lガソリンが搭載される可能性はあるものの、同じボディなのになぜ高い?との疑念は生じるだろう。
- デザイン
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4
- 筆者はアルファードを3点で評価した。兄弟車なのになぜヴェルファイアが4点なのかというと、顔付きからはじまり、フルサイズミニバンとしてのまとまり感がヴェルファイアのほうが高いからだ。これまでヴェルファイアは強い威圧感のある顔付きでアルファードとの差別化を図ってきたが、新型ではグリル幅を太めにして少しだけ上品さを加えた。
- 走行性能
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5
- 引き締められた足回り。ここがアルファードと異なる。ダンパー減衰力を大きく高めて路面の起伏に対する追従性を向上させつつ、カーブでの車体のロールやピッチングを抑えた。バネレートはアルファードと同じ。合わせてボディも補強。フロントパフォーマンスブレースを追加して、路面からサスペンションへと伝わる強めの入力を受け止める。
- 乗り心地
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4
- 柔軟性に富んだ乗り心地のアルファードに対して、ヴェルファイアはしっかり感を強調する。大きなボディと4つのタイヤの一体感が路面状況を問わず高く、安心して運転できる。これは日常走行領域ですでに感じられ、3列目シートに座る人の頭が揺れないようにゆっくり発進させた際にも気持ちの良さとして実感できる。
- 積載性
-
4
- 積載性に関してはアルファードとまったく同一だ。3列目を使用した際の最大前後長は65〜195mm、跳ね上げた場合は895〜1160mm。最大幅は1410mm、最小幅は880mm。荷室の高さは最小で1190mm、最大で1330mm。ボディが大きいだけ高さ方向にはゆとりがある。また、フロアがフラットなので荷物が積み込みやすい。
- 燃費
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5
- 2.4Lターボは従来型のV型6気筒3.5L(301PS/361N・mで8速AT)に置き換わり。279PS/430N・mの値に目が行くが、豊かなトルクでゆったり走らせるタイプで、実際の燃費数値は悪くない。WLTC値の市街地こそ7.3km/L(AWD)だが、高速道路では筆者の実測で14.0km/L台まで伸びた。
- 価格
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2
- 価格に見合った性能を持っていることが適正価格ならば、数千のスポーツモデルでもよしとされる。趣味性の強いモデルなら一理あるが、ミニバンはやはり購入価格が一定レベルに収まっていることが望ましい。その意味で、登場直後のヴェルファイアは655スタートと高価。いずれアルファードの2.5Lも登場するようだ。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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655.0 〜 892.0
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- 中古車本体価格
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32.5 〜 1899.0
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