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ホンダ シビック (ハッチバック) 「ホンダ電動化の一翼を担うハイブリッドモデル」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
ホンダ電動化の一翼を担うハイブリッドモデル
2022.8.9
- 年式
- 2021年9月〜モデル
- 総評
- 2022年、誕生から50周年を迎えたシビック。1.5Lターボと追加されたe:HEVに、3本目の柱としてホンダ生粋のスポーツグレード「タイプR」が2022年9月に発売される。ホンダ初のハイブリッドモデルは1999年の発売だから今年で23年が経過。e:HEVが示す走行性能と燃費性能の両立はすばらしく、シビックで完熟した。
- 満足している点
- クローズドコースの全開走行ではエンジン主体の活発な走行性能をみせた。シリーズハイブリッドだから駆動は電動モーターが受け持つが、発電に向けたエンジン回転の上昇はあたかもエンジン車のようで、高回転域まで気持ちよく回りよく走る。一転、市街地ではエンジンは黒子に徹し、エンジン始動したとしても、その存在を感じさせない。
- 不満な点
- 走行性能と燃費性能の両立はすばらしいが、実のところ実用性能の高さを狙ったところがあり、飛び道具に欠けるイメージだ。これが惜しい。先進安全技術にしても世界トップレベルの性能を持つのにアピールが足りない。いっそのこと実利を盛大に宣言すれば、かえってそれが特徴となるし、販売台数の増加にもつながるはずだが……。
- デザイン
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4
- 2021年に登場したシビックのハイブリッドモデル。ガソリンモデルとの差は少なく、グリルやドアミラーをブラックアウト化するなどごくわずか。リヤエンブレムとして控えめなe:HEVロゴが光る。5ドアハッチバックである点も同じだ。切れ長のヘッドライトはデザイン上のインパクトが強く、すれ違うたびに目を奪われる。好感触を抱かれやすいデザインだ。
- 走行性能
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4
- アクセルペダルを深く踏み込み高回転域まで上昇させると、シフトアップしたかのようにエンジン回転をスッと落としつつ、あたかも次のギヤ段で加速するかのように再び回転を上昇させる。エンジン回転は速度やアクセル操作に合わせて上下するが、踏み込んでいる以上、加速力は途切れない。ガソリンモデルにはない痛快な走りだ。
- 乗り心地
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3
- ガソリンモデルから100kg重くなった。前軸50kg、後軸50kgなのでバランスは崩れていないが、それでもカーブでは重さを実感する。その対応策としてダンパーの減衰力を高めた。また走行性能を向上させるためハイグリップタイヤに履き替えている。低速域での乗り心地はガソリンモデルが良いが、中〜高速域ではe:HEVが優勢。
- 積載性
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4
- ガソリンモデル(404L)と同等のラゲッジルーム容量を確保している。6:4分割可倒式リヤシートを倒せば長尺物の積載も可能だ。ゴルフバックは縦方向の積載が推奨されている。積載した荷物を隠すトノカバーは横方向へとカバーを引き出す方式なので操作しやすい。カーゴエリアカバーと名付けられた方式は従来型でも高評価だった。
- 燃費
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4
- 新開発の直列4気筒2.0L直噴エンジンは141PS/18.6kgf・mを発揮する。ハイブリッドシステムの電動駆動モーターは184PS/32.1kgf・m。燃費数値はWLTC値総合で24.2km/L(市街地モード21.7km/L、郊外モード27.6km/L、高速道路モード23.4km/L)を達成する。レギュラーガソリン仕様だ。
- 価格
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3
- ハイブリッドモデルは1グレードのみで3,940,200。ガソリンターボモデルで同一水準のEXと比較した場合、400,400高くなる。2次バッテリー、2つのモーターと制御インバーター類などが差額を生む主なパーツだ。確かに高価だが、ボディサイズとクラスの近いアウディA3やBMW2シリーズグランクーペなどと比較すればむしろ安価。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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324.1 〜 398.1
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- 中古車本体価格
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15.0 〜 450.0
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