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- コスパの良さも嬉しい優秀ミニバン
トヨタ ノア 「コスパの良さも嬉しい優秀ミニバン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 3
コスパの良さも嬉しい優秀ミニバン
2022.8.18
- 年式
- 2022年1月〜モデル
- 総評
- 運転のしやすさ、しっかりとして軽やかな走り、室内空間の快適性、シートアレンジとラゲッジの使い勝手の良さ。これらミニバンに必要な要素はすべて、アップデートされてそろっています。ハイブリッドの方がさらに静粛性などの上質感がアップし、低燃費になりますが、コストパフォーマンスではこのガソリンモデルもなかなか。先進の運転支援システムなどは、必要に応じて足していくこともできるので、ライフスタイルや予算に応じて選びやすいミニバンだと思います。
- 満足している点
- 安心・便利・快適なコネクテッドサービスを身近なものにしたこと。ベースグレードの「X」以外は、ディスプレイオーディオが標準装備となり、話しかけるだけでナビの設定などができるエージェントをはじめ、専用アプリを使ったリモート操作やヘルプネットなど、多くのコネクテッド機能が登録日から5年目まで無料です。またオプションで料金をプラスすれば、デジタルキーやオペレーターサービス、車内Wi-Fiといった、これまでは高級車にしかなかったサービスも利用可能。しかも、購入後にこうした機能がどんどん古くなっていくのではなく、ソフトウェアアップデートにより常に最新機能を使い続けることができるようになったのも、ユーザーにとってはなによりありがたいと思います。
- 不満な点
- 40km/h程度までのハンズオフ走行が可能となったアドバンストドライブは、高速道路のノロノロ渋滞で頼もしい機能ですが、東京湾アクアラインなどの大渋滞で試してみたところ、なぜか作動しないことが多かったのが気になりました。スマホを使って駐車ができる機能も、電波状況の具合で作動できないこともあったので、今後改善して欲しい点です。
- デザイン
-
4
- デーンと張り出したフロントマスクが堂々としていながら、ホテルのエントランスに乗り付けてもサマになりそうなエレガントさもあるデザイン。シンプルな造形で、こねくり回したような複雑さや、オラオラ感もないところが好感が持てます。リヤにまわると、両端に跳ね上がるようなテールライトのデザインが新鮮。ホイールだけがややありふれたデザインなのが気になりますが、変える楽しみが残っているとも取れます。
- 走行性能
-
5
- 90年代のイプサムあたりから使われてきたプラットフォームに代わり、TNGAが展開されて走りの基本性能が大幅進化。2.0Lガソリンエンジンは、レスポンスを向上しつつ全域でのトルクアップと燃費向上を果たし、10速シーケンシャルシフトマチックが付いたDirect Shift-CVTがリニアな加速フィールをもたらします。ハイブリッドと比べて軽快な走りが持ち味で、そもそも運転姿勢が的確に取れるようになったところからの進化なので、運転中の快適性もアップしています。
- 乗り心地
-
4
- ハイブリッドといちばん違うのは静かさ。アクセルを踏むとエンジン音が微かに響いてきて、坂道などでは存在が大きめになります。ただ一新されたプラットフォームや最適化された足まわりのチューニングなどで、安定感のある乗り心地は感心するほど。3列目シートは路面によってやや突き上げが気になるシーンもありますが、カーブなどでの身体の揺れは少なく、快適性は高いです。
- 積載性
-
5
- 狭い場所で全開にできないバックゲートの使い勝手を大幅に改善した、「フリーストップバックドア」が電動・手動どちらでも使えるのはとても便利。電動なら両サイドのスイッチで調整でき、真後ろに回らなくていいのが画期的です。3列目を使用中でも、ラゲッジアンダーボックスが深いのでたっぷり荷物が積めるし、3列目シートの跳ね上げ格納も、片手でワンアクションで完了するのは感動モノ。
- 燃費
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4
- 最高でWLTCモード15.1km/L(G、Xグレード)はハイブリッドに比べると見劣りするものの、加速減速の調整などもしやすくなっているので、エコドライブがしやすいのではと思います。またトヨタ初搭載となった「プロアクティブドライビングアシスト」が全車標準装備となっているのですが、これが作動すると無駄な加速・減速が減ると思うので、燃費アップも期待できるかもしれません。
- 価格
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3
- エントリーグレードでも260台なので、乗り出し300オーバー。これを妥当と感じるか高いと感じるか、複雑ではありますが、標準装備の内容を見てみると、パワースライドドアもスマートエントリー機能もリヤオートエアコンも、他グレードでは標準となるディスプレイオーディオもオプション。ということなので、ファミリーで乗るにはもう少し予算を多めに取った方が良さそうです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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267.0 〜 351.8
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- 中古車本体価格
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12.8 〜 559.0
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