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トヨタ ノア ハイブリッド 「新時代ミニバンのあるべき姿」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
新時代ミニバンのあるべき姿
2022.8.18
- 年式
- 2022年1月〜モデル
- 総評
- トヨタが「これからのミニバンのあるべき姿」を真剣に考えて、これまでにないびっくりのアイディアで難題をクリアしてきたのがノア ハイブリッドだと思います。90年代から使い続けていたプラットフォームを捨て、運転ポジションやシャシーの適正化など、目に見えない部分の進化もすごいところ。その上で、超ロングスライド&シートヒーター&オットマンが備わる2列目シートで、後席の快適性をグンとアップ。3台で付けられるサイドステップなど、高齢化社会を見据えた装備も豊富です。
- 満足している点
- 視界の良さ。運転席に座ると、まず上から下までとてもよく周囲が見える、広々とした視界にびっくり。Aピラーが先代の104mmから86mmまで細くなっているだけでなく、クォーターガラスもギリギリ下方までえぐって視界を確保しており、信号待ちで並んだコンパクトカーのホイールまでしっかり目視できたほど。これなら、小学校低学年くらいの子供もボディの死角に入ることなく、安全確認がしやすいと感じました。
- 不満な点
- カラーヘッドアップディスプレイとパッケージオプションとなっているデジタルインナーミラーは、スイッチで鏡面ミラーに切り替え可能。着座位置が先代より20mm下がり、かつ少し後方へずれていることもあり、ミラーとの距離感がちょうどよくなった印象ですが、やはりデジタルミラーは好き嫌いが分かれます。ヘッドアップディスプレイの文字は、大きくて視認性がいいことを実感しました。
- デザイン
-
5
- オラオラ系にならないギリギリのところで、しっかり上品さと存在感を表現しているデザインだと感じます。ヘッドライトなどで先進的な印象もプラスされて、新しい時代の「ミニバンの王道」の風格たっぷり。大きめのホイールサイズを合わせると、さらにプレミアム感が高まると思います。
- 走行性能
-
5
- 静かなアイドリングから走り出すと、なめらかな発進から余裕のある加速フィール。アクセル操作に対して、思った通りの自然な反応が得られ、予想よりグイっと速く加速しすぎることがないので、とても落ち着いた挙動で加減速のコントロールがしやすいと感じます。上り坂でアクセルを踏み足すような場面でも、本来ならブオンとエンジンの存在感がわかりやすくなりそうなところを、うまくモーターアシストがカバーしており、どんな時でもパワー不足を感じさせず、静かでなめらかな走り。高速道路での剛性感も高く、安定して走れることに感心しました。
- 乗り心地
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5
- まず感心するのはその静かさ。走行状況に応じてエンジンがかかる場面でも、音がほとんど主張せずシームレスな切り替わりで快適な室内が続きます。ガソリンモデルより車両重量が重いところを、うまく安定感や重厚感にしていて、乗り心地が上質。3列目シートでも不快な振動などはよく抑えられており、さすがの出来栄えだと思います。
- 積載性
-
5
- ハイブリッドでも荷物スペースは犠牲になっておらず、3列シート使用時でも普段の買い物くらいの荷物は余裕です。3列目シートの跳ね上げ格納が片手で簡単にできるので、人と荷物を乗せ分けることが多い人にも使いやすいはずです。また、バックゲートを全開にしなくても、好きな角度で止められる機能は発明レベルの便利さ。
- 燃費
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5
- すべての電動モジュールを刷新した第5世代のハイブリッドシステムを搭載。薄型化しつつ先代比15%高出力化されたリチウムイオンバッテリーと、フロントが95ps/185Nm、リヤが41ps/84Nmを発揮するモーターで構成され、最大熱効率40%を実現した1.8Lエンジンと協調して、最高でWLTCモード23.4km/L(Xグレード)の低燃費を達成。ペダルなどの操作感も違和感がないので、エコドライブしやすいと思います。
- 価格
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3
- エントリーグレードは305ですが、オットマン付きの2列目シートなど“プチアルファード”的な豪華さを求めると乗り出し400オーバーになりそうです。でも、賢い運転支援技術で安全性も高まり、コネクテッドシステムで新時代の便利さが手に入ることを考えると、妥当と思えるのかもしれないですね。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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305.0 〜 389.0
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- 中古車本体価格
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12.8 〜 559.0
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